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『おやすみプンプン』を読んでみて。
連休中に、ずっと気になっていた漫画、おやすみプンプンを一気読みしました。
以下ネタバレしながらつらつら感想書きます。
絶対好きな感じの漫画だ!ってものすごく期待してよみはじめたのですが、個人的には思ったほどは刺さらなくて残念でした。
色んな表現を実験していて、すごい漫画だなぁとは思った。
なんか村上春樹のノルウェイの森みたいだなって思いました。
ノルウェイの森も十年前一度読んだきりなのでうろ覚えですけど、あれも二人女の子が出てきて、一人と一緒に死ぬか、もう一人と一緒に生きるかみたいな話だったような…(ひどいうろ覚え)
そして最後生きていくことに肯定的な締めくくりだったような気がする。
プンプンもかなりフワッとした終わり方だったけど、ハルミンから見たプンプンは色んな人に囲まれてなかなか良さげに生きてるように見える。
三ツ村も蟹江さんも幸さんも、不動産のおじいさんも、みんな超変だけどいい人。
「どっからどう見ても男女の仲だし本人たちもそれを否定しないわりに、"付き合ってない"で押し通す男女」がなんとなくムリなので、
煮え切らないさっちゃんとプンプンにめちゃくちゃイライラした。
なんか私、プンプンのことウジウジしてるけどまあ好きだな、いいやつだし、と読んでる間は思ってたけど、実はそんなに好きじゃないのかもしれない。
プンプンのおじさんもいい人だけど、ここぞという時に女関係でだらしないし逃げるし。はっ倒したくなりながら読んでた。翠さんとこにちゃんと戻ってきてくれてよかった。
愛子ちゃん、あんな母親のために死ぬ事なかった。ちゃんと出頭したら、家庭環境とか諸々加味して刑も軽くなったかもしれないし。
きちんと罰を受けて清算したら新しい人生を生きられたのかもしれないのにもったいないなって。
視野が狭い。あと、プンプンのことを好きというより、たまたまプンプンが愛子ちゃんを拗らせてたから
「じゃあ私もプンプンが好き、これでいいんだよね?」みたいな感じが若干あった気がする。気のせい?
愛子ちゃんの人生に救いがなさすぎて、後味がすごく悪い。
なんかとても好きになっちゃったのはプンプンママ。こういう破滅型の奔放な女の人ってすごく好き。
妻子持ち男と付き合ったりして、最後までどうしようもない人だったけど、プンプンパパのかわりにずっと手紙を書いてたことがわかるシーンが切なくて胸がぎゅっとなった。
あんま刺さらなかったんですけど、でもいつかまた読み返してみたい漫画だなあと思いました。
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