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小学校1年目終了、特別支援学校を選んでよかったこと3つ

軽度知的障害の小1息子。
特別支援学校1年生。

無事、小学校1年目を終え
春休みを迎えることができた。

1年半前の保育園年長時、
迷いに迷って決断した進路だった。

保育園で仲の良かったお友達は
みんな地域の小学校。

発達検査の結果が
ほぼ同じだった子も地域小の支援級へ。

そんな中、
うちの息子は支援学校を選択した。

出来ることなら
地域小の支援級に転校したい
という思いが拭えなかった入学当初の気持ちが、
一年通ってみて、
地域小に戻らなくてもいんじゃない?
と思えるようになった。

特性に合わせたクラス編成

小学校低学年部に在籍する
息子のクラスには
1年生から3年生の計7人の小学生がいる。

このクラスは比較的大人しい
自分の気持ちを表現するのが難しい子たちが
集まっている。

ひとつとなりのクラスは真逆で
多動傾向のある子たちの賑やかなクラス

そのとなりは・・・

といような感じで、
発達特性や程度に合わせて、
うまくクラス編成が調整されている。

そして、担任の先生は、
1クラスあたり3人。

単純計算で、
一人の先生が受け持つ生徒は2~3人。

息子の保育園時代は、
加配の先生についてもらっていたとは言え
20人前後のクラスに先生が2~3人
だったことを思うと、
特支では発達支援という面で
十分な環境が整っている。

先生たち自身が楽しそう

入学前の授業体験の時も
特支の先生ってこんな元気で明るいの?
と感じてはいたが、
入学後の授業参観で確信した。

3人の先生が
着ぐるみを着て演劇する動画を
授業で使っていたり、

授業中にも着ぐるみで
登場したりする。

授業参観では
11ぴきのネコシリーズを題材に
ネコたち(子供)がウヒアハ(先生)を
やっつけるシーンもあった。

自分の気持ちを表に出すのが苦手な
普段大人しい子供たちも
このシーンには興奮。

ほかにも
身体を動かす時間には
パイナップルの帽子をかぶった
パイナポー先生が登場し、
同じくパイナップルの帽子をかぶった子供たちと
パイナポー体操。

1対30-40人の授業しか
体験したことのなかった
自分の子供時代を思い返すと
とても新鮮で斬新な授業風景だった。

そして、何よりも、
先生たちが楽しそう!
若い!明るい!元気!

口数の少ない子供たち相手に
授業をどんどん盛り上げていく。
ちょっとやってみたくなる工夫が
そこかしこにされていた。

不機嫌な子供の扱いも丁寧だった。
子供たちが大人数なら、
じゃあ、休んでみておく?的な
選択肢が主だろうが
ここでは、
どうすればやってみたくなるかを
即座に考えて実践している姿があった。

そもそも、先生たちに
養護教諭の資格があり、
先生たち自身が目的をもって
その職に就いているという点で
地域小の支援級に配属された先生とは
根本的な違いがあるんでは・・・
と感じざるをえなかった。

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子供の好きを大切にする

ここは、障害児の親としては
自立させたいという思いと同じくらい
重要だと思っている。

「好き」なことは
生きる力にもなり、
人生の支えにもなると思うからだ。

子供の好きなことに
取り組める環境を
学校生活の中で
ある程度整えてくれている。

我が子は、
創作活動が大好き。
切ったり貼ったり
描いたり塗ったり・・・

授業の中でも
創作の時間はあるが、
それ以外の休み時間にも
子供のやりたいを優先してくれているのが
息子からのつたない話をきいて
なんとなく伝わった。

先日の授業参観では、
先生が次の授業の準備を整えるまでの
15分くらいだっただろうか。
運動の部屋へ行く選択肢と
教室内に残って自分のやりたいことをする
という選択肢が準備されていた。

子供に自身に選ばせるという場面も
通常の小学校ではかなわないことも多い。

少人数だからこその、
子供の「好き」や「やりたいこと」に
寄り添える環境がそこにはある。

支援級か支援学校か・・・
悩んで悩んで決めた支援学校という選択

いまだにどちらがよかったのか分からない。

ただひとつ、
息子が春休み中も
学校に行きたい!
楽しいから行きたい!
と言っている。

それが答えなのかな
と思う。

ここまで
お読みくださり
ありがとうございました。


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