21+1からの再構築(J2 第22節VS福岡)
僕は昨日の試合、勝たなければ行けない試合だったと位置づけていた。
折り返し最初の試合。6試合勝ちなし。相手は絶好調のアビスパ福岡。
ここで勝てないとだいぶしんどいと思った。
結果は完敗だ。1-3。アビスパ戦で3失点したのは13年以降初めてのことだった。
長崎はこの試合スタメンを大きく変えた。
GKに高木和。
DFは昨年のレギュラー格だった米田と徳永に加え、前節デビューを飾った江川、そしてリーグ戦は初デビューとなった鹿山が先発。
ボランチはカイオ、加藤コンビ(3人のローテなのでここら辺は予想してた)
2列目は名倉、ルアン、そして吉岡。
トップに畑。
大きくシフトチェンジした印象を感じさせたのだ。
この采配。この試合で試したのは正直どうだったのかという意見も出てくるのは仕方がない。上手くいかない時メンバーを変えることはよくあること(去年の長崎はそもそもそんなことすらできるようなものではなかったが)
である。
それでも上手くいかなかった。
最近の長崎は選手が頑張ってるのが分かるが、何故か上手くいかない。
なぜ上手くいかないのかには必ず理由があるはずだ。内部のことは当事者しか分からないので書けない
僕目線からみた長崎をまとめてみる。
①自分たちのサッカーへのこだわり
実は序盤の長崎は実にフレキシブル(柔軟性)な戦い方をしていた。簡単に言うと相手を研究し、相手に合わせたサッカーをしつつ、自分たちのサッカーを展開していくという理想的なサッカーをしてた。
最近は少し違う。相手に合わせているというよりか、相手に合わせられている。
一言で言うと相手の思うつぼ。研究されているなと感じる。
そこでより自分たちのサッカーをしようという意識が強く出ている。実はこれがまずい。
去年の長崎を思い出してみよう。去年の長崎はポゼッションを高めたパスサッカーを目指したことにより、パスをよくまわし、それはそれはよく回していた。
が、回しているだけで、そこから攻撃の舵を切ることは難しかったのだ。
自分たちのサッカーを目指しすぎた結果だ。
アビスパ戦、長崎はよくパスを回していた。
ボールを持っていた。
が、これはボールを持たされていた。といえる。結局相手にとってみれば、ゴール付近でパス回されなければいいわけで、相手陣内でのパス回しはなんの脅威にもならないわけだ。
最近はちょっと自分たちのサッカーをしようとしてる。カウンターももっと狙っていいと思う。サイドもだけど、大きな逆サイドへのパスをしてもいいと思う。去年の長崎を感じさせた試合だった。
②鼓舞できる存在
チームを鼓舞する闘志をもってるメンバーが昨日は少なかった。DFラインはベテラン徳永。
前線はルアン。
この2人が昨日チームを引っ張っていた。
若手が積極的に引っ張って行くことも大事だが、なかなかそういう選手はいない。
秋野キャプテンは若いが、闘志を持っており、昨日もベンチから何度も何度も指示を繰り広げていた。こういう選手はピッチ内に1人欲しい。苦しい時にチームを支えられる選手は大事だ。
3点目取られたあと、チームはちぐはぐになった。集中力が途切れたのかもしれない。
ピッチ内では焦りで周りの声が聞こえなくなり、自分のことにしか集中できなくなるのはよくあることだ。あの場面で誰かが鼓舞してチームを引っ張らないといけなかった。
でも上手くいかなかった。
チームを引っ張る存在は必要だ。
③雰囲気
僕自身も今回は反省した。チームを鼓舞できるような応援が出来なかった気がしたからである。
昨日三点目を取られたあとのトラスタはなんか音が小さく、全体的に盛り上がりがかけてしまっていた。今シーズン最多入場者だったが……、
3点取られて諦めたくなる気持ちはわかる。それでも最後まで後押しをしてあげるのが我々サポーターでもある。
スタジアムの雰囲気で試合の流れは変わる。その変わる雰囲気を生み出すことが出来なかったのが悔しい。
声を出して応援したいなと強く思った試合であった。
ここまでまとめてきた。
選手達が頑張ってない訳では無い。
ただ、一人一人ががんばる(1or1or1……)状況と一人一人ががんばる(1&1&1……)の状況の方がチームは強い。
サッカーは1人で決まるスポーツじゃない。
11人でやるスポーツなのだ。
チームとして機能する戦術のバリエーションがテグさんに求められてきている、
個々の力で殴るにチーム戦術でバリエーションを増やして行けるか。長崎は新たなフェーズに来ている。
ここで長崎が頑張れるかどうかで、きっと長崎はいい方向に行く。最後まで応援していきたい。
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