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決められない女の正体

うちの母親は決断ができない。優柔不断と書いて「母」と読めるのではないかと国語辞典を見返すくらい、決められません。

実家には冷蔵庫が2台あります。ちなみに、父が他界してから母は1人暮らしです。「冷蔵庫が古い、容量が合わない」と母が何度も言うので、周りが母に代わって購入したものの、今度は古い冷蔵庫が捨てられないのです。

「まだ使えるし……。2台あっても困らないし……」

捨てる決断ができない。母は掃除好きなので汚部屋とはらならないけど、そもそもの物量が多い実家。帰省時には、「え! これまだ持っているの!?」と、たまに未知との遭遇をします。

以前も「電子レンジが古い。新しくしたい。何でもいいんだけど……」と言い続けて、しびれを切らした父が(当時は存命)先に古い電子レンジを捨てました(ショック療法)。その後、数カ月間わが家には電子レンジがなかった……。

「お父さんは勝手にポンポン捨てて、新しいのを買ってくれない!」

(自分で好きなの買いなよ……を飲み込む家族)

あーだこーだと悩みや不満は言うのですが、「じゃあこうしなよ」と言うと、できない理由を並べて決めない。決められないのです。

スペックがどうだ、置く場所がどうだなど、細かなどうしようもない事柄を持ち出してきて結局決めない。私は高校生くらいから、「なんでこの人はこんなに決められないのか?」と不思議に思っていましたが、社会人になってからだんだんわかってきました。母は決められないのではなく、「決めたくない」のです。相談に乗った時間を返せ。

ということで(どういうこと)、私の時間が返ってこないなら、この「優柔不断・決められない」をキーワードに分解してやる!ことにしました。

あなたは「決められる」人ですか?

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母の「決められない」エピソード

てんびん

最近の母の「決められない」話。

今回の「決める」話は、物事を決めるか決めないかの「決定する」と、数ある選択肢の中から「選ぶ、決定する」という2つの意味を含みます。

「買い替えの車種」をずっと悩んでいます。私の記憶では、3年ほど前から悩んでいる。実家には車が2台あって、1台は父の形見のソアラ(この話はVoicyでした)、もう1台が母の日常の足。何度も言いますが、母は1人暮らしです。

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