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「日本国憲法」を見れば日本国の国体がわかる!(後編)ー先生のための『和の国・日本国』講座㉑ー

おはようございます。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回も、引き続き、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「日本国憲法」に焦点を当て、

日本国憲法第一条を紐解くことで

「日本国の国体」を見つめなおし、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】
「日本国憲法」を見れば日本国の国体がわかる!(後編)~先生のための『和の国・日本国』講座㉑〜 

1)「主権」とは何か?
2)『君民一体』こそ日本国の「主権者」の姿である
3)『和』こそが日本の建国精神である




前回の記事では、

「日本国憲法」における

『象徴』とは何か?

ということをお話ししてきました。


もう一度、「日本国憲法第一条」を見てみましょう。


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日本国憲法、第一条

天皇
は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。


「天皇」は2つのことを『象徴』していました。


1つは、日本国の『象徴』です。


天皇陛下のお姿を見ることにより、

そこに「日本国」を見て、感じることができる。



もう1つは、日本国民統合の『象徴』です。


2000年来、

天皇と国民は苦楽をともにしてきました。

天皇は国民のことを我が子のように愛し、

国民は天皇のことを親のように慈しんで国を支えてきました。

その天皇と国民がともに作り上げてきた悠久の歴史こそ

まさに「日本国」そのものであり、

天皇と国民は

何を持っても断ち切ることができない強い絆で結ばれているのです。


「国民全体の幸せ」ではなく、

「国民一人ひとりの幸せ」を命を懸けて祈る

「天皇」のもとに国民が集い、

力を合わせて国を創り上げてきた歴史の事実

日本国民統合の『象徴』」と示したのでした。



では、

最後の


この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。


には、どのような意味が込められているのでしょうか?


そして、


「日本国の国体」とは何なのでしょうか?



これから、お話していきたいと思います。




1)「主権」とは何か?



改めて、


この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。


に着目してみましょう。


気になる言葉に

「主権」というものがあります。



では、



「主権」って何?



と子供に聞かれた時に

どのように答えますか??



これには、

すでに答えがあります。



「主権」とは、
「国の政治のあり方を最終的に決める力」のこと


です。


君主が持っていれば「君主主権」


国民が持っていれば「国民主権」


ということになります。


ところで、

日本国は

「君主主権」

「国民主権」

どちらでしょうか??




2)『君民共治』こそ日本国の「主権者」の姿である



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この質問をすると

ほとんどの人が「国民主権」と答えるでしょう。


そして、

『大日本帝国憲法』下では「天皇主権」と答えるのではないでしょうか。


このことは

小中高すべての教科書に明記されています。


試験でも同じようなことが答えになっています。



しかし、本当にそうなのでしょうか?



実は、これは「大きな誤り」


なのです。



そもそも

「天皇主権」と「国民主権」という考え方の根本には、


「君主と国民は対立関係にある」


という考え方があります。


これは、

絶対王政の君主や植民地化している国から

血みどろの戦いによって「人権」を勝ち取って建国した

フランスやアメリカ、中国のような国で成り立つ論理です。


君主と国民が対立関係であれば、

確かに

「君主主権」ならば「国民主権」ではなくなり

「国民主権」ならば「君主主権」ではなくなります。



しかし、


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日本国ではどうでしょうか?


歴史上一度も

君(天皇)と民(国民)が対立関係になったことはありません。

これは、世界の中でも「日本国だけ」なんです。


日本国では昔から


『君民一体』


でした。


君(天皇)が国民のことを思い、

民(国民)が天皇のことを思い、

一体となって歩んできたのです。


つまり、

君民が一体となり、

君民がともに国を治める


『君民共治』


こそが日本の伝統的な統治形式であり、

「日本国の国体」なのです。


これは、2000年間変わらない事実


なんです。



現に、

日本の主権はどのように発動されるのかというと、

『君と民が一体』になった時にしか発動することはできません。


もしも、

日本国が完全な「国民主権」であるならば

国民の力だけで何でもできるはずです。


しかし、実際は違います。


例えば、

『日本国憲法第七条』


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には、「天皇の国事行為」が書かれています。

政治の最高責任者である内閣総理大臣も

国政を担う国会を開催することも

国民の代表者を決める選挙を施行したり公示したりすることも

法律を公布することも

「国の大切な行い」のすべてが国民の力だけでは

実行することができません。



では、

日本国は「天皇主権」なのかというと

それも違います。


天皇の力だけでは、

法律に力を持たせることはできません。

天皇ができることは「公布」することだけです。

法律の中身を決めることができるのは

国民の代表が集う「国会」のみです。



このように、

「天皇主権」でもなければ、

「国民主権」ではありません。


この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。


とは、

主権を持っている日本国民

2000年間、ともに歩んできた悠久の歴史の事実に基づいて

「国民一人ひとりの幸せ」を祈る存在である天皇とともに

国を治めていくという意味なのです。



つまり、


天皇と国民が一体となった


『君民一体』『君民共治』


こそが日本国の「主権者の姿」なのです。




3)『和』こそが日本の建国精神である



アメリカの国体も

フランスの国体も

中国の国体も

「国体」は「建国の精神」と密接に関係しています。


アメリカは「自由」

フランスは「人権」

中国は「一党独裁」



では、日本国は何でしょうか?


他国の「憲法第一条」のように

日本国憲法には

「これが建国の精神だ」と直接明文化されているわけではありません。


どのようにして「日本」という国ができたのか?

どのようにして「国家運営」がなされてきたのか?


答えは、


『和』


です。



では、『和』とは何でしょうか?



『和』とは、
「自分のことは後回しにする精神」です。


「自分のことはあと。まずは、仲間のために働こう。」

「正しく生きた先に自分の幸せがある。」

と思うことです。


自分の権利は主張せずに、

私のことは後回しにし、

責任を問われることには率先して担っていこうとすることです。



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考えてみてください。

日本人1億2000万人全員

家族の一員として、

社会の一員として、

国家の一員として、

「他者のために自分は何ができるのか?」を問いかけ

実行に移したら『美しい想い』であふれた国になるでしょう。


事実、

天皇と国民の間にある強固な紐帯があるからこそ、

わが国は敗戦から立ち直り、

世界に比類のない発展を遂げることができました。


そして、

日本では、このような『想い』が形づくられ、

2度も世界の経済大国に躍進するという偉業を成し遂げています。




『和の国』とは、
一人ひとりの個性が尊重され、自分らしく暮らせる国のこと。
しかも全体としては統率が取れている状態であること。


今、世界では

今、日本では

ウィルスの脅威に立ち向かっています。



「日本国憲法第一条」に書かれている

『日本の国体である』


国民一人一人が
家族のため、地域のため、国のために
「自分には何ができるのか?」を考えて行動する。
そして、
国は
「国民のために何ができるのか?」を考える。


この『和』の精神を持ち、

天皇と国民との『君民共治』の国づくりを進めることで

国難を乗り切り、

先人たちから受け継いだ日本国を

さらにすてきな国にしていきたいですね。




これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。


じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!


まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?


自分の生まれた国を誇りに感じることは、
きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。



一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!




最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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