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フリースクールの進路支援【中学生編】

【こんな先生方におすすめです】
✔中学生向けの支援に携わっている
✔中学校卒業後の主な進路が知りたい

今回の記事では、中学生を対象としたおうちフリースクールでぃありすで実際に行っていた進路支援の方法について紹介します。
中学3年生の支援にあたっていらっしゃる先生方の参考にして頂けたら幸いです。

▽【はじめに】進路とは?

先生方は「進路学習」「進路支援」と聞くとどのようなイメージを抱かれますか?
服装指導が厳しくなって、お辞儀の練習をして、偏差値を気にしながらとにかく勉強して…先生方お一人お一人の学生時代を思い返して頂くと、様々な記憶が蘇ってくるかと思います。
社会で最低限必要とされる作法を身につけることや一生懸命努力して学力を身につけることも、もちろん進路支援の一環ではあるのですが、これらはあくまでも目標を達成するために必要な武器のひとつ。決してゴールではないんですね。
それでは、進路支援の目的って一体何なんでしょう?
とりあえず進路を決定すること?
それとももっと先の生き方を見すえて生きる術を身につけること?
先生方によって様々な答えがあるでしょう。
フリースクールに限らず、子ども達の進路支援を始める際には、支援者自身がまずは「何を目指して進路支援を行うのか」、明確なビジョンをもつことが大切だと思っています。

私自身、教育の目標は「より良く生きる力を身につけてもらうこと」「(そしてできれば)他者と力を合わせてより良い社会をつくる喜びを見出してもらうこと」としています。今後変わっていくことはあると思いますが、今のところはこの2点です。
じゃぁ良い生き方って何なの?って話なんですが、そこは子ども達が自分の頭で考え自分の足で歩いて探し出すところなので、私はなるべくとやかく言いません。
というか、言えっこないのです。教育支援者にできるのはせいぜい”手助け”程度のことだよなぁと思っています(お手本示してよなんて言われてしまったらちょっとモジモジしてしまう。私だってまだ道の途中だし)
つまり”教育”というのは、この”手助け”の部分を指すのではないかなと考えています。
我々支援者は、子ども達一人ひとりが思い描く”良い生き方”のイメージをできる限り的確に理解して、「そういう未来を描いているなら、こんなことにチャレンジしてみたら?」「こんな先人がいるので紹介します」と手段やヒントを提示したり、最良の時機の訪れに合わせて「あなたならきっとできる」と背中を押す。これが教育とか支援とかいうムツカシイ言葉をかみ砕いた中身なのではないかなと思っています。

ですから、進路支援についても私自身はあまり身構えずに子ども達と向き合っています。
あくまでも主体は子ども達本人。
彼ら彼女らの思い描く「こんな生き方がしたい」という言葉のヒントを慎重かつ正確に聞き取り、少しだけ長く生きている大人としてどんな情報をおすそ分けできるかな?と考えながらアプローチする…を繰り返すのが、私の進路支援の基本です。
先生方の考える進路支援は、どうですか?
ぜひ一度、じっくり考えてみられると、より良い進路支援がスタートできるかと思います。

▽【4月】進路オリエンテーション

それでは早速、おうちフリースクールでぃありすが行っている具体的な進路支援について時系列で紹介してまいりましょう。

でぃありすでは4~6月の間に、中学3年生に上がった生徒さん向けの「進路オリエンテーション」を行っています。

「え!1学期の最初にやっちゃうの!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、これは好みかなと思います。
「あまり早々に現実を突きつけるより、前期はのんびりさせてあげたほうが…」というのもひとつの正解。
一方、私自身の進路支援のモットーは「わくわく進もう」。
経験上、進路選択は心の余裕のあるうちにスタートしたほうが生徒さん達は体験会や説明会に断然、気楽に楽しく参加できるんですよね。
いろいろ現実が見え始めてからの参加だと「成績が足りないから無理そう…」とか「出席日数足りなさそう…」とか、あんまりキラキラした気持ちでもいられなくなっちゃうパターンが多い。そうなると、生徒さん達の判断力が鈍ってしまいがちです。
通信制サポート校の場合ですと先着で入学内定者が埋まってしまい、「イイ!」と思った学校が見つかっても入学できなくなってしまうこともあります。

そういう理由で、私は早め派です。
相当気持ちができ始めている生徒さんだと、中学1・2年生のうちから説明会への参加を勧めることもあります。

▼進路オリエンテーションの中身

進路オリエンテーションでは、中学3年生の生徒さんを集め、以下のような点についてお話をします。

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