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良い株式と悪い株式の違い

前回の記事でお金が勝手に増えていく方法として円(通貨)では無く株式を保有することが最適解であると書きました。

お金が勝手に増える方法|アルカド (note.com)

復習になりますが、株式でお金を増やすためにはこのルールを守る必要があります。

  • リスクを取りすぎない

  • 暴落時に焦って狼狽売りをしない

  • ちゃんとした会社に分散投資する

今回は3つ目のルールであるちゃんとした会社に分散投資するという点で記事を書いていこうと思います。

一つの会社だけに投資をする恐ろしさ

下のチャートはスリーエムという会社の株価です。
スリーエムは配当利回りが高く連続増配年も60年を超えていて米国で人気の会社でした。

ですが、様々な訴訟問題があり株価は最高値から半分の株価に下落しました。

MMM(スリーエム)の株価

下のチャートは同じく米国の高配当の企業に分散投資するVYM(ETF)と呼ばれる株式ですが、こちらにもスリーエムの株式が含まれているのにも関わらず株価は同じ期間で31.6%上昇しています。

VYM(分散された株式)のチャート

VYMは約400銘柄に分散投資されているためそのうちの1社の株価が半分になろうともびくともしません。

投資の格言で「卵は同じカゴに盛るな」という格言があります。

上の例では全財産を1個のカゴに入れておくと落として半分になったときに大変な損が発生しますが、
下のように400個のカゴに分けて入れておけばその危険を回避できるということです。

ちゃんとした会社に投資する

ちゃんとした会社に投資するというのは以下のような会社です。

  • 利益が黒字(もしくは将来黒字になる見通しのある)の会社

  • 売上が毎年成長している会社

  • 利益が毎年成長している会社

他にもいろいろと良い会社の条件がありますが、基本的にはこの3つです。

下のチャートはいきなりステーキで有名なペッパーフードサービスという会社の株価ですが、マイナス98%というとんでもない下落をしています。

これは利益が出なかったパターンですね。
設備投資でお店を増やしまくったんですが、全然利益が出なくて株が売られたんですね。

ペッパーフードサービス 株価

このちゃんとした会社の見分けかたというのは本来は決算書っていう企業が発表している資料を見て確認するんですが、
一般の人は決算書の読み方の勉強をしたりとか、決算書を読んだりとか、なかなか時間が取れないと思うので、私がちゃんとした会社に投資しているものを紹介します。

しっかり数字をみないと納得できないという人は、決算書の内容を確認して投資してください笑

株式の種類

まず初めに私がおすすめするのは、ETFと投資信託というものです。

ETFも投資信託は分散していろんな会社に投資できる金融商品であり、投資する対象は同じです。

違いを簡単に説明すると

配当金 : ETF ある    投資信託 基本無い
上場:   ETF してる      投資信託 してない
リターン(お金の増え方) 投資信託のほうが多い

こんな感じです。ETFは配当金と言って定期的にお金が入ってきます。配当金が欲しい人はETFがいいですね。

定期的にお金が入ってくるのでみんなETFのほうが良いじゃんと思うかもしれません。

ですが、配当金はもらうたびに税金が引かれるので、もらった配当金でさらに株を買おうとした場合税金を引かれない投資信託のほうが将来的にはお金が増えます。

リターンが大きいほうが嬉しい人は投資信託を買えば良いです。

ただ、投資信託の場合は分配金が基本ないのでお金が必要になったときに取り崩す感じになりますね。

私が良いと思える株式

私が最も良いと思う株式は全世界株式です。

投資信託の名前では
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

ETFの名前では
VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
とかがあります。

この二つのうち気に入ったほうを買うだけでOKです。
どっちも中身は大体同じです。

投資信託であるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)通称オルカンは1988年から運用が始まっています。

株価は過去36年で平均で1年間で7.55%上昇しています。

毎年7.55%ずつお金が増えていくわけですね。

この株式は46か国の国の約3000の会社に分散投資されています。
なので分散もしっかりできています。

会社としても地球レベルで優秀な企業ばかりです。
日本だとトヨタや三菱UFJなんかですね。

米国ではアップルとかグーグルとか誰でも知ってる企業ばかりです。

あとはセクターといって会社の業界も分散されています。金融とかハイテク企業とか生活必需品とかですね。

なので、どこかの業界が景気が悪くても大丈夫ということですね。

下のこの画像はバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(通称VT)の国別の分散です。

出典 https://haitonote.com/vt_summary/809/

現在の世界の金融の中心なのはアメリカなのでアメリカの比重が高くなっています。

この構成比率は定期的に見直されます。
成長率の悪い銘柄は除外され、成長率の高い銘柄に入れ替えられます。

アメリカの景気が一番良いのならアメリカだけでいいじゃないかと思う方もおられるかもしれませんが、覇権国というのはサイクルがあります。

景気に好景気、不景気があるように覇権国にも成長期、全盛期、衰退期があります。

世界のリーダー国というのも250年以上の長い目で見ると移り変わっているのです。

レイ・ダリオ著 「変わりゆく世界秩序」 (youtube.com)

なので、株式を持ち続けるという意味ではこの全世界が一番良いです。

一回買ったらこの株式は売る必要はありません。
常に良い会社に投資し続けてくれるので、買ったらほったらかしでOKです。

経済や政治のニュースを毎日のようにチェックする必要もありません。

ただ、現在米国経済が世界最強であることは事実であり、来年にそれが終わるかは誰にもわかりません。

米国の最も優秀な企業500社を集めたSPYというETFがありますが、その年平均リターンは9.9%です。

なので毎年10%ずつ資産が増えていくということなので、これは素晴らしいパフォーマンスです。

なので、もっとリスクを取ってお金を増やしたい人は別に米国に投資しても良いと思います。

米国だけに投資するリスクを理解したうえで自分で配分を決め投資をしてください。

米国の投資に関して次の記事で書きたいと思います。

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