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メルカリに入社してちょうど2年5ヶ月25日経ちました

2018年5月にメルカリに転職してからもうすぐ2年半になりそうです。2年間温めてきた入社1ヶ月エントリーです。
ニート -> フリーランス -> ベンチャー -> メルカリというキャリアの中で一番大きな組織だったので、今までと違ったこととか、急成長した会社で分かったこと、気をつけたほうがいいなって思ったことをまとめます。

分かったこと

なるべく広く大きく行動したほうがいい

スタートアップ等小さな会社であれば意識しなくても会社へのインパクトは大きくなりますし、チーム間での動きが合わなくなる、ということはそれほどありませんでした。会社が大きくなると、これを意識しないと自分のアクションが大した意味を成さないということが往々にしてあるなと思います。

チームに閉じて働いていても成立はしますが、より大きなインパクトをもたらすためには意識して自分やチームの方向性、やろうとしていること、困っていることなどをチームの外に向けて発信したり、かつキャッチアップする必要があります。もしかすると自分のチームが大事だと思っていることが全体から見るとものすごく小さな事だったり、必要無いことかもしれません。逆もしかりです。それ、こっちで根本解決できるからやらなくていいよ、とかちょっと待てばすごく楽になるよ、といった感じに。

面倒ですが、意思決定を下すときにもできるだけ多くの関わる人を集めちゃったほうがいいなと感じます。こういう課題を解決するために、どういったオプションを検討して、どういう理由でどのオプションを選ぼうとしています。これだけのことですが。小さく意思決定をしても後で揉めたりひっくり返されたりすることが多いのでトータルで損します。

やらないという決断は難しい

多くの人に使われるプロダクトはその分マイナーなバグや issue も多く検知されます。すべての困っている人を救うことができれば素晴らしいかもしれませんが、現実には不可能ですし経済活動としても見合わないでしょう。

会社の規模が大きくなると、バグ報告をしてくれるありがたい人がたくさんいます。嫌味でなくありがたいことですが、全てに向き合っていれば本来やるべきだったことが全く進まずあっという間に年という単位で時が進みます。100人が困っているバグを修正するか、10,000人の人たちが便利になる新しい機能を開発するか、という決断が頻繁に必要となります。

バグだけでなく新しいことでも、"やるべき" は会社とプロダクトが大きくなるほどに増えますが、本当に必要なことはやるべきの中に無いことも多いです。道徳的な視点に囚われず時には合理的な、功利主義的な価値観も必要だと思いました。

理想郷なんて無い

私が入社したときは結構キラキラ系の会社として見られることが多かったのですが、普通の会社と違わずそれなりに大変なこともあるし課題しかなかったりします。このことに失望して入社してもすぐに辞めていく人をたくさん見てきました。

逆に最近では 「メルカリってやばいんでしょ」ってマイナスに見られることが増えました。キラキラ系としてもヤバいって言われるのも「うるせえな」としか思いませんが、私にとっては課題がたくさんあるのは働く動機になります。いい文化もありますし、何より日本から世界で通用する企業になろうとしている姿勢が好きなのでこの環境はとても楽しめています。

 結局は課題が山積みな環境をカオスでヤバいと捉えるか、自分がコミットできる改善点がたくさんあると捉えるか、だと思っているので、やるべきことをひたすらやっていこうと思っています。

変わったこと

会社のグローバルメンバー化

正直に言えば自分にとって予期していなかった意外な恩恵だったのですが、私が入社した後一気に海外メンバーが社内に増えました。日常会話や仕事は英語がベースになり、物事の考え方やコミュニケーションを取る方法の差に苦労し挫折も経験しました。

それでも結果としてビジネスレベルの英語力に近づきつつあるし、全く異なる物の考え方や文化を知ることができ、それに適応したマネジメントを考えて実践できるようになりました。

何より世界中の優秀な人達と、世界規模の会社や組織を経験してきた人、世界レベルでエリートな大学を突破してきた人たちと働けるというのは、それだけでめちゃくちゃすごい体験を毎日できているなという実感があります。

「エンジニア同士なら英語できなくてもなんとかなる」は嘘

エンジニアには共通言語があるから英語がそんなにできなくても大丈夫は嘘という話です。実際の業務では仕様を正確に共有し、作業の分担範囲を明確にし、実装スケジュールとその重要度やプライオリティの関係性を理解する必要があります。日本語でも苦労している場面を見たことがあるくらいなので、当然英語が喋れなければ厳しいです。入社当初は最低限の日常会話レベルだったのでこの辺を伝えるのにとても苦労し、かつスピードも落ちました。

コードレビューでも将来起こり得るリスクや異なる時間軸での可能性、重要度やどうしてそう思うのか、ということを相手をリスペクトした表現ができないと信頼関係がなかなか生まれないということも分かりました。

メルカリで最低限のビジネスレベルになるまで英会話のレッスンが提供されるのですが、これがすごくよいので、真面目にやれば2年位で日本語と相違ないレベルで仕事ができるようになります。

まとめ

タトゥーに偏見無い会社って素晴らしいな。

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