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ビジネスパーソンのための法務ネタ帳(弁護士 野村 彩)

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筆者:弁護士 野村彩 /法務を専門としないビジネスマンの方々に向けて、企業法務専門の弁護士が時事問題などの雑観をお話します。 社内研修の講師をお請けした際に、冒頭の「つかみ」で時…
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#コンプライアンス

【勝手に未来予測2050】パワハラは犯罪となり、パワハラ上司は絶滅する。

【勝手に未来予測2050】パワハラは犯罪となり、パワハラ上司は絶滅する。

2050年、明るくて爽やかで親切、そんな人でない限り、まともな職につくことはできない。

未来予測、流行っていますね。上記は当職の勝手な未来予測です。

そもそも、
15年前は、海賊版の映画をパソコンにダウンロードしても犯罪ではなかったし、
20年前は路上禁止地区で歩きタバコをしても条例違反ではなかったし、
40年前は不正の請託がない限り総会屋にお金を払っても総務担当役員が逮捕されたりしなかったし

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ビジネスマンが犯罪者になる時
カルロス・ゴーン氏も起訴された「特別背任」とは

ビジネスマンが犯罪者になる時 カルロス・ゴーン氏も起訴された「特別背任」とは

弁護士として企業法務を専門にしていると、取扱業務は9割がいわゆる民事の案件だったりもします。しかし時折、案件が刑事事件へと発展することもあります。
従業員や経営者の不正な行為に対して刑事告訴していくなどの案件です。
実際に扱う犯罪の類型としては、業務上横領罪、窃盗罪などがございますが、「背任罪」も割とよく使います。背任罪とは何か?
刑法上の条文は次の通りとなっています。

(背任)
第247条 他

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「我が社に人権配慮の余裕はない」のか

「我が社に人権配慮の余裕はない」のか

「Z世代」がスターバックスを告発 外国人技能実習生の「人権侵害」に関連して
https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20210312-00226782/

サプライチェーンで起きた外国人技能実習生に対する人権侵害について、スターバックスの社会的責任が問われています。
詳細は記事をお読みいただければと思いますが、こちら、何もスタバ自身が外国人技能実習生

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