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旅の原体験

地理を教えるのは難しい

あなたの職業はなんですか?

ぼくは、塾の教師をしていました。
中学生の社会科です。

中学生の社会科は「地理」「歴史」「公民」の分野にわかれています。

歴史はストーリーがあって比較的教えやすいし、歴史好きの生徒も多くいました。
公民も政治や経済と身近な内容でもあり、テレビや新聞で見たり聞いたりすることもあるため生徒の理解度もよかったです。

ところが、地理に関しては好きではなかったり、興味を持てないという生徒がぼくの教え子には多くいました

あなたの学生の頃は、どうでしたか?

正直、ぼく自身も「地理は教えるのが難しいなぁ」とか「つまらないなぁ」と思っていました。

授業を面白くするために

でも、これではダメだ
もっと生徒にわかりやすく教えて、地理を好きになって欲しいという想いが芽生えました

そこで、教科書に載っている場所に実際に行ってみることにしたんです。

まずは、近場の遺跡や神社から。

するとどうでしょう!

とても楽しいのです。

現地に行くと「あぁ、教科書に載っていたことはそういうことだったのか」と思えます。
さらに、教科書に載っていない新たな発見があったりもします。

むしろ、教科書に載っていることは本当にごくわずかで、教科書には書かれていない楽しい情報がそこにはあるのです。

実際に足を運んで経験したことを、授業を通じて生徒に話をします。

すると、生徒の反応が違うのです。
食い入るようにぼくの話を聞いてくれて、楽しそうに授業を聞いてくれました。

自分が経験したことだから、リアリティを持って話すことができます
さらに、教科書に載ってない知識も伝えることができるので授業がユニークになります。

あなたも、授業中に余談が多い先生って好きだったりしませんでしたか?

地理ってすごい

そう考えると「地理」「歴史」「公民」の3分野で実際に経験できるのは地理だけということになるのかもしれません。

歴史は過去の出来事を学ぶものですし、実際の歴史上の人物に会うことは難しいです。
公民も政治や経済はテレビや新聞で見たり聞いたりはするかもしれないですが、子供たちにとっては遠い世界の話かもしれません。

その点、地理は今まさに自分たちが生活している場所のことを学んでいます

ぼくは、そのことに気が付きました。

そこから、休日を利用して、教科書に載っている場所をメインに日本中へ行きました。

現地に行けば、いろいろな出会いがあったり、ハプニングが起きたりもします。
それも、生徒に話すネタになるぞ、と思うことができました。

おかげで、楽しく授業をすることができました。
ぼくが楽しく授業をするので、生徒も楽しそうに授業を受けてくれました。

あるとき、生徒から「地理が苦手だったけど、先生のおかげで地理が好きになりました」という嬉しい言葉までもらうことができたんです。

これは、とっても嬉しかったなぁ。
今でも忘れられない思い出です。

経験することの大切さ

とはいえ、子供たちは気軽に日本中を行って回ることはできません。
だから、授業を通じて、興味関心を持ってもらい、大人になったら行って欲しいと願います。

今のぼくたちの生活はとても便利なので、インターネットを使えば家にいながら世界中を旅することができるかもしれません。

でもやっぱり、実際に経験することにまさるものはないと感じます。

現地に行けば知っていたことがより深い知識となり身に付くでしょう。
さらに、知らないことを知れたり、新しいことを体験することで感性が豊かになったりします。

また、一生の思い出ができて、人生を変えるきっかけになったりするかもしれないです。

ぼくは、この教師とのしての経験があるので、今でも旅が好きで日本中回っています。


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