ちんちくりん夏・慶大編3

ちんちくりん夏・慶大編2

ちんちくりん夏・慶大編1

不思議な話をしてみよう

今回は不思議というよりは"ヒトコワ"で、親子共々恐怖に突き落とされた時のお話です わたしには2人の息子がいます 長男は小学生になったばかり、次男はまだ年中組だった頃の出来事です わたしたちは夫婦で作家業を営んでおり、夫であり監督でもあるR氏はその傍らで大学講師を兼業していました そのため一週間の半分は出張していたのです その日も息子たちを寝かしつけた隣で作業を進めていました "今から帰る" R氏からのメールが入り、夜食の準備を整えようと手を止めた矢先… 『うわーん!

ちんちくりん春・花菱編6

不思議な話をしてみよう

魂ってどこからやって来るのでしょう？ 誰もがそんな疑問を感じたことがあると思います 今回は『魂』そのものがやって来る、子どもの誕生に纏わるお話です わたしにはふたりの息子が居ます もうとっくに成人したんですけどね こんなわたしにも、彼らをこの世へ送り出す際にはやっぱりと言うか… それぞれに不思議な出来事が起こりました まずはひとり目の時 どこか外国の街並を歩いている夢を見ました そこに、自転車を牽いた小さな男の子が近付いてきます その子はわたしのスカートの裾を摘まんで

ちんちくりん春・花菱編5

ちんちくりん春・花菱編4

不思議な話をしてみよう

遥か昔、まだ私が小学生だった頃のことです その頃は知らない子でも１日遊べば友だちになれていました そうした子のひとりに『メグちゃん』がいました 学校は違いましたが、顔を合わせているうちに比較的自宅が近いことが判明して、一緒に遊ぶようになった友だちです けれど、時々メグちゃんの後ろに背の高い人影がボンヤリと揺れているのが見えました なんだろう？と思いつつ、遊びに夢中になってしまっていました わたしにとってこうしたことは日常茶飯事だったもので、さほど気にはしていなかったのです

ちんちくりん　春・花菱編3

不思議な話をしてみよう

人がこの世に生を受ける… ただそれだけでも不思議に満ちたものです その中でも今、ここにこうして存在出来ることは奇跡と呼んでも良いのではないでしょうか 今回は、わたしに関わってくれた大切な人のお話です わたしは産まれて間も無い頃に六畳一間のアパートに閉じ込められ、力尽きようとしていました それを助け出してくれたのが同じ棟に住んでいた当時70歳の女性、トヨさんです 貧困のため父は出稼ぎ、母は仕事で留守でした トヨさんは泣いていた赤ん坊のわたしが静かになってゆく様子にヤキ

ちんちくりん春・花菱編2