見出し画像

a16z ポートフォリオ紹介 Part.5

世界的にも有名なVCであるアンドリーセン・ホロウィッツ(通称「a16z」)が投資するクリプト企業(プロジェクト)について紹介する記事のPart.5です。本記事は、紹介した企業・クリプトへの投資勧誘、投資助言を行うものではありません。

Part.1の記事はこちらからお読みください。
https://note.com/vvinyll/n/n4c3cc3f6c5ec

Part.2の記事はこちらからお読みください。
https://note.com/vvinyll/n/n16c515acf0d1

Part.3の記事はこちらからお読みください。
https://note.com/vvinyll/n/n62120341bd95

Part.4の記事はこちらからお読みください。
https://note.com/vvinyll/n/n68dfcc8de682

ORCHID

https://www.orchid.com/

画像5

 Orhidは、Web3.0にデジタルプライバシーを提供することを目標にしているプロジェクトです。つまりインターネットを使用する際に、利用者の個人情報を保護することを目的としています。主に、VPN(仮想プライバシーネットワーク)を利用することに焦点を当てています。では、なぜOrchidがVPNに焦点を当てているのかというと、VPN利用者はVPNプロバイダーに個人情報を提供しないといけないという矛盾を抱えていいるからです。インターネットでデジタルプライバシーを保護するためにVPNを契約する時に、個人情報や支払い状況(クレジットカード情報など)を提供しないといけないのです。

Orchidの解決策は、ユーザーがOrchidアプリを利用することでVPNプロバイダーへの橋渡し(支払い)を行うことです。また、プロバイダーへの支払いは使用時間(アプリを起動している時間)のみに限定され、支払いにはOrchidの発行するトークンOXTを利用します。Orchidアプリを利用するためには、Orchidアカウントを作成するのがおすすめです。OXTという暗号通貨を利用することで支払い情報のプライバシーも保護することが可能になります。


POLYCHAIN CAPITAL

https://polychain.capital/

画像2

Polychain Capitalは、ブロックチェーン技術に積極的に投資する投資会社で、ポートフォリオの大部分をブロックチェーンプロジェクトが占めています。つまりブロックチェーン領域専門の投資会社です。

スクリーンショット 2021-02-24 13.20.12

公式のwebサイトは上の画像のように表示されているだけで、あえてデザインしてない感じが読み取れます。また、「Apply to Polychain and our portfolio」というところから、Polychain自体とポートフォリオ企業(プロジェクト)の求人を探すこともできます。このことから、ただ投資するだけでなくプロジェクトへの支援も行っていることが伺われます。求人は主にエンジニアがメインですが、興味ある方はぜひ日本からチャレンジして頂ければと思います。


Trade Block

https://tradeblock.com/

画像3

TradeBlockは、暗号資産インデックスなどを提供するプラットフォームです。また各市場のデータや分析も行っており、機関投資家向けにカスタマイズされています。TradeBlockの最大のユーザーはGrayscaleでした。

2021年1月には、アメリカの暗号資産メディア最大手のCoinDeskによって買収されました。また、CoinDeskの親会社であるDigital Currency Group(DCG)、Grayscaleの親会社でもあります。今回の買収額などは明らかになっていませんが、TradeBlockのセキュリティと機密性を維持するとともに、coindeskのジャーナリズムの整合性を維持することに努めるようです。

スクリーンショット 2021-02-24 13.42.07

プラットフォームのUIは優れており、上の画像のようなチャートで各取引所の取引状況を確認できるだけでなく、トランザクションやマイニング状況なども確認することができます。


Trust Token

https://www.trusttoken.com/

画像5

TrustTokenは、セキュリティトークンとステーブルコイン発行のプラットフォームです。あまりTrustTokenと言われてもピンと来ないかもしれませんが、発行されているステーブルコインであるTUSDはご存知の方も多いと思います。すでに各取引所で取り扱われているアメリカドルに連動したステーブルコインです。ステーブルコイン発行にあたっては同額の法定通貨を預かっており、複数の受託者(fiduciary)に分散して預けています。この預かり資産の利息がTrustTokenの利益の一部にもなっています。他のステーブルコインプロジェクトとの差別化を図っている点としては、透明性を挙げており。USDTのようなカウンターパーティーリスクがないことを挙げています。なお、TUSDだけでなく、TGBP(ポンド)、TAUD(オーストラリアドル)、TCAD(カナダドル)、THKD(香港ドル)を発行しています。また、2021年第1QではAvalanche上でTUSDを発行する予定で、AvalancheのDeFiエコシステムを拡大させることが期待されています。

2020年にはDeFi分野にも舵を切り、ネイティブトークンである「TRU」とプラットフォームである「TruFi」をローンチしました。TruFiは他のDeFiと大きく異なり無担保融資に焦点を当てています。

スクリーンショット 2021-03-02 14.32.06

借り手は自分のウォレットアドレスを提出して、TUSDをステークしている人(Stakers)からの審査を受けます。Stakersがそのウォレットに融資を行うかどうかをTRUを用いての投票を実施し、可決されたら無担保での融資を実施します。この一連のプロセスの中で、Stakerと投票者は、報酬としてTRUを獲得することができます。また、TruFiやUniswapにプールしたり流動性を提供した場合も報酬としてTRUを獲得することができます。


Uniswap

https://uniswap.org/

画像5

Uniswapは、Ethereum上に構築された分散型取引所(DEX)です。も2020年のDeFiブームのおかげで、誰もが知っているプロジェクトとなりました。また、日本語でのコンテンツも非常に充実しているので、こちらで敢えて紹介する必要もないので割愛させて頂きます。

こちらの2つの記事を読めば完璧です。
・CoinPost様
初心者でもわかるUniswap完全ガイド|Kyber network寄稿
・CryptoTimes様
分散型取引所プロトコル「Uniswap」の登録方法と使い方を徹底解説


最後まで読んで頂きありがとうございました。どんどん執筆速度が落ちてしまいましたが、本シリーズも無事に完結を迎えることができました。本当にありがとうございました。

執筆者:ビニール


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?