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日本人のアイデンティティの根幹である「日本語」とは?(前編)ー先生のための『和の国・日本国』講座㉞ー

こんばんは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回は、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「日本語」に焦点を当て、

「日本語」の特徴とは何か?

「日本語」に込められた精神性とは何か?

日本はどのように言語を取り入れたか?

などから、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】
日本人のアイデンティティの根幹である「日本語」とは?(前編)~先生のための『和の国・日本国』講座㉞〜 

1)『言語』を学ぶことで精神性や考え方が見えてくる
2)「日本語」『独立した言語』である
3)「日本語」の最大の特徴は『表意文字と表音文字』が混在していることである



1)『言語』を学ぶことで精神性や考え方が見えてくる



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「日本語」


わたしたち苦労もなく

普段当たり前のように使っていますが


では、



もしも、
「日本語」がなくなり、世の中が「英語」だけになったらどうでしょうか?




これは、

ただ単に「日本語」が「英語」になるだけで

何も変わらないというのはとんでもないことです。



もしも、

「日本語」がなくなってしまうと

わたしたち日本人の感覚というのは

大きく変わるはずなんです。


例えば、

以前、「日本食」についてお話ししたときに


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「いただきます」


の話をしました。


「いただきます」の言葉の意味は、

「あなたの命をいただきます」という意味があり、

『自分の命は動植物の命をいただくことでつながっていくことができる』

という『感謝の気持ち』が込められています。


このような気持ちをもって生きていれば、

自分だけが良ければ…という生き方にはなりません。


そして、


「ごちそうさま」


「ごちそうさま」の言葉には、

『自分が食事をするにあたり、料理してくれた人や食器具を作ってくれた人、運んでくれた人、育ててくれた人などたくさんの人の手を経て、自分の一食の食事ができている』という『感謝の気持ち』が込められています。


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そして、そのような言葉の意味を知らなくとも、

小さいころから

「いただきます」

「ごちそうさま」

と言って食事をしてきたと思います。


では、これらの言葉。

英語に翻訳しようと思っても

正確に翻訳することはできません。


中国語に翻訳しようと思っても

言葉本来の意味を表現することができないんです。



たった一つの言葉かもしれませんが、

「日本語」にしかない概念

がたくさんあります。


そして、

たとえ同じような概念があっても

必ず一致するわけではありません。



日本人の精神性

日本人のものの考え方

「日本語」があってはじめて表現することができるし、

「日本語」があってはじめて感覚が残るです。


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「英語」を勉強するとき、

ただ技術として英語を学んでいるのでありません。

「英語」を知るということは、

英語を話し人たちの頭の構造を理解するということにもなるのです。

彼らがこだわるところ、こだわらないところ

こういう発想をするんだななど


例えば、

YES/NOなど

「英語」は必ず、結論を先に求められます。


しかし、

「日本語」では、

前置きをしてから話すなど特徴が明らかに異なります。


このように、

わたしたちは、「日本語」を使うことを通して、

『日本的なものの考え方』

『日本的な感覚』というものを共有してきたのです。


「日本語」というのは『日本文化』そのもの


だと思います。


「日本語」を大切にすることで、

『日本文化』の担い手になることができるのです。


言語』を学ぶことで精神性や考え方が見えてくるのです。




2)「日本語」は『独立した言語』である



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「日本語」というのはものすごい特殊な言葉です。


ふつうどこの国の言葉も

『語族』と呼ばれるものがあります。


例えば、

フランス語とドイツ語は言語構造が近いとか、

イタリア語とスペイン語も文型が似ていて

同じ『語族』にあると言われています。



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では、

「日本語」はどの『語族』に属しているのか?というと、

実は、どの『語族』にも属していないんです。


「日本語」だけがどの『語族』の言語にも属していない。


つまり、


「日本語」は独立した言語


なのです。


単語レベルでは、

日本語と英語、中国語、韓国語、それぞれ交換をしている部分が

あるので似ているものもありますが、


語順や

特に『人称代名詞』(私、僕、俺などなど)は

どこの国の言語とも当てはまらないと言われています。



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よく、人類は移動してきて

日本列島に定着したと言われていますよね。


もしも、そうであるならば

日本語と似ている言語があっても不思議ではありません。


言語学上、

「日本語」は独立した言語なんです。

どこの系統にも属しません。


そう考えると、

もしかすると


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「天孫降臨」

は、本当にあったかもしれませんね。。。




3)「日本語」の最大の特徴は『表意文字と表音文字』が混在していることである



また、

「日本語」話し言葉から始まりますが、

書き言葉にするとその特徴が顕著に表れてきます。


「日本語」の最大の特徴。


それは、


『表意文字』と『表音文字』が混在している点


です。


文字には、2種類あります。


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1つは、


文字に「意味」を表す『表意文字』


例えば、漢字ですね。



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もう1つは、


文字に「音」を表す『表音文字』


例えば、英語のアルファベットがあります。

その文字そのものには意味はなく、組み合わせることで

ものを表現することができます。



「日本語」には、

漢字があり、

ひらがながあり、

カタカナがあり、

しかもそこにアラビア数字が入ってくる。


これは、

世界中の主要言語でもとくに複雑な言語なんです。


「日本語」ほど高度な言語はありません。

最も高度なんです。


ただ、複雑なだけだったら使いにくいことありゃしませんが、

「日本語」は、高度であり、複雑である。

しかも、めちゃめちゃ『便利』なんです。


例えば、


When I was a little girl , I lived in New York.

 

私は、少女だった時、ニューヨークに住んでいました。



この二つの分を見比べてみてください。


英文は、「アルファベット」のみで書かれています。

一方、

日本語文は、「漢字」「ひらがな」「カタカナ」という複数のものと使用しています。これだけでも非常に高度ですよね。


でも、

それだけでは、ありません。

実は、このことによって文章が非常に読みやすくなっているのです。


英語は、読みにくさを避けるために、

単語と単語の間にスペースを作っています。

もしも、くっついていたら、


WhenIwasalittlegirl,IlivedinNewYork.


すごい読みにくいものになってしまいますよね。


一方、日本語文は、どうでしょうか?


私は少女だった時ニューヨークに住んでいました


句読点をとったとしても、

「漢字」と「ひらがな」「カタカナ」を使うことによって、

非常に読みやすくなっていませんか?


これが、もしも「ひらがな」だけだったらどうでしょう?


わたしはしょうじょだったときにゅーよーくにすんでいました


めちゃめちゃ読みにくくないですか?



このように、

複数のものを組み合わせることにより、

パッと見てすぐに分かるようになっているんです。


このように、

「漢字」などの『表音文字』

「ひらがな」「カタカナ」などの『表音文字』を組み合わせて

使用している主要言語は世界中に「日本語」くらいしかないんです。


「漢字」を無くしたら成り立たない。

「ひらがな」をなくしても成り立たない。

「カタカナ」をなくしても成り立たない。


「漢字」「ひらがな」「カタカナ」

この3つがそろって、

しかも、そこに「アラビア数字」も入る。



さらに!!


『音と訓』


「私」「時」「住む」は、『大和言葉(訓)』

「少女」は、『中国の音』


同じ一字にいくつもの読み方があるんです。


「もともとの中国語の音」

(しかも、時代時代の中国語の音を取り入れている)

「日本の音」

を取り入れて使っている。



これだけで

「日本語」が他の国の言語にはない

すごく特別で高度な言語生活を

私たちが日々送っていることがよくお分かりいただけたと思います。


しかし、

もともと日本には「文字」はありませんでした。


では、

私たちの祖先はどのようにして

「日本語」を構築していったのでしょうか?


次回の記事で、お話していきたいと思います。




これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。


じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!

まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?


自分の生まれた国を誇りに感じることは、

きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。


一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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