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【増田村概要】~女性たち~

増田村は九州山脈の奥深く、山間に所在している

狩りや事故で命を失う者が多いことと、伝達手段が限られていることから、女性たちはお互いの存続を維持できるよう強い結び付きを持って協力しあっている

増田村では村民の女性は出生と同時に婦人会『鬼来迎(きらいごう)』のメンバーに入れられる
そこでは生活に必要な知識や情報交換の他、護身術を伝授している

増田村は略奪婚が黙認されており、数多の惨劇を憂いた設立者が『舐めたら骨まで粉砕する』をモットーに立ち上げた

風圧で熊を転がすおヨネさん(推定87歳)が直接指導にあたる
古武術の一派ではと噂されるが詳細は不明
『風神』の異名を持つおヨネさん得意の豆乳あずきプリンは練習の後に振る舞われ、メンバーはこれを楽しみに毎週参加する

慶大の母・慶子は婦人会で『赤い牙』の異名で呼ばれており、ずばぬけた身体能力で周囲を圧倒させている

徹の夭逝した母・雅楽多マチ(異名『綱姫』)と並び期待されていた

綱姫は自在に関節を外し、予想外の動きで相手を翻弄する恐るべき手腕の持ち主で、腕ひしぎ逆十字固めを得意としていた

慶子のジャーマンスープレックスをものともせず数多の関節技で応戦する綱姫は、良きライバルであった
尚、綱姫の死因は関節炎である

比較的近年に入会したインドからの移住者、パオラはモーニングスターの手練れであったため、即日『夜叉御前』の異名を付けられた強者だ

現在では慶子と並んでトレーニングする姿がしばしば見かけられる

彼女らが強そうな異名を付けるのは身を守る為の知恵である
また、婦人会功労者としての意味も込められているのだ

異名で呼ぶ事を許されるのは婦人会のメンバーだけである
メンバーではない一般男性がうっかり異名で呼び掛けようものなら、翌日田んぼ等に沈められてしまうおそれがあるので注意が必要である

他にも被服イベントやバザー、新規レシピ交換会、子供向けの行事等々…
無軌道・無制限に活動している

男子学生の出入りには寛容
しかし、一般男性が許可無く出入りすると『スパイ』と称され厳しい罰則が与えられるという


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