「ちゃお」を見てときめいた あの頃にはもう戻れない
この間ふらりと立ち寄った喫茶店。
本棚に懐かしい漫画が並んでいた。
小学生の頃、「ちゃお派」か「マーガレット派」で分かれてたなぁ。
「マーガレット」が好きな子は大人っぽいイメージ。
私は「ちゃお」が好きだった。
『きらりん☆レボリューション』でお洒落を学んだし、『まんがみたいな恋したいっ!』に出てくる意地悪だけど一途な沖田君のような人に憧れた。
当時は「苺ミルク」を飲むような女の子が可愛いとされていたし、「メゾピアノ」の淡いピンク色の筆箱が流行ってた。
そんな懐かしい気持ちに浸っていると、珈琲が運ばれて来た。
でも、
もう苺ミルクは甘すぎて飲めないし、
一途でイケメンでも、一筋縄じゃいかない人と恋愛するのは面倒くさい。
珈琲には砂糖もミルクも入れない。
彼氏にするなら、素直で優しい人が一番いい。
「ちゃお」を見てときめいた、あの頃にはもう戻れない。
一抹の寂しさを感じながら、珈琲を飲み下した。
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