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敵の正体を暴け〜スキンケア編〜

前回の記事↓

赤ちゃんの頃から丁寧に、そしてきちんとスキンケアをしてきたちびたま。

ところが。
それでアトピーが悪化することはなくても、何もしなかった長女のように、年齢とともに明らかに治ってる、と言う感じはなく。

時期や日によって、カサカサプツプツが出て赤くなったり、耳たぶの下が切れたり・・・そんな状態がダラダラと、ず〜っと続いていました。

(今年の3月まで)別に酷くならなかったから、気にしないようにはしてたけど。

でもなんで・・・?(°_°)

「ちゃんとケア(保湿)していたら」、長女の時よりもっと早く治る!と思っていたのに。

そもそもアトピーって何?

長女も次男も生後6ヶ月の健診時に「アトピー」と診断されました。
でも、そもそもアトピーってどんな病気?

・・・って言うか、
「病気」なの?
「体質」なの?
「ただの症状」なの?

・・・いや、何にせよ、

敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず!

と言うわけで、まずは敵(アトピー)の正体をさぐってやろうと思います。

◆◇◆◇

「アトピー」は、ギリシャ語で「奇妙な」と言う意味の「a topia」に由来した造語と言われています。

元々は、喘息や花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の症状(異常な過敏症の一種で、奇妙な症状を起こす)に対して呼んでいたそうですが、
1933年、アメリカのマリオン・サルツバーガーと言う皮膚科医が
’’皮膚にもそれと似たような、奇妙な疾患が起こる’’
として「アトピー性皮膚炎」と言う名前を確立。
その後「アトピー」と言う名は、主に「アトピー性皮膚炎」を指すようになりました。

さてさて。
皮膚に奇妙な疾患が起こるのですから、まずは皮膚のことを知っておこうと思います。

健康な人の肌とアトピーの人の肌は何が違うのか?
スキンケアをしなかった長女は治り、きちんとスキンケアをしてきた次男は現在進行形でアトピーっ子・・・それは何故なのか?

その疑問の答えに行き着けるかはわかりませんが、学んでいきたいと思います。

皮膚の構造

皮膚は、表皮、真皮、皮下組織 の3層から成り立っています。
その中で、私たちが目にし、触ることができる「肌」は「表皮」。

表皮は「肌の状態を決定する場所」でもあり、
1番外側にある「角質層」の状態がそれに深く関わっています。

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角質層

では次に、肌の状態を左右すると言う「角質層」に焦点を当てていきます。

角質層には15〜20%の水分があり、

・皮脂膜
・角質細胞間脂質(セラミドなど)
・天然保湿因子(NMF)

によって、この水分のバランスを保っています。

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そして、その水分バランスによって

体内の水分蒸発を防ぎ、
外からの刺激や異物の侵入を防いでいる

わけです。

つまり、角質層は身体を守るバリア機能の役割を担ってる んですね。

ところが、アトピーの肌の場合

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・角質細胞間脂質(セラミドなど)が数なく、
・天然保湿因子の元になるタンパク質(フィラグリン)も不足(=天然保湿因子自体が少ない)
・皮脂膜も乱れて弱くなってる

これらのことから、

水分を保ちにくい → 乾燥してバリア機能が低下する

       ↓それによって、 

外からの刺激を受けやすくなったり、
アレルゲン物質が皮膚内に入りやすくなったりする
       ↓
湿疹や痒みを引き起こす

と言うサイクルになるようです。

・・・なるほど。
だから皮膚科医さんたちは口を揃えて、

しっかり保湿をしましょう!
乾燥させないようにしましょう!

と言うんですね。

・・・だけど。

表面の乾燥はともかくとして、「角質層の水分バランス」が乱れかかっている、もしくはすでに乱れてる状態って、外からの「保湿」で改善するものなの??

◆◇◆◇
角質層の表面にある「皮脂膜」は、皮脂(油)と汗(水)で出来ています。

そう、「水」と「油」

本来は馴染まない、この2つ。

だけど、それらがちゃんと合わさり(乳化し)、天然クリームとしての役割を果たしているのが皮脂膜。

更に・・・
角質細胞間脂質(セラミドなど)は油溶性。
天然保湿因子(NMF)は水溶性。

やっぱり

「水」と「油」(゚∀゚)

つまり。

本来合わないはずの「水」と「油」がちゃあんと仲良くしてバランスを保ってる状態=バリア機能の役目をきちんと果たせている=「ヒトの皮膚(角質層)」なわけで。

この、ヒトの神秘的な作り&成り立ちが乱れているのを、「保湿剤」で改善したりカバーしたりできる、って考え方には少し無理があるような気がするのです。

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そして、こんな記事を見つけました。

生まれてすぐからスキンケアを実施しているのに赤ちゃんの80%が肌トラブルを経験!~赤ちゃんのスキンケアに関する調査を実施~

3年前の記事だけど、データは今もあまり変わらないと思います。

この記事内では、親が実践しているスキンケアがバラバラなこと、や、アレルギー素因などが(肌トラブルに)関係してることを挙げていますが、個人的には原因はそこじゃない気がするんですよね。

角質層のバランスがまだ未熟な赤ちゃん(だから肌がデリケートなんだよね)や、角質層が乱れてるアトピーの肌の人が、自分の肌に合う保湿剤を見つけること自体がとても難しいんじゃないか、と。
というか、はっきり言ってトラブルを招くものも多いのでは?
(水と油の関係で)

だからアトピー然り、乾燥肌の人然り「保湿剤ジプシー」になってる人って多いんじゃないかと思うんです。

ちびたまも、ホホバオイルだけじゃなく、クリーム類や乳液なども試したことがありますが、痒くなったり湿疹が出てしまったりすることもありました。
で、結局一番トラブルが少ないホホバに戻る、と言うパターンでした。
(※しかもトラブルが少ない、と言うだけで、改善したと言うのはないです)

本当は表面の保湿ばかりに気を遣うのではなく、角質層の乱れを正常にする、ってのを目的にしないといけなかったのでは、、、?

おっと、、、長くなりましたので、次回に続きます!






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