キャリアコンサルタント・公認心理心理師が考える「人生の描き方」
こんにちは、轍三郎です。
今日は私の妻であり最強パートナーさちこさん(@kirakuni91)を例に人生の描き方を、夫であり、キャリアコンサルタント・公認心理師でもある私が分析してみようと思います。
彼女は飲食業に従事しており、2年前のコロナ禍で働き方が変化した一人です。その時彼女は「今日はただ弁当を売ったのではない、自分の将来を買ったのだ」と孫正義さんのような名言を残しました。
前半は写真多め、後半は文字多めで読みづらいかもしれませんが、よければ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
コロナ禍2年間の活動
あれから2年、彼女は今でも面白い人生をおくっています。
エデン神田(@eden_kanda)で定期的におこなう小料理さちこで旬な料理を振舞ったかと思えば、正月におせちBARをしてみたり
moja2(@bar_moja2)でフゥ無職どう?という店長に料理を教えるという謎イベントを毎月末企画してみたり
ぼっとう&よはく(@bottou489)で、こども食堂のお手伝いをしたり、リアルとZOOMのハイブリッド形式でお料理教室をひらいて、手打ちうどんや餃子を作ってみたり
ふくよカフェ(@fukuyocafe)で炊事係なのになぜかメイドになってみたり
結婚サポータ江口さん(@ichigoichien15)が企画する婚活パーティーにケータリングしたり
本当に様々なことに挑戦しています。
これらは全てイベントバーに関連するものですが、それらをSNSを使い情報発信することで最近では快気祝いやお食い初めなどの出張シェフを頼まれたり、ココナラで料理教室を受注するなど活動の幅を徐々に広げています。
そしてつい最近では、えらいてんちょうさん(@eraitencho)が募集して楽しそうだったからとい理由でエデン本店(@Eventbar_Eden)の副店長に就任しておりました。
今度はレンタルなんもしない人(@morimotoshoji)の好物をつくるBARをすると言っており私の理解の範疇を超えつつあります。
一見すると華やかですが、これら活動で今後は安泰かといえばそうではありません。
では、場当たり的で将来性がない行動だと一蹴できるかといえばそうとも言い切れません。
キャリア構築論
皆さん21世紀の新しいキャリア理論とよばれている、キャリア構築論をご存じでしょうか。
マーク・L・サビカスという米国キャリア心理学者が唱えているのがキャリア構築論です。
サビカスは21世紀の不安定な労働環境を「脱雇用」という言葉で表現し
“変化の多い職業人生をいかに上手に乗り越えるか”が労働者の新たな課題だと指摘しています。
キャリア構築論は3つの主要概念があります
職業パーソナリティ
キャリア・アダプタピティ
ライフテーマ
職業パーソナリティとは「個人のキャリアに関する能力、ニーズ、価値観、関心」と定義されています。
従来のキャリア理論は人と環境をマッチングさせることで良いキャリアが描けると考えられてきました。
しかしキャリア構築論では人と環境の適合度は時間とともに変化する可能性があり、あくまでも人の主観的なものと考えています。
キャリア・アダプタピティとは、「現在あるいは直近の職業的発達課題、職業的移行、個人的トラウマなどに対処するための個人のレディネス及びリソース」と定義されています。
これまでのキャリア理論はどれだけ人と環境をマッチングさせるかを注視していました。しかしサビカスはこの変化が多い21世紀で環境と人とがマッチし続けることはないとし、人と環境に対する捉え方や解釈を常に変化させ続けることで、両者を近づけていくことが重要だと考えました。
ライフテーマは「人々の職業行動に意味を与え、なぜその仕事で働くのかを明確にする個人の原動力や価値観を示すもの」と定義されています。
簡単にいうと人の根幹、価値観を探していく作業です。
変化が激しい現代で、一貫したキャリアを描くことは難しい状況です。
しかし、過去なぜその道へ進んだ のか、今の仕事を選んだキッカケは何か、などライフ・テーマを探していくことで、一見バラバラに見えるキャリアにも一貫した意味づけをおこなうことができるようになります。
サビカスは、失業や転職など個人のキャリアの危機的状況こそ、ライフテーマを考えることが重要と唱えています。
つまりこれまでの正しい選択を選ぶキャリアの描き方は通用しないということです。
これからのキャリアの描き方は、過去に選択した行動を分析して自身のテーマを見定めて、キャリアチェンジする際は、選択を制限するような考えを取り除き、自ら未来に向けて自身のキャリアを拡張していくことが必要です。
情報発信する生き方
私のこれまでのnoteでも何度か書きましたが、これまで雇用(起業)するか、雇用されるか以外にも、現代では第三の勢力である情報発信する生き方が確立されつつあると考えています。
一番わかりやすいのはYoutuberなどがそれにあたると思います。あとは先にもあげたえらてんさんやレンタルなんもしない人、あとはプロ奢ラレヤー(@taichinakaj)なども情報発信する生き方をされていると私は考えております。
彼女はこれらの人々のように有名人でもフォロワーが多いわけでもありません。自分の店を持っているわけでも、キッチンスタジオを持っているわけでもありません。
ただキャリア構築論でいうところの、コロナ禍で自分のキャリア転換を迫られた際に、周囲を巻き込みながら料理を通じて自己実現するというライフテーマを見つけ、イベントバーでの企画や、出張シェフ、副店長就任など複数の軸を持ちコロナ禍の環境に柔軟に距離感を保ちながら、それらを情報発信することで、新しい活動場所を開拓しながら自身のキャリアを拡張させているように見えます。
私は彼女にかぎらず、この激動の世の中一生懸命人生を描こうと努力している人を応援したいと思っています。
このご時世で勤め人を辞めるなんて言語道断。起業?向こう2~3年は無収益でも大丈夫なようにお金を貯めるべき。色々な事に手をつけずに1つに集中しないと全部潰れる。
そういった周囲の声や不安を跳ねのけて自らの手で人生を描いている人のキャリア・心理的サポートをできる人でありたいと思っています。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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