好きな本について。

出会えたことが、うれしくて、可笑しくて、そして、寂しい-。

そんな友だち周りにいるかな、と考えてみました。
逆に、自分はみんなにとっては…。

横道世之介、3部作を読み終えました。
映画も大好きで、原作も大好きで。
何より横道世之介が大好きです。

なんてことのない一日のような人。
以前、音楽について書いた記事の中で日常は変わり映えがないと言いましたが、そんな日常で起こる小さなイベントが振り返ってみると意外と思い出として残ってたり。

横道世之介はそんな一日に必ずいるいい奴。
何もないんですきっと。
実になる話なんかきっとしないし、いつも的確なアドバイスをしてくれるかと言えばそんなことはないし。
でも一緒にいるとなんか楽しい。

常に同じ目線でいてくれる。
つまりは優しい人。

常にリラックスできていたら最高だと思います。
でもみんな大なり小なりプレッシャーを感じていたり、ストレスを抱えていたりしてるはずです。
でも横道世之介みたいに一緒にいるとリラックスできる人っていますよね。

恋人、友人、大切な人。
横道世之介を読んだあと、自分の周りの横道世之介を探しました。嬉しいことにたくさんいました。
そして、今自分の横で仕事で疲れてうたた寝をしている大切な人こそ自分にとっての一番の横道世之介です。

この人といる時が一番リラックスできています。
ドラマチックな出来事は起きなくても、名探偵になれなくても、一日の出来事を笑って振り返られる人です。

数十年で消える弱い愛の魔法。
横道世之介の映画の主題歌に出てくる歌詞です。

のんびり、緩やかに、季節を感じながら周りにいる横道世之介たちと過ごしていきたいですね。
当然、終わりがあるのも理解はしてます。
だからこそ、リラックスしてこのフィーリングを忘れないようにしたいです。

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