3連続の終盤弾(A水戸・仙台・徳島)
本当はそれぞれに書いときたかったのだが、疲れ果てて書く余裕がなく。今書き留める。
水戸
雨。芝生席。屋根はなく。
幸先よく先制したのだが、後半続けざまの失点。
ただ、今年は負ける気はせず。
そう思った矢先に直ぐに取り返すエジガルのヘディング。やはり今年の長崎は強い。
そこからはお互いゴール前まで続く展開。昨年のアウェイ水戸も苦しんだ。今年も苦しんでドローで終わるのか…?
最後のプレー。遠くでマテウスが倒れる。一瞬止まるが、スローインの判定。次がラストプレーか…
いや。何かおかしい。なぜこんなにプレーが止まっているんだ…??
我々の席から何が起きてるのかは見えずらく。
そして主審の指す先を見て誰かが叫ぶ「PK」
よく分からないが、PKかよしよし。
そのままPKをエースフアンマが決め切り勝利した。
試合後に映像を見返すとあんな大事になっているとは知らず。それでも最後まで頑張ってとび続けた結果が身を結んだのかなと感じる。
エジガルがインタビューを終えて一人でやってきた、
「寒い中僕のために待っていてくれてありがとう。」
この一言はその場にいた長崎サポーターへの労いだ。だからエジガルはみんなから好かれる。
このまま得点王を獲得して欲しい。
帰りの時間がギリギリなったのでそちらでバタついてしまったので試合後の記憶が薄く。
とにかく勝ててよかった。
仙台
仙台はどちらかと言うとアウェイに優しくなく、圧倒的ホームを作り上げる。
(それはそれでクラブの考え方だから、いいと思う)
この日も150人ほどのアウェイ側に対して1パレットのみ。
それでもむしろまとまることが出来たので声はよく出た。
序盤から決定機をひたすら作るのだが、相手の守護神林に止められる。
ハーフタイムに周りと話してた「この展開はいつもなら嫌な気がする」
やはりその予感は当たる。
後半に同点弾を決められる。そこからはずっと仙台ペースに。
徐々にホーム側の応援の勢いが高まる。その勢いに飲み込まれそうになる。そんなことはさせまいと長崎ゴール裏も応援する。
しかし、ホームの圧を受けて、後半ATに勝ち越しを決めたのは仙台だった。
「ああ…ここまでなのか…???」
一瞬頭によぎる。
が、時間はまだある。何か起きるかもしれない。
最後にやっぱり何かが起きた、
目の前で慶太が拾う。そして切り返す。
クロスを放り込む。フアンマがいた。
スローモーションだった。
もう何が起きたか分からない。とにかく叫んだ。
よく分からぬまま。
そのままタイムアップだった。
試合後の選手たちは悔しそうにしていた。それはそうだ。だけど、昨シーズンまでとは明らかに違う顔つき、
頼もしさを感じた。
フアンマがやってくる。
「遠いところまで来てくれてありがとうございます。チームはまた頑張るので応援お願いします。」
フアンマをまた我々を労う。フアンマは復帰してからより長崎サポーターへ感謝の言葉を言ってくれる機会が多くなったと思う。
慶太へのコメントも素敵だ。
だから好き。エジガルもフアンマも2人とも好きすぎて正直どちらもずっと居て欲しいくらいだ。
アドレナリンがドバドバでた試合だった。
徳島
3連戦での中2日、
スタメンをいじらず。体力的にキツイかなと思っていたが、予想通り少し重さが残るスタートに。
それでもしっかり先制点を決め切る力はさすがだ。
後半まさかの形で続けざまの2失点。1点取られた直後に岳が取り乱してる気がしていたが、直ぐにその悪い予感はあたりPKも献上してしまう。
嫌な雰囲気が流れる。
が、今年の長崎はそんなもんじゃないだろうとサボーターも知っている。だから声を落とすことなく応援する。
後半終盤にそのチャンスは訪れる。
フリーキック。距離はかなり近く。
キッカーは秋野とマルコス。
マルコスはいつもならふかしてしまう距離だ。
ただこの日は周りの選手たちも違う。壁の間に入り込んだり、DFWはGKの前で駆け引きをし続ける。
その壁が動かなかったことをマルコスは見逃さなかった。しっかり打ち込んだボールは美しい弾道を描き右隅に決まる。
これもまたスローモーションに見えた。
ゴール裏はもう訳が分からないことに。
とんでもないものを見た。
気づけばコルリ、サブリの周りにはたくさんの人が飛び跳ねていた。そうなんだよ。この熱気になるんだよ。
最近はどんどん年下の若い世代もアウェイに来ている。長崎の応援はまだまだポテンシャルがあると思う。
そのままドローで終了。
苦しい展開だった。今回の失点の原因を作ってしまうことになった岳が一番最初に向かってくる。
ただ今シーズンの安定していたパフォーマンスを知っている我々から怒る声などなく。励ます声が見受けられた。
選手が例をして引き上げる時、秋野が少しだけ立ち止まる。こちらの方を向いて一言。
「岳に向かって呼びかけて欲しい。声をかけてやってくれ。」
これがキャプテンシー。悔しいはずだが、直ぐに仲間のことを気遣えるその視野の広さ。
原田コールと個人チャントは選手が引き上げるまでひたすら湿気が凄まじい夜の徳島に響いていた。
去年のアウェイ水戸の試合後を思い出す。
あのときキャプテンだったヨネは苦しんでいた。
1人悔しそうにしていた中で、他の選手は見捨てるように早々と撤収しようとしていた。それを見てゴール裏は「なんで早く帰るんだよ!ヨネひとりにしていいのかよ!」と叫んだあの記憶。
(そのやり取りがあって次週のホーム栃木の試合後のやりとりへ繋がるのだ)
今年はチームが本当にまとまっている。本当にいいチーム。本当に強い。
監督もさすがのマネジメントだと思う。
とにもかくにも6月のリーグ戦アウェイは終盤にスコアが動く興味深いものになった。
残りのリーグ戦の試合。僕は全て現地へ行く。
周りからは「狂っている」だの、「貯金はどうなんだ」だの、「恐ろしい」だのと言われることもある(当然の反応)
けど僕はこのチームの成長と目標を成し遂げる様子をできる限り見届けると今シーズンは決めたのだ。若い今のうちにやらないと、冠婚葬祭があまりない今のこのタイミングでやってしまわないと。そう思っている。
アウェイじゃないと現地で起こった事象を全て知ることは出来ない。アウェイに行ってない人が色々とある事象に文句を言ってもその周りの総合的な要因を捉えきれないこともあったりする。
アウェイは大変だけど、それでも長崎のために集まった人達がいるあの空間はものすごく好きだし楽しい。長崎を感じれる場所がそこにはある。
だからアウェイは面白い。だからアウェイは辞められない。
(あとこれは本当に個人的な話だが)
僕はこの春、転職で長崎を出たけど、数年後にはまた長崎に帰ってもいいかなと思っている、
今挑戦できるタイミングでやりたい事をやってしまおうと思い転職はした。その経験を蓄えてまた帰って来れるように今は新たな場所で頑張ろうと思ってる。
残りの試合現地で微力ながら選手を鼓舞することができるように。このチームの目標を成し遂げる姿を見れるように。
サポーターも各々できることで選手を後押ししたい。
(推敲特にしてないので誤字脱字等は後日修正しておきます)