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20.03.21 初滑落。赤城山地蔵岳

初心忘れるべからず。備えあれば憂いなし。

昨年末の天城山で軽めの雪を経験し、入笠山、北横岳、大岳山と連続で雪山登山を楽しんだためか完全に油断していた。

3月の3連休。子どもの卒園の報告に妻の実家を訪れた。とはいえ、新型コロナで外に遊びにいくことは出来ないので、ソロで赤城山にスノーハイクへ。

昨年秋に黒檜山と駒ヶ岳は登ったので、今回は長七郎山と地蔵岳へ行くことにした。

まず、この時点でのミスが1つ。
難易度も高くない山だからと、地図をしっかり読んでいなかった。あとでとても後悔する。

早朝に赤城公園ビジターセンター駐車場へ到着。思いの外雪が少ない。大沼の氷もほぼ溶けていて、例年はワカサギ釣りに賑わう湖畔に釣り客が全くいなかった。いるのは同じ目的の登山客だらけ。

そして、ここで2つ目のミス。
雪が少ない&大沼の氷もほぼ溶けている。そして暖冬。そんな状況からチェーンスパイクがあれば十分だろうと、荷物を軽くするためアイゼンをザックから降ろし車に置いていってしまった。

覚満淵からスタートし、長次郎山の登山道へ。チェーンスパイク無くても大丈夫なくらい歩きやすく、日差しもあって心地よい。とてもハイキング日和。

長次郎山山頂は雪解け水のせいで泥だらけ。今日は足元が汚れるなーくらいにしか考えずに、そのまま地蔵岳へ。

長次郎山を一旦降り、車道を少し歩いたら、地蔵岳の登山道というか階段へ。山頂のアンテナたちを目指す。

地蔵岳山頂からは北関東の山々が眺められ、とても気持ちがよかった。

ここまでは、ただ楽しい気持ちのよい山行。
さっそうと北尾根を下山。

ここで1つ目のミスが効いてくる。
予想以上に傾斜がある…。ちょっとづつ降りる。

なんとか中腹まで降り木々生い茂る登山道に。でもまだ傾斜ある。
ここで2つ目のミスが効いてくる。
北尾根で人も少なく雪が結構残っている。しかも氷になりつつある。
アイゼン無いとやばい…。
この時点で山頂へ戻ればよかった。これは3つ目のミス。

なんとかゆっくり下るものの何回が滑り尻もちをつく。

そして最終的に滑落。
とにかく止まらない。ただただ滑る。超恐い。
幸い登山道上だし5mくらいだったので大した怪我はなかったけど、ここから先はコースタイムの倍くらいの時間をかけて下山。

まだまだ初心者のはずなのに、中途半端な慣れで舐めてしまい、事前に地図見ない&アイゼン置いてくなんてアホのようなミス。滑落したのが登山道上だったのと、すぐ止まれたので、やや筋を痛めただけで済んだが、あとあと調べてみると雪の赤城山で滑落→骨折→遭難救助って情報がいくつか見つかり青ざめた。

初心忘れるべからず。備えあれば憂いなし。

山は美しくとても楽しいものだけれども、人は自然の中では無力で山は常に死と隣合わせだということを思い出しました。

山に登り始めて数年。常に初心で常に万全の備えの重要性を実感した山行でした。


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