2024.1.1 おめでとうと言えないお正月 今への感謝と未来

2024年の幕開け早々、悲しいニュースが飛び込んできた。

僕は大阪に住んでいて、揺れ自体は感じたものの大したことはなく、例年通りのお正月を過ごすことができた。

ニュースを見て気持ちがどんと落ち込んだこと以外、僕の周囲では大きな変化はなく、平常通りの時間が流れている。親戚の家に行って新年の挨拶をして、おせちを食べて、みんなで談笑する。

被災された方々も、そういったお正月を過ごそうとされていた方がほとんどだと思う。

自明の理だが、人間に未来を見通すような能力はない。これを書いている僕が1時間後何をしているのかなんて分からない。何が起こるかわからない。

今この瞬間に暖かい家にいられて、美味しいご飯が食べられる。次の瞬間にはそれらがなくなってしまうかもしれない世界に僕たちは生きている。

実は、今日は今年成し遂げたいことや叶えたい夢をここに書こうと思っていた。でも、もしかしたらそれは意味がないのかもしれない。

以前から考えていたことだが、未来の目標のために今は苦労し我慢するといった行いがあまりにも美化されていると思う。今この瞬間の積み重ねこそが未来だからだ。今この瞬間を犠牲していては、来るべき未来を大切にすることなど不可能だ。

これは今を怠惰に生きて未来に希望を持たないという意味ではない。自分が何をするべきなのか、何をしたいのかは内省を繰り返すことで到達することができると僕は考えている。

それは、ストア哲学でいう自然、老子でいう道、仏教でいう縁起なのだ。自分が今、何をすべきなのかは自分が1番よく知っている。わからないのであれば、内省を繰り返せばいいのだ。

今この瞬間の幸福への感謝を忘れず、今を大切にする。これを繰り返していくことを「人生」と呼ぶのではないだろうか。


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