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約5分の1を終えて今シーズンの長崎のサッカーを少し考えてみる(2023シーズン)

最近のnoteは思ったことをつらつらと書いているのですが、今回は少し真面目に書いて行ければなと思っています(徳島へ向かう新幹線の中で暇を持て余しているからでは無い決して)。

実はシーズンの5分の1を終えてしまっています。早すぎませんか???え???この間始まったよね???

って言うのはとりあえずおいといて。

今シーズンの長崎は序盤こそ苦戦したものの、アウェイ熊本戦以降は5試合で4勝1敗と素晴らしいペースで勝ち点を積上げています。今年は例年以上の大混戦ということもあり、1敗すると大きく順位が変わる魔境J2リーグになっています。実力差がそこまでなく、リーグ全体のレベルが上がってきている印象です。

長崎は今シーズン4-2-3-1のフォーメーションで丁寧に後ろからビルドアップで繋いでいくサッカーを目指しています。
時に相手に対策されてうまいこと機能することとなかったりしますが、ココ最近は昨シーズンと比べると攻撃のチャンスクリエイトも多くできている印象です。

戦術について詳しく書いていきたいですが、何せスマホ1つで書くのは難しい部分もありますので、今回はポジションごとにざっくり見ていこうと思います。

基本のスタメン

(ここからは敬称略)

GK

波多野が起用されています。控えは途中から富澤へ入れ替わっています。

波多野に関して言うと長崎の歴代GKの中でもトップクラスの安定感があります。長身を活かしたビッグセーブ。安定感のあるハイボール処理。
身体を活かして投げる飛距離の出るスローイング。足元の安定した技術で組み立てもロングフィードもパントキックも問題ない。

正直J2リーグの中でもこのクラスの守護神はそうそういません。よく長崎は借りてこれたなという印象が強いです(16年のオフに当時の守護神大久保を瓦斯さんが引っこ抜いたからそのつながりか…違)

チームにもすっかり馴染んでいて在籍一年目とは思わせないのが豪。凄すぎるぞ。

彼が怪我しなければ基本的に今年の守護神は波多野一択でしょう。ただ、富澤、原田、ルカの3人も黙ってはいられないはず。いつでもいい準備をしていると思うので、彼らへチャンスが回ってきたら見てみたいものです(エリートリーグや天皇杯が楽しみ)


安定感抜群



DF


①センターバック

今シーズンは3バックを想定してCBが6枚いますが、ここまで3バックでスタートから挑んだ試合は皆無。けが人も多く、間に合わせることが出来なかった。というのが本音なのでしょう(ヴァウド、岡野、白井あたりが負傷していて途中で今津も怪我で離脱してしまった。現状はほぼ全員復帰している雰囲気)

その中でも今シーズン輝きを見せているのは櫛引。全試合スタメンに名を連ねており、DFリーダーとして最終ラインを統括しています。
(本当は去年序盤から活躍してたら、順位もかなり違ったんだと思ってる)

シンプルかつ丁寧にプレーをしている印象で、山形戦のクリア時の連携ミスを除けば、そこまで危ないと思うところも多くないでしょう。彼までも怪我するとDFラインが一気にがたつく可能性があるので、無理をせず頑張って欲しいものです。

もう1人の相棒として試合を重ねている事に成長をしているカイケ。

最初こそパスミスも多かったが、今では体幹の強さとロングフィードを中心に自分の良さを存分に出してくれています。カイケが活躍しているのを見ると本当に嬉しいし、頑張って欲しいなと思っています。ヴァウドも復帰してきているので彼との争いにも負けずに頑張って欲しいところ。
セットプレー時のターゲットマンになれると思っているので、彼の活躍を楽しみにしたいですね。


今津は本当に周りを動かすのが得意で、杉様と似てるなという印象が強いです。怪我をするまではいいプレーをしていたので、(彼が欠場してからチームが勝ち始めたのは悔しいところだが)
復帰して頑張ってもらいたいなと思っています、


岡野、白井はまだまだこれからなのかなと思います。ただし、2人ともプレーの質は高いので連戦が続くとスタメンでまた見られるかもしれません。

ヴァウドは現状クネズ状態(長崎伝説のCB)
まずはメンバー入りして欲しいし、彼のプレーを見たいです。


くっしー素晴らしい


②サイドバック
サイドバックは米田増山のコンビが起用され続けています。2人とも縦への推進力が強いので、カリーレが求めているサイドの推進力という意味ではファーストチョイスとして当然なのかなと思います。
ただし、攻撃意識が強すぎるあまり、守備時の対応がやや遅れている(予測が甘い)部分も時々見受けられるため、本職の高橋、奥井、聖のプレーも見てみたいところではあります。

2人とも足元の技術は高く、ドリブルで1人2人交わしてから前へ預けれるのは大きな強みです。
増山はロングスローの武器もあり、甲府戦では彼のロングスローから得点を生み出したので、非常に大きな武器だなと思っています。

基本的にはこの2人なのですが、守備時において入ってくる高橋は守備を熟知しているスペシャルな存在として重宝されています。彼が入るとラインのバランスを意識してくれるため、4バックは落ち着きを取り戻すので、素晴らしいなと思っています。

個人的な意見ですが、失点をする時は何かしらのミスやズレが生じて生まれるものなので、そのミスやズレをできるだけ発生させないことが守備においては大事だと思っています。失点しなければ勝ち点0は避けられるわけなので、これからもGK及びDF陣が堅守を作り上げて言ってもらいたいなと思います(ここ最近は自分たちのミスからの失点もあるので、できるだけなくしていってもらいたい所存)


ここまで走るならば、起用されるのも納得の素晴らしさ


MF


①ボランチ、トップ下

中盤真ん中のボランチは鍬先、カイオのファーストチョイスになっており、大、安部、五月田が絡んできています。鍬先、カイオともに質は高いとは思っていますが、カイオがやはり苦しんでいる印象があります。

理由としては動きすぎている。タイミングとして周りがいて欲しいと思う時にフォローにいなかったり、するすると上がっていくが突破が難しく、そこからの空いたスペースを狙われてのカウンター等もおおいです。

そのスペースの後処理を鍬先1人がしているのですが、これまた広範囲に渡っているのでどうしても限界があります。

カイオの最適解としてもう1列前で使ってあげる方が良さそうとは思いますが、なかなか難しい事情もあるんだろうと感じています。

甲府戦で最適解とも言えるチーム全体のバランスを見てゲームを組み立てることの出来るゲームメイカー秋野が復帰。彼がコンディションを上げれば、20年の無双していた頃のコンビになります。

鍬先もゴールへ絡んでいくシーンも増えている(シュートもよくうってる)と思うので、期待しています。

加藤大は序盤はコンディション調整に苦戦したのかなと思っていますが、徐々に復活してきています。彼と鍬先のコンビは守備のバランスは安定感を増すので後半の〆る際に起用されていくかなと思っています。

五月田、安部のユースコンビもそつなくムラがないプレーをしているので、試合を経験を重ねていけば、もっと化けること間違いなしと思っています。特に五月田には期待しています。彼の縦への配給はセンスの高さを感じています(地元出身なので頑張って欲しいわけで)


トップ下の位置にはファーストチョイスで安部。次点で大竹になっています(クレイソンや澤田、名倉も起用されている)

名倉の相手の懐に入って抜けていく良さが今シーズンも見られていただけに、怪我での離脱は正直痛いです。

安部は技術力の高さをみせており、今シーズン序盤のサプライズと思っています。チームの主軸として活躍していって欲しいです。試合ごとのムラがあるかなと感じる部分もありますが、コンスタントに出場していけばきっと大丈夫でしょう。

大竹は流石のプレーです。彼は視野が広いなと思います。選手の位置をよく把握しており、相手が出して欲しい位置へのスルーパスを供給するなど、ファンタスティックなプレーを見せてくれます。
加入してからずっとトップ下で起用して欲しいと思っていたのですが、今シーズンは躍動している彼を見れて本当に嬉しいです(カリーレも好むタイプだからコンスタントに出場出来ると思う)

クレイソンが守備の点でやや苦戦してメンバー入りを果たせてないのかなと思っていますが、甲府戦で見せたプレーはかなり良かったです。彼のドリブルは他の選手たちと比べてもかなり高いレベルで相手を抜き去ることが可能なので、試合で見たい選手だなと常々思います。

成長は著しく


②ワイド

ワイドは右澤田、左宮城で固定されつつあります。

澤田崇はサボらない。澤田へのプレーに不満を持っているサポーターってきっとほとんどいないはずです。もはや宗教なのかもしれません()

サボらないこそ出せる前線への推進力。大きな武器だし、長崎になくてはならない存在だなと思います。あと最低でも10年は前線で活躍して欲しい。


宮城は圧巻のプレーで一気に引き込まれました。彼のトラップの上手さは1級品。
ゴールへ向かう貪欲さもチームで1番持っているので見ていて楽しい選手です。出来ればあと15年くらいいて欲しいんですが…ダメですか…???

周りとの連携も向上してきていると思うので、次節以降はさらに期待していきたいなと思います。

他、笠柳やクリスなどでていますが、彼らもまた非常にいいなと思います。笠柳の貪欲さ。積極的に仕掛けて挑む姿勢。結果もついてきているので、彼としても手応えを感じているはずです。
コンスタントに出場してスーパーサブ脱却を目指して言って欲しいです。

クリスティアーノは今シーズンほぼ出番がなかったのですが、まさにプロフェッショナルとして腐らず練習していたんだなと感じた甲府戦でした、

やっぱり彼のスキルと攻撃センスはチームでも頼りになるし、戦術として成り立つなと。
今シーズンはフアンマという点で合わせることの出来る選手もやってきたので、次節以降はベンチ入りして苦しい時に助けてくれる存在になって欲しいです(スタメンでみたいけど、現状は守備バランスを考えると澤田の方が出る確率は高いかな)


てーんてーんてーん!!!


FW

今シーズンのFWのファーストチョイスは文句なしでフアンマ。
彼のポストプレーは1級品。相手に囲まれても倒れない強靭なフィジカルは帰ってきたんだなと感じさせます。

苦しんでいましたが、山形戦のハットトリックで復活を遂げました。
タイミングよく点で合わせることの出来るフアンマはセンターフォワードとして文句なしの人材です。既にカードを4枚貰ってしまったのでここからの4枚は気をつけていきたいところ(8枚だと2試合出場停止になってしまう)

エジガルも怪我で離脱をしていたものの、甲府戦で遂に初得点を生み出しました。
エジガルはどちらかと言うと色んなことをさせずにPA内で得点させることに全集中を置かせた方が上手くいくタイプです。フアンマと共存できるのが1番理想ですが、今のチーム状況では難しいと思っています。頼りになるストライカーが2人も居るのはいいことです。

都倉も自分の役割をしっかりこなしているなと思います。出来れば最後までチェイジングをしてもらって得点まで奪いきって欲しいと思う部分はありますが。頼りになる存在です。


長崎春のフアン祭り開催中


シーズンも第2章に入りつつあり、この10試合での勝ち点の積み上げで一気に順位が開いてくると思います。長崎はここから、徳島、秋田、いわき、水戸、東京V、金沢、岡山、大分…というふうに非常に難しい相手が続きます。

どこに勝つのも簡単じゃないリーグ。それがJ2です。

最近は応援もまとまってきているのかなという印象が強いです。若く応援に熱を入れている子達も増えているので、楽しみですし、みんなで一体感を持って応援して負けさせない雰囲気をスタジアムに作り出すことが大事だなと思います。全てをJ1レベルにということは、この応援の部分も必要不可欠な事だと思います。

各々のペースでできることを行い、応援していきましょう。V・ファーレン長崎を。

(ここでは関係ない話ですが、長崎ヴェルカも凄い頑張ってるので、まだ見た事ない方は1度会場に行かれるのをおすすめします笑)

最後まで読んでいただきありがとうございました!いつも反応くださる皆さんが大好きです。
それではまた次回!!!


※画像はV・ファーレン長崎公式より引用

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