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世界最強の株式「米国株」

前回は長期的に保有できる「良い株式」と「悪い株式」について

投資の正解である全世界株式について紹介しました。
良い株式と悪い株式の違い|アルカド (note.com)

今回はその中でも世界の株式市場を牽引している米国株について書いていきます。

今回の内容もすでに投資をされている方にとっては当たり前の内容ですので、ご理解いただければ幸いです。

世界の半分以上を支配する米国株

下の画像は世界の株式市場の割合です。

一位はもちろん米国で61.6%という圧倒的な割合です。

二位は嬉しいことに日本ですが、6.4%でほぼ十分の一程の大きさしかありません。

出展 https://myindex.jp/global_per.php

「お金は多いところに集まる」という法則があり、過去数十年に渡って米国市場にお金が流入し続けています。

圧倒的な成長率

下の画像は米国市場の大きさ(時価総額)です。

成長率という点で見ても他のどの国をも圧倒的に上回っています。

出典 https://www.businessinsider.jp/post-284152

米国市場で最も有名な株式指数というものにS&P500という指数があります。

この指数は米国を代表する500社の指数です。
日本でいう日経平均とかTOPIXみたいな感じですね。

1957年に設定されて以来66年間かけてこの指数の価格は119倍になりました。

この株式をただ持っているだけで119倍にお金が増えました。

この66年間の平均リターンは7.51%です。
つまり7.51%ずつ毎年お金が勝手に増えていきます。

この平均リターンは
直近の10年間だと17.4%です。
直近の20年間だと11.2%です。
直近の30年間だと9.9%です。

30年前に100万円をS&P500に投資した場合
100万円→2423万円
になります。

株価は必ず暴落する

前も書きましたが株は必ず暴落します。上昇、下落を繰り返しながら株式市場は成長し続けます。

株式を売買しているのは人間なのでマーケットは感情で動かされます。

詳しく知りたいかたは行動経済学なんかの本を読んでみてください。

S&P500は過去66年間で3回、約40%を超える大幅な下落を経験しました。

  1. 1973年から1974年にかけて
    下落幅41.9%の下落がありました。原因はオイルショックです。

  2. 2000年から2002年にかけて
    下落幅40.1%の下落がありました。原因はドットコム・バブルの崩壊です。

  3. 2008年に下落幅38.5%の下落がありました。原因はリーマンショックです。

この暴落時に株を売らずに株式を持ち続けられたものだけが、大きな資産を気づくことが出来ました。

株式というものは我々が思っている以上に荒々しく動きます。
「上り100日、下げ3日」という格言が投資にはあります。
暴落は経験するとわかりますが、恐ろしい速さです。

基本的に暴落は避けられないと思っているべきです。

米国株をけん引するマグニフィセント・セブン

米国で現在マグニフィセント・セブンと呼ばれるハイテク企業7社があります。

マグニフィセント・セブンは
アマゾン、アップル、グーグル(アルファベット)、エヌビディア、テスラ、マイクロソフト、メタ(旧フェイスブック)の7社です。

この7社は過去約11年間で株価が43.7倍に上昇しています。

下の画像はS&P500をマグニフィセント・セブンの7社とその他の493社の二つのグループに分けたときのリターンの比較です。

出典 https://www.smtam.jp/special/m7/

ではS&P500に投資するのではなくこの7社だけに投資したら良いのではないか。そう思われるかもしれません。

ですが一国の株式と1社の株式に投資するというのは取るリスクが違いすぎます。

マグニフィセント・セブンの中でテスラという銘柄は他のEVメーカーが次々と上場廃止や経営難に陥っている中で2024年6月現在
年初来で26.4%下落しています。

ですが、EV投資全盛期の2020年ごろからたった1年半程度でこの会社の株価は約12倍になっていました。

このころテスラを売ろうなんて言ってる投資家はいませんでした。

世界最強の米国株と言っても分散することは正しいです。

分散しても十分儲かります。

米国株の優良ETF

米国株の基礎知識が分かったところで米国株の優良なファンドを紹介します。

投資信託やETFなどの専門用語に関しては前回の記事をご覧ください。
良い株式と悪い株式の違い|アルカド (note.com)

SPY

S&P500指数に投資ができるETFでSPYという名前です。

このETFに投資をすることで記事の前のほうで書いたS&P500と同じようなリターンを出すことができます。

経費率は0.0945%で
純資産総額は530十億ドルです。
直近配当利回りは1.29%です。
基準通貨はUSDです。

前回この辺りについて説明がなかったのですが、

経費率というのはETFの管理費みたいなものです。
安ければ安いほど良いです。
0.1%以下なら優良ファンドです。

純資産総額というのはこのファンドにどれだけお金が集まっているかです。
多ければ多いほど良いです。(流動性があるため)

配当利回りというのは支払われる配当の金額です。1%なら100万円投資して1万円配当金が毎年もらえます。

基準通貨というのはどの通貨で買えるのかということです。USDというのはアメリカドルということで、日本円を両替する必要があります。

VTI

約4000の米国企業で構成されていて米国の大型から小型の企業まで幅広く分散投資することができます。

リターンはSPYとそんなに変わりません。
SPYよりも分散したいなと思ったらこっちを買えば良いです。

経費率は0.03%
純資産総額は410十億ドルです。
直近配当利回りは1.36%です。
基準通貨はUSDです。

VYM

上記の2つに比べると優先度が下がりますが、配当金がたくさんほしい人におすすめのファンドです。

VYMは米国株の中でも大型株で高配当の企業約500社で構成されています。

高配当銘柄の特徴として成長率が低いです。
成長のため投資に使うお金が必要ないのでそれを配当金として配っている会社だからです。

なのでトータルリターンはSPYやVTIのほうが良いです。

経費率は0.06%です。
純資産総額は53.8十億ドルです。
直近配当利回りは3.44%です。
基準通貨はUSDです。

QQQ

米国のNASDAQ100指数と連動するETFです。
NASDAQ100はハイテク企業である企業が多く組み入れられているETFです。

約25%が先ほど紹介したマグニフィセント・セブンで構成されています。

成長企業に分散投資したい人向けの攻めたETFです。

1999年から始まった比較的若いETFで
直近10年の平均リターンはなんと20%です。

注意点としては成長企業が多い+割高ということです。
成長率が下がった企業は容赦なく売られます。

リスクとってもリターンが欲しい人にはおすすめですね。
経費率は成長企業のせいかちょっと高めです。

経費率は0.20%です。
純資産総額は283十億ドルです。
直近配当利回りは0.63%です。
基準通貨はUSDです。

以上、4つが私の米国株の中で優良と呼べるファンドです。

米国株にはこれら以外にも優良ファンドがありますが、全部紹介しているときりがなく、読者の皆さんも無駄に悩んでしまうかもしれないので、これくらいにしておきます。

今回のまとめです。

  • 米国株は世界最強の株式

  • 米国株にも暴落は必ずある

  • 自分の好みの優良ファンドに投資する

以上です。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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