スズメバチの国

先日父親(93歳)がアシナガバチの巣があったと騒いでいた自転車小屋に入ってみた。ハチは再び巣は作ってはいなかった。
・・・と柱の上の方ばかり見ていて目線を戻すと、ワタシのちょうど胸のあたりに、大きなアシナガバチが接近していた。
巣を作っていたアシナガバチの仲間、家族だろうか?
びっくりしたけれど、じっと動かずにいたら、胸のあたりをゆらゆらと揺れてそれからゆっくり飛んで去っていった。刺される、攻撃されることはなかった。スズメバチとちがいアシナガバチは、時期にもよるけれど攻撃性は低いらしい、むしろ害虫を捕食してくれる益虫とも呼ばれているらしい。
しかし、そこら辺に「ハチ」が飛んでいれば、また父親がこわがるのは必定なのでハチ用の殺虫剤を多めに散布しておいた。悪いことしてないアシナガバチにすまない、と思いながら。

どうも最近のX(Twitter)の様子をみていると不安になってくる。

ことは24日の「安全な処理水」の海洋投棄に端を発して特に日本の海産物を輸入禁止にした中国に対してネット上のネトウヨはおろか著名なタレント評論家までまで連日、中国と中国人にたいして憎悪と攻撃の発言を繰り返している。今回それは簡単には治まりそうもないように感じる。

一番のガス抜きは「安全な処理水」の放出を中止することだろうけれど、政府はそんなことはしないだろう辺野古の埋め立てと同じで。
そして中国側もSNSの民がかなりカッカしていることもある。

このままでいくと近いうちに2010年におこった尖閣諸島付近での中国漁船と日本の巡視船の衝突事件や、海の上でなければ2021年の京都府宇治市にあるウトロ地区で発生した放火事件に匹敵する大きな事件犯罪が起こりそうな予感がするのだ。

有り余る攻撃欲をもてあました貧しく鬱屈した老若男女が、一時的な一体感に酔って、「敵」に対して過激な行動を取ると同時に自分たちと意見を異にする「日本人同胞」に対しても同様な攻撃をしかける。なんかそんな予感がして気が重くなってくるのだ。

100年前の大地震の時この国の人々に何が起こったか?
そして何をしたか?

おとなしいアシナガバチが獰猛なスズメバチに変身したような、そんな変化をネットの人々の書き込みに感じるのはワタシだけなのだろうか?

それともこの国の人は、もともとスズメバチだったのだろうか?

.
.
.
画像はアシナガバチとその巣
去年の春に撮影。


#関東大震災

#朝鮮人虐殺

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?