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高校に入って部活動をした私

こんにちは! 猿田信司です。

無事、狙っていた高校に合格した私。

ですが、商業高校というものを、
わかっていませんでした。


私のクラスは、45人中、男は11人でした。

クラスのほとんどが、女性です。


「うらやましい」と思う人もいる
かもしれませんが、現実は酷です。

正直言って、私にとっては肩身が狭く、
男だけで固まっていました。

私のような陰キャには、男が少ないって、
思いのほかキツかったです。


そんな私も、せっかくの高校なので、
なにか部活動をしたいな、
と思っていました。

選んだ部活動は

そんな私が、選んだのは、
「電算部」でした。

今風に言うと、
「コンピュータ部」です。


私が入った高校は、当時の最新鋭の
コンピュータが導入されていました。

コンピュータは、熱くなると熱暴走を起こすので、
そのコンピュータがあるおかげで、
部室は冷暖房完備でした!

さらに、部活動と言っても、
特に何もしてませんでした。


冷暖房完備でダラダラできる!

これ絶対いいな!!


当然、女子も多かったのですが、
私は「電算部」に入りました。

部活動で覚えていること

部活に入った当初、
部活に行くと、時々先輩から、
妙な仕事を頼まれていました。

コンピュータがある部屋で、画面に表示されたのが、
「1」だと思ったら、「1」のキーを、
「8」だと思ったら「8」のキーを押してくれ、
というものでした。

当時の私は、さっぱり意味がわかりませんでしたが、
時々表示される数字のキーを押すだけの仕事でした。


後になって気づいたのですが、昔、身体検査の時なんかに、
コンピュータに文字を読み込ませるために、
専用の用紙で、「8」みたいな枠があって、
そこに数字を書き込んだことがありませんか?

これは、OCR、「光学文字認識」と言われる技術で、
昔のコンピュータには、こうやって
手書きの文字を読み込ませていたんです。

私がやっていたのは、まさにその、
身体検査の数字をコンピュータに読み込ませていて、
読み込めずエラーになったものを、
私が手で入力していたんです。

エラーになった分だけなので、
時々しか入力しなくて良かったんです。

女子が多い高校で、身体検査と
ちょっとドキドキしましたが(笑)
用紙そのものを見たわけではないんです。


夏は涼しくて、冬は暖かい、
やることと言えば、部室で雑談。

そんなユルい部活だったので、私は毎日毎日、
放課後は部活に参加していました。

なぜか私が部長に

そうこうしているうちに、
私が2年生を終えようとしていた時のことです。

一つ上の先輩が、卒業でいなくなるので、
新しく私たちの学年から、
部長を選ぶことになりました。

部員は結構いたのですが、
男は私と、もう一人のN君だけ。


私は、毎日毎日、部活に遊びに行っていただけなのですが、
なぜか先輩が私に「部長をやれ」と言い出しました。

寝耳に水!

私は「絶対無理ですって!」と、
必死に回避しようとしたのですが、
同学年の連中も、みんな私に部長をすすめてきます。


「部長なんてめんどくさいから、
みんな自分に押し付けようとしてる!」

ただ、冷暖房完備で快適だったので、
毎日部活に行っていただけなのに、
それが「真面目に部活に参加してる」と思われたようです。

なし崩し的にに、私は望まない
「部長」にさせられてしまいました。

部長になってトラブル

「部長」になったとはいえ、
私的には特に変わりありませんでした。


部活の紹介で、全校生徒の前で
しゃべらされたりはしましたが、
概ね二年生の時と同じでした。

以前からやっていた、
OCRの仕事を後輩に振ったり、
部室で雑談したりと、相変わらずです。


しかし、数か月経ってトラブルが発生しました。

下級生が部室に来ないらしいのです。

ほぼ幽霊部員なんだそうです。

同学年の女子部員のみなさんに言われました。


私としては、「別に来たい時に来たらいいんじゃない?」
と言っていたんですが、女子部員のみなさんは
「示しがつかない」とか言い出して、私に
「部長から一言言って」と言われました。

私自身が、ただただ部室が快適なので、
来ていただけなので、
「来たくないなら来なくていいんじゃない?」
と私は思っていました。

それに、部長といっても名ばかりで、
あんまり他人にどうこう言える立場ではない、
とも思っていたんですが、部長という肩書もあり
何か言わないといけない状況になっていました。


それに、怒っている同級生も、下級生の部員も、
幽霊部員の人も、女子ばかりです。

「女子の争いとか絶対かかわりたくない!」

そう思ったのですが、部長という立場上やむを得ず
部室で話し合うことになりました。


「できたらみんな来てね~」と
私は優しめに言ったのですが、
同学年の女子部員のみなさんがブチギレ!

「来ないなら辞めろ!」
「別にいいでしょ」
ほぼ、女子同士のケンカみたいになってしまいました。

こうなるともう、収拾がつきません。

しょせん、男は女性には、口ではかないません。

私は、ただただオロオロするだけでした。


その後も、何度か話し合いはしましたが、話し合いにならず、
最終的には大量に部員が辞める
という最悪の状況になってしまいました。

なんというか、女子の方が多いので、
女子の力の方が強かったです。

「女子コワい・・」


その後は、何事もなく、私も卒業し、
部長は下級生に引き継ぎました。

ホント部長なんてやるもんじゃないですよね。


最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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