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私が初めてうつ病を自覚した時の話

こんにちは! 猿田信司です。


私は会社員時代に、
3度、うつ病になって、
結局、会社を辞めることになりました。

中でも、私の人生において、
最大の出来事となった、
初めてうつ病を自覚した時の話です。

今思えば、うつ病には、
なるべくしてなったのかな、
と思っています。

転勤がきっかけでした

もう20年ほど前の、
2002年の夏のことです。


その頃は、今も住んでいる
福岡で働いていました。


当時の職場は、仲が良く、
楽しく仕事ができていましたし、
結婚もしていました。

しかし、その楽しい日々も
終わりを告げました。


当時、会社の都合で私の仕事が、
福岡では無くなることになりました。


男性は転勤することになり、
転勤できない女性は
仕事が変わることになりました。

私も転勤が決まり、
東京にある本社での勤務
をすることになりました。


ですが、以前に、東京に
住んでいたこともあったので、
大丈夫だろうと思っていました。

予想以上の激務と環境の変化

しかし、東京での仕事は、
私が思っていたよりも、
はるかにキツい激務でした。

毎日のように、終電で帰ったり、
忙しいときは、終電にも間に合わず、
タクシーで帰ったりしてました。

ですが、きちんと残業代も出てましたし、
ブラック企業とかではないんです。

ただただ、単純に仕事の量が多く、
忙しくて、私の能力をオーバー
してただけなんです。


もう一つ、私がキツいと思っていたのは、
思ってた以上に、他人とすり合わせを
しないといけなかったことです。

私はできるなら、誰とも話さず
仕事をしたいタイプなのですが、
何をするにも誰かに聞いたり、
折衝したりしないといけませんでした。

電話ひとつかけるのも、
ものすごいストレスを感じていました。


それと、毎日の通勤もイヤでした。

当時通っていた路線が、
日本一混雑する路線だったので、
毎日毎日超満員の満員電車でした。

終電で帰るときにも、
座れたことがないくらいです。


もう、毎日毎日イヤなことだらけで、
毎朝「会社に行きたくない・・」
と思っていました。

しかし、当時は結婚していたこともあり、
「自分が働かないといけない」と
我ながら、ものすごくがんばっていました。

身体の異常

しかし、無理はいけませんね。

少しづつ、私の身体が
おかしくなってきました。

東京で勤務して、二ヶ月ほど経って
最初にあらわれたのは、不眠でした。

夜、眠れないんです。

寝つきが悪くなり、
眠れる時間がどんどん
少なくなっていきました。

睡眠時間が足りない中、
キツい仕事をして、
またさらに眠れなくなる
という、悪循環です。


ひどい時には、朝まで眠れない
なんてこともありました。

毎晩、「明日会社行きたくない」
と思いながら寝てるんですから、
そりゃあ眠れないですよね。

次の日のことを考えると、緊張で
胸がドキドキするし、気分も沈んで、
「明日が来なければいいのに」
と思っていました。


今思えば、あの時逃げてしまった方が
良かったです。

上司に相談するとか、
いろんな方法があったと思います。

ですが、当時の私には、
くだらないプライドがあって、
「ギブアップしたくない」
と強く思っていました。

ついに決定的なできごとが

東京に転勤してから、
半年ほど経った朝です。

いつものように、朝、家を出て、
いつものように、駅に歩いて向かいました。

いつもどおり、駅までの道を歩き
いつもどおり、改札を通ろうとしました。


ですが、どうしても、
改札を通れないんです。

当時はまだ、スイカとかなかったので、
定期券を改札に通すだけのことです。

そんな簡単なことなのに、
どうしてもできないんです。

自分でも混乱しました。

「え、なんで改札通れないの?」


何回も何回も、
改札を通ろうとしますが、
なぜか通ることができません。

今思えば、私の潜在意識が、
会社に行くことを
拒絶していたんでしょうね。

これ以上、会社に行ったら、
死んでしまうと。


10分、20分と、改札の前で
時間だけが過ぎていきました。

ついに、会社に間に合わない時間に
なってしまい、会社に行くのを
あきらめて、家に戻りました。

家に戻って

当時は、結婚していたので、
家に元妻がいました。

不思議そうにしている元妻に、
私は「電車に乗れなかったよ」と
言いました。

私のことを察してくれたのか、
元妻は玄関で、黙って私を
抱きしめてくれました。


私は、玄関で
号泣していました。


会社にも行けない情けない自分。

つらかったこれまでの日々。

そんな自分を受け入れてくれた元妻。


いろんな感情が爆発しました。


私は、自分で会社に連絡する勇気がなく、
元妻に会社に連絡してもらい、
事情を説明してくれました。


数日後、上司が家に来てくれました。

話を聞いてもらい、
私をここまで追い込んだことを
申し訳ないと、泣いてくれました。

とても、そういうやさしい人ではない、
と思っていたので、驚いたのと同時に、
申し訳ない気持ちになり、
私も泣いてしまいました。


そして、また、ここから、
いろんなことがあるのですが、
長くなってしまったので、
またの機会にさせていただきます。


最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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