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アルメニアの鬼才 Tigran Hamasyan [written with AI]

ジャズを知らない素人の私が人生で初めて曲を聴いて衝撃を受けたアーティスト、Tigran Hamasyanを紹介します。


Tigranの音楽

作曲家であり、ピアニストとしても知られるTigran Hamasyan/ティグラン・ハマシャン(Տիգրան Համասյան)。彼の故郷は東欧アルメニアのシラク地方ギュムリです。音楽のスタイルとしては、「アルメニアのフォークミュージックと、力強いジャズのアドリブ、そしてロックの融合」と表現するのがいいでしょうか。ヘヴィメタルの要素も感じられます。技法としても、従来の4/4拍子にとどまることなく5/4や9/8といった複雑な拍子へ挑戦しているようです。
一つの曲の中でアコースティックとエレクトリックを行き来し、絶えることのないダイナミクスを生む彼の音楽を聴いているうちに「もっと聴きたい、もっと知りたい」という思いに駆られ、時間が過ぎるのさえ忘れてしまいます。

もう早速こちらのTigranの音楽を聴いていただきたいのですが、今回ご紹介するのは"Drip"という曲で、the Berklee Middle Eastern Fusion Ensembleとのコラボバージョンとなっています。読者の皆さんはどのような感想を持たれたでしょうか?ぜひコメントください!

ちなみに歌詞はアルメニア語なので多くの日本人の方にはさっぱりわからないと思います。ただ、和訳したサイトが出てこなかったためchatGPTさんに書いていただきました。ありがとうTechnology:)!!!

ChatGPTで歌詞を楽しむ

[アルメニア語]
Jur kuga verin saren, Saren olorelen, Kyt'ap'i marmar k'aren, Kat'-kat' tsorelen
Esor urbat' e pas e. De՜, he՜, zy'ngy, zyngy, de՜, he՜, jan, Syrtik artsat'e t'as e։ De՜, he՜, zy'ngy, zy'ngy, de՜, he՜, j՜an

https://sonichits.com/video/Tigran_Hamasyan/Drip

和訳を書かせてみると……

遠くの山から水が流れ、 山は優しく歌う、 大理石から水滴が落ち、 一滴ずつ地面に染み入る。

今夜、街は静かだ。

ほら、聞こえる、聞こえる、ほら、愛しい人よ、 心は静かに歌っている。 ほら、聞こえる、聞こえる、ほら、愛しい人よ

なんと、こんな意味だったんですね。遠くに山が見える東欧の冬の小さな町を描写したような、静かで美しい風景が目に浮かんできますね。
更に文学的にお願いします……!

遥かなる山より水は流れ落ちる。
その山は優しくまるで子守歌のように大理石の上を水滴が滑り落ち、一滴また一滴と、静かに大地を濡らす。

今宵、街は静寂に包まれる。

聞け、響く、響く、ほら愛しい人よ。心は静かに語りかける。
聞け、響く、響く、ほら、愛しい人よ。

こんなこともできるんですね。ではもっと難しいリクエストをします!!漢詩にしてください!!

遠山流水清,
山歌輕風生。 
大理石上滴,
一滴潤塵情。
夜靜城燈靜,
聽風傳情聲。
心語輕輕說,
愛人夢中行。

いやはや、これにはびっくりしました。私は漢詩の素養はないのでよくわかりませんが、きちんと韻を踏んで素敵な詩に仕上がっています。

Tigranの生い立ち

話を本題に戻して、Tigranの生い立ちに触れていきます。
※一部表現は変えましたが、全て上記の公式サイトから引用しています。

1987年、アルメニアのギュムリに生まれたティグランは、音楽愛に溢れる家庭で育ちました。父はロック音楽の愛好家、叔父はジャズの熱狂的なファンでした。
3歳の時にはすでにビートルズ、ルイ・アームストロング、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバス、クイーンの曲をピアノで弾こうとしていたようです。
10歳で家族と共にエレバンに移住した後は、バリー・ハリスの教えを受けた教師、ヴァハグ・ハイラペチャンのもとでクラシックジャズの曲集に出会います。「ジャズとは何かを理解したのはその時でした」とティグランは振り返っています。

https://www.tigranhamasyan.com/

アルメニアの景色とTigranの音楽

さて、先ほど紹介した"Drip"の歌詞に出てきた「遥かなる山」がいったいなんなのか、関心がわいたりしませんか?私は「遥かなる山」は、特定のアルメニアの山を指しているのかと思いました。そこでアルメニアの山々について調べてみると、どうやら「アララト山」という山が代表的なようです。

ここで再び、chatGPTさんの登場です。アルメニア人とこの山の歴史や関係性についてまとめてもらいました。私が自力で調べた内容と相違が無かったのでそのまま掲載します。

アイデンティティ

アララト山はアルメニア人のアイデンティティの核となる要素であり、多くのアルメニア人にとって祖国の象徴です。山はアルメニア人の集団記憶の中で特別な場所を占め、民族の誇りと自己認識の源泉となっています。

文化的・国家的象徴

アララト山はアルメニアの国章に描かれており、アルメニア人の民族的誇りとアイデンティティの象徴となっています。アルメニアの詩、文学、音楽、絵画など、多くの文化的表現において頻繁に登場し、アルメニアの美しさと歴史を象徴しています。

歴史的・地政学的背景

アララト山は現在トルコ領内にありますが、歴史的にはアルメニア高原の一部であり、アルメニア人にとって重要な地理的・文化的な地点です。
アルメニアとトルコの間の複雑な歴史の中で、アララト山はしばしば失われた祖国への憧れや民族的な喪失感の象徴として語られます

宗教的・神話的意義

アララト山は、キリスト教の伝承においてノアの方舟が着岸した場所とされています。この物語は、山をアルメニア人にとって特別な宗教的象徴にしています。また、アララト山は、キリスト教以前のアルメニアの宗教や神話においても重要な役割を果たしていました。

あくまで私の想像に過ぎないのですが、このような背景を想像してからDripの音楽を聴き返すと、もっと深くTigranが伝えたいメッセージが響いてくるような気がしました。

Tigran関連の日本語記事

俳優のオダギリジョーさんが監督を務めた映画『ある船頭の話』の音楽も担当されたそうです。


Tigran Hamasyanの音楽は、単なるジャズや民俗音楽の枠を超えているでしょう。そして彼の創造する音楽は、まるでアルメニアの歴史と彼の思想の語り部です。一度聴けば、私たちの内側にもその強烈な熱が伝播してくるのがわかるのではないでしょうか。
これからもアルメニアの魂を映し出す彼の音楽が、世界中の多くの人々に感動を与え続けることを期待しています。


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