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創作小説・随筆・詩

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自作の小説や随筆、詩を紹介します。拙いですがすべての作品の著作権はかたりすと@脇七郎に属します。 ひとつの記事で完結しない小説は別のマガジンに移しました 。
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記事一覧

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自分の小説のあらすじからAIに作成させたイラスト

SS「転生」~毎週ショートショートnoteお題「バンドを組む残像」参加作品

「出ろ!」顎髭の一兵卒が独房の鍵を開けた。  男はかび臭い独房から廊下に出るときに見た。…

詩「煙草」~#沖田艦長万歳

煙草を吸う者が少なくなった シケモクに火をつけて根元まで吸い 革靴で塵になるまで踏みつける…

「ある小説家の朝」~#青ブラ文学部 お題「感情の濃淡」

-ばれたのだろうか。昨晩から妻が口を聞かない。夕食時の妻の目は冷たく乾いていた。夕食後居…

触媒雑記帳~かたりすとの日常(その9)

 一二  僕は感覚で生きている。さらにいえば、感覚だけで生きている。noteの記事を書く時も…

詩「青猫と私」

「青猫と私」 一 影を踏む 魂が潰れる 爪を切る 血がにじむ 昼が夜になり夜が朝になる 昼は長…

長編小説について(私見)

 出版界不況が叫ばれて久しいが、そのせいだろうか、近年の小説は長大化の一途を辿っている。本屋に立ち寄り平積みされた単行本をざっと眺めると、大抵300頁は下らず、しかも一頁が二段書きだ。本を買う時、タイトルで大抵決める衝動買い派の1人であるが、さすがにびっしりと描き込まれた活字の大群を見ると、値段もさることながら却って買う気がしなくなる。あまりの原稿量に一冊では製本できずに、<上><下>などと書かれていたりするとまず買わない。  いつ頃からこんな時代になったのだろうか。元号が平

「私が書きたいもの」

あらゆる音から遮断された静寂 人肌の向こうが透けて見えるほど透明 喜びも悲しみも欠片ほども…

短編小説のお稽古ごと化~「短編小説講義」筒井康隆より

 私は小説作法の類はまず読まないのだが、筒井康隆だけは別で、何か面白いことを書いてくれる…

秋が来た|折り句 #青ブラ短歌大会

あ 編む者は き 気にもかけずに が 我を通す き 気分直しの た 戯れに あ 荒れ模様 き…

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イラスト習作~まだまだやなあ

SS小説「残り者には懺悔を!」~#毎週ショートショートnote

 俺は館内で映画を観ていた。タイトルは「残り者には懺悔を!」。  一〇人の犯罪者が迷路に…

詩「我に問う」~詩集「悪魔に乾杯」

「我に問う」 視えていたものが視えなくなるのと 視えなかったものが視えるようになるのと ど…

私はプラトニックラブを愛する

 私はプラトニックラブを愛する永遠の純情派である(笑)。  恋愛下手とは言っても、六〇年も生きているのだから、それなりの数の恋愛を経験しているが、今も深く記憶に刻まれ美しい思い出として残る恋愛はすべてプラトニックラブである。もちろん性的交渉を否定するつもりはない。私だって若い頃は性欲旺盛だったし玄人相手の女遊びもした。だが真面目な恋愛で性交渉が絡むと長続きしなかった。理由ははっきりしていて生活臭が苦手だったからだ。  これは当然のことで、真面目に交際していて性的交渉があれば、