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イトマキエイ千広
2020年5月10日 00:50
男の子が好きだ。それは昔から変わらない。とくにへの字口で眉を吊り上げて一点を睨みつけてるヤツ。彼は、彼らは僕が視線をやれない遠くを見ている。僕は常に近視眼的にアリの行列を覗き込んだり、畳の縁に並べたミニカーに鼻先をつけて排ガスの代わりの錆びた鉄の臭いを嗅いでいた。彼らはそんなことせずに、ひたすらケンカしている。身体と身体の、心と心のぶつかり合いだ。そこで行われる熱交換は僕にとって何よりも刺激的で