見出し画像

タイル・スタイル

本日は柄模様についての知識。
今回は服だけでなく、家具装飾にもよく使われる「タイル柄」についてお話したいと思います。

その起源は古代メソポタミア文明にまでさかのぼるタイル。
四角の粘土板を敷き詰めたものを指しますが、
その特徴的な幾何学模様の代名詞にもなっています。

発見されているうちで最も古い幾何学模様のタイルは、
インドのカリバンガン、バラコット、アフラディーノなどの古代遺跡に存在しています。
粘土製のタイルを敷き詰めた床には、円形の幾何学パターンが描かれています。
また2世紀スリランカの遺跡には磨き石のタイルがあり、
アケメネス朝イランには幾何学模様だけでなく花や人間、植物が組み合わされた絵柄のタイルがあります。

いわゆるタイル柄、無限に繰り返される幾何学模様のスタイルは、イスラム世界で生み出されました。
17世紀イラン、イスファハンのシャーモスクの建築は美しさで有名ですが、
あちこちにタイル柄の壁を見ることが出来ます。
とくに、ドームのモザイクタイルは非常に高等な技術で作られており、必見です。
また、トルコのトプカピ宮殿にも、トルコ石を用いた、
水色や黄緑色(!)などを含んだ、鮮やかな色彩のタイルが残っています。

また、モロッコを含む北アフリカではゼリージュと呼ばれる様式が発展。
ひし形や三角形など、正確な角度で削られた小さな色石を幾何学的に敷き詰めており、
その文様は圧倒的に複雑。人間業とは思えないほどです。
これはアラビア建築ですが、のちにメキシコのキリスト教会建築にも伝わり、
名前もメキシコ風にアズレージョとなっています。

また、こんにちタイル柄のことをモロッカンやゼリージュと呼ぶことがありますが、
その由来もこのゼリージュなのですね。
モロッコのメクネスにあるエル・ヘディネ宮殿などに現在も残っているので、
一度見てみたいですね。

ちなみに、ヨーロッパではまた別の形でタイル画の文化が発展。
幾何学模様ではなく、紋章の盾や神話動物を描いたり、
植物のツタで隙間を埋めるような柄模様が出来ました。

しかし日本を含む東アジアにはタイル文化が伝わらず。
考えてみれば確かに、木造建築にタイルを貼る場所はないですよね……
世界各地の風土に合わせて、独自の文化が育つのですね。

そして現在はその美しい模様が注目され、建築から服のデザインへと模様が輸入。きらびやかな印象で人々の目を引きつけています。

ということで、今日はゴシックなタイル柄のシャツをご紹介します。

カプリ ボタンダウンシャツ カジュアル

画像1

https://item.rakuten.co.jp/itibann/70347/

植物と幾何学模様の組み合わせでアラビアとヨーロッパの融合、歴史の風を感じますね。

また、3月6日〜本日3月12日まで一週間限定、通常セール価格よりさらに10%OFFのセールを開催しておりますので、
他の商品もぜひ、ご覧ください。

https://item.rakuten.co.jp/itibann/c/0000000188/

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?