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社会人になりたかった


前回のあらすじ
急に、勢いで就職をすることを決めたエイティーでしたが、今回はその葛藤をお伝えします

前回の話でもお伝えさせてもらった通り
勢いと自分の気持ちに正直になった結果
1番したいことを仕事にしようと決めたわけですが、
もちろん、そこには山ほど壁がありました。

まず、
『働けるのかどうか』
次に
『騙し騙しでやるのか否か』
そして
『継続的にできるのか』

上述した通り、本当に多くの壁がその時はありました。

まず、電車に乗れません。
これは克服できませんでした。

めっちゃ練習したんですが、
各駅電車の2〜3駅止まり。
親についてきてもらったり、当時の友人に
ついてきて貰ったり
海の風がミネラル豊富で風にあたるのがいいと
言うことを聞いたので、海を目指して
よく電車に乗ってましたが。

毎回のように、気分が悪くなる。
ゲームをしたり、イヤホン音楽ガンガンにしたり、ミンティアを食べたり
様々な緩和方法をやりましたが、
私の場合はそれよりも不安が上回ることが多かったです。

失敗体験が、負の連鎖を呼ぶわけです。

これはパニック発作の典型的なものだとおもいますし、
今まで、苦手なものを避けてきた分、
治っている気がせず、後退ばっかりしてる感覚でした。

怖いものは怖かったんです。


焦りは禁物

まさにこの言葉は嘘はないと思います。

なのでこれを読んでる方々
悩まれている方々、
まずは焦らないことをお勧めします。

私の場合は
『完治』よりも『付き合っていく』を優先しました

それが正解だったのか、
よくなかったのかはわかりません。
たらればにはなります。これが現実です。

治った。これをすれば治った。
そればかりが多いと思いますが
時と場合によっては治らないパターンもあります。
それはここでは嘘偽りなくお伝えします。

そんなこんなで
完治よりも働くことを優先し、
内定自体から1ヶ月半で、就職先をきめたのですが、
それは『アパレル店員』でした。

車で通勤することを許されたので
ここでの通勤問題はオッケーでした

騙し騙しやろうと。甘い気持ちで向かい、
初日をなんとかやり切りました。

そして、迎えた初めての土曜日。
アパレル業界にとって土日祝日は忙しいです。

出勤し、
扉を開けた瞬間。

崩れ落ちました。
その場に、、、。

押し寄せる人の波
雑音
人の目

鼓動が早くなり、息がしにくくなっていく感覚
今でも忘れません。

あー。
騙し騙しやるのは無理だ。
そこで決心をしました。
というより、烙印を押された感覚でした。
『無理だ』と、、。

そしてその日、
当時の店長にカミングアウトしました。

返ってきた言葉は今でも忘れません。

私『すみません、、。話がりまして』
私『実はパニック障害を患っております』
店長『うーん。そうなんか。どういう症状?』
私『吐き気、動悸、めまいですね、、』
私『このまま続けるのは難しいとおもってます。辞めることを考えてますしその方が私やみんなのためだと思います』
店長『面接の時に言わんかったんはそれは虚偽報告やな。』
私『汗、、。申し訳ございません』

店長『自分には、店長という役柄上、人を雇う権限と、人をクビにする権限があるんよ。

店長『ここでクビにするつもりはない。』
店長『親御さんも働いて治る姿を見たいんじゃないか?今頑張る時なんじゃないんか?それをサポートするのはこっちが決めるし、俺はクビにはしない。』

涙が止まりませんでした。
本当に恵まれた環境に出会えたと思いました。

これは普通ではないと思います。
本当に恵まれた奇跡だと思います。

リスクがある人間を雇う。
社会は甘くない。それを自覚した上で
向かった先はやはり厳しい世界だったんですが

人情に溢れた店長の言葉に
より一層やる気を覚えました。
今でも尊敬しています。
あの時、辞めてたら、今の自分はいません。

これを読んでいる皆様も
必ず、支えてくれる人はいます。
出会って2日の人ですら、人情溢れる方もいます。

1人ではないです。

一緒に頑張りましょう!!!!!!!

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