見出し画像

ミャンマーのためにできること

こんにちは。今週のブログ担当の熊沢友紀子です。

今年2月1日、ミャンマーで国軍によるクーデターが起きました。そして、国民による非暴力の抵抗活動に対して軍の武力弾圧があり、多くの犠牲者が出ました。まだ拘束されている人も大勢いるそうです。

このニュースはとてもショックでした。私はミャンマーの歴史や政治に詳しいわけでも、仕事で関わりがあるわけでもありませんが、2011年と2017年にミャンマーへ行ったことがあり、とても身近に感じていたからです。

2011年は半世紀近く続いた軍政から民政に移管した年で、観光目的でも入国ビザの事前申請が必要でした。一番印象的だったのは、老若男女みんなロンジーという筒状の布を腰で結んで着る伝統衣装を着ていたことです。仏教寺院や賑やかな市場は東南アジアの他国に似ていましたが、そこにいる人々の服装だけ時が戻ったような、不思議な光景だったことを覚えています。また、海外企業の看板はまったく見かけませんでした。

インレー湖で出会った子どもたち、現在は世界遺産のバガン遺跡群で見た夕日もいい思い出です。

画像1

画像2

画像3

2017年、再びヤンゴンを訪れたとき、とても驚きました。まず、ロンジーを着ている人がぱっと見て半分以下という感じ。高層ビルの建設ラッシュで、日本の某有名レストランの看板も見かけました。多くの日系企業が進出していると聞いてはいましたが、実際に行ってみて実感しました。街の風景も人々の服装も、数年でここまで印象が変わってしまうものかとびっくりしました。

画像4

画像6

画像8

画像7

でも、ミャンマーの人々の親切で控えめで大らかな印象は変わっていませんでした。長く軍事政権が続いていたのに、これだけ短期間で経済発展しているのに、刺々しい雰囲気がなく、私たち観光客にも親切に接してくれました。

その穏和な国民があれだけ怒って抵抗しているのだから、本当に本気で軍政に戻りたくないのだなと想像がつきます。ミャンマー国軍のこと、少数民族の武装勢力のこと、いろいろ国内事情があるのかもしれませんが、この半年間に1,000人以上もの人々が殺されたことを思うと、ただただ胸が痛みます。

いま私がミャンマーのためにできることは多くありませんが、こうして旅行のことを思い出してみたり、ニュースで動向に注目したり、チャンスがあれば募金したり、何かしらできることをやりながら見守っていきたいなと思っています。

*****

このnoteはアジアの障がい児の自立を支える認定NPO法人アジア車いす交流センター(WAFCA)のスタッフやインターン、ボランティアなどが週替わりで好きなことを書く「交換note」です。


この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?