見出し画像

人生初めての定住生活。

私は、地産地消とか、地域活性とか町おこし。という言葉に惹かれます。

一方で、「地元」と言う言葉に引け目を感じます。

私は父が転勤族だったことで、子供の頃から引っ越しを繰り返してきました。

幼稚園は2つ、小学校は3回転校。中学高校は、父が単身赴任する形で同じ学校に通うことができました。

ただ、昔からの幼なじみがいないことをコンプレックスに思ってきました。

また、大学で実家を離れてからは、およそ20年近くまともに帰省していませんでした。帰省しても、親によって1泊でとんぼ返り。
中学高校の友達にも会う事はほとんどありませんでした。

大学を出てからは、自分が転勤族となり、同じく転勤族の夫と結婚し転勤を繰り返しました。

そのため、どの土地についても「ここが私の地元!」と心から言えない負い目があります。

その負い目からなのか、もともとからなのか分かりませんが、「地元」「ホーム」といったものに憧れを持っています。

今は夫の地元に住んでいます。コロナ禍に夫は仕事を辞め、ここに引越してきました。これから先転勤する可能性はゼロです。

私の生まれて、はじめての定住ライフが始まったところです。

先日、コロナ禍で長年中止していた町内運動会がありました。リレー選手として、本気で走ってきました。すごく楽しかったです。リレー選手は50歳まで枠があります。

「よし、あと13年出るぞ!」と思って、少しうるっときました。

こんなに先の明確な予定を持ったのは初めてだったからです。

これまでは、来年どこにいるかわからない。という状況で日々を過ごしてきました。
長くて大学4年間。5年目以降はどこにいるかわからない。それが物心がついてから今まで、私の【当然】でした。

これからはずっとこの土地にいる予定です。とても幸せです。

私は語学もある程度できるし、これまでに仕事や旅行で多くの国に行きました。

ビジネスをするにも、「なぜ海外向けにしないの?」と会う人会う人に言われます。

でも、やっぱり国内に向けてやりたいと思います。その思いの源泉はこの辺にあるんだと思います。

もう少しこの土地に居着いて、より「ホーム」を実感できたら、これまでとは違う感覚で海外を見れるのかもしれません。

あおやま みさき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?