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ZOZOのすごい取り組み紹介!〜ZOZOFIT&服の受注販売開始〜

皆さんこんにちは。VRC note編集長の八重樫です。
先日、株式会社ZOZOから発表があり、その内容が注目すべきものだったので今回取り上げてご紹介していきたいと思います。

まず一つ目は、ZOZOSUITを使った新しい取り組みについてです。
ZOZOグループのZOZO Apparel USA, Inc.は、フィットネス・ダイエット・ボディメイクなどのさまざまな目的に対して、ワークアウトの進捗をサポートするボディーマネジメントサービス「ZOZOFIT」を、日本時間の8月24日より米国にて提供開始したそうです。
「ZOZOFIT」は、3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」の体型計測テクノロジーを活用した初のサービスとなり、ZOZOSUIT本体を購入することで、ZOZOFIT専用アプリを通じた計測サービスを利用できるようになります。販売価格は98ドルとのこと。
(参照:https://corp.zozo.com/news/20220824-zozofit/

2018年に無料配布されて話題になったZOZOSUITでしたが、その後サービス終了をしていました。当時は着用して自宅で採寸ができると言うことと、無料配布だったこともあり大きな話題を集めていましたし、採寸したデータを使ってオンラインでシャツやジーンズなどを注文できると言うのが画期的だったのを覚えています。(実際にZOZOSUITを着て様々な方向から撮影するのは大変でしたが)

今回のZOZOFITでは、専用アプリを使いZOZOSUITを着用すると採寸ができ、ワークアウトの進捗などをアプリに記録することができるそうです。
ジムで体を鍛えたりダイエットに励む方は、自身のサイズ変化には感度が高いし、自分で計測するのは限界があります。そんな時にテクノロジーを使ってサイズを簡単に計測でき、体の変化を可視化できるなら取り入れたいという方は多いのではないかと思います。このサービスは過去の教訓を得て、当時様々な体型データを取得できたZOZOだからこそ、サイズ変化の可視化ができると開発に踏み切ったのでしょうし、アパレルではなくフィットネスという新しい領域での活路を見出したのかなと感じました。

画像はプレスリリースより引用

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二つ目の発表は、SDGsの観点で新しくZOZOTOWNで1着からの受注販売を始めるという発表でした。独自開発した生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO(メイドバイゾゾ)」による受注販売を9月1日(木)より開始するそうです。

<プレスリリースより引用>
環境省によると、国内におけるアパレル供給量は年々増加する一方で市場規模は縮小傾向にあることなどから大量生産・大量廃棄の拡大傾向が懸念されるほか、常に余剰在庫を抱えるビジネスモデルへの課題が指摘されています。年間購入者数1,061万人を超えるZOZOTOWNが持つ膨大なファッション関連データや、プライベートブランド事業のノウハウを活用した「マルチサイズ」などのサービス、D2C事業等を通じて培った生産に関わる知見やノウハウを有しています。それらを活用し、これまでファッションECとして担ってきた「販売」に加え、さらに上流の「生産」の支援に踏み込むことでファッション業界の課題解決に貢献したいと考え、この度「Made by ZOZO」を始動いたしました。

プレスリリース https://corp.zozo.com/news/20220825-madebyzozo/

元々「マルチサイズ」という身長と体重だけ選んでサイズを合わせるというサービスのノウハウや、D2C事業で培った知見などを活用して、販売だけでなく生産の工程にも踏み込むというのは、企業としての覚悟を感じます。

「Made by ZOZO」では最低1着から受注生産を行い、最短10日で発送するということです。受注後に生産に入るので在庫リスクは0にでき、商品のバリエーションを豊富に揃えることができるというのが売りのようです。また販売データなどから適切な生産量についてもアパレルブランドへ提案していくということです。

画像はプレスリリースから引用

9月1日からはinfo.BEAUTY&YOUTHの商品の受注販売を開始し、今後はnano・universe、SHIPSなど計50型以上の受注販売を順次開始を予定しており、対応ブランドや型数は拡大予定とのことです。最初から大手ブランドが参画しているところがZOZOTOWNの凄さですし、それだけアパレル企業側にも在庫を抱えることや環境問題対策への待ったなしの課題感があったのだろうなと感じます。

これらのリリースに合わせる形で、澤田社長のインタビューが記事化されていたのですが、これからのZOZOの戦略についてなるほどなと思うコメントがあったので引用したいと思います。

 ZOZOの次のステップとしては、イメージとしては「ファッションのインフラ」です。「ファッションの『こと』なら、ZOZOだよね」と第一想起されるブランドになりたいと考えています。実施したアンケート結果では、ネット通販の企業内で一番に想起いただいていますが、リアルも含めて第一想起されたいと思います。
 その実現手段としては、WEARをさらに拡充させることもあります。また、それ以外の購入意欲がでる手前の段階もさまざまなソリューションで埋めていきたいですね。さらに、リアル店舗向けの展開策としては、2021年11月に始動させたOMOプラットフォーム「ZOZOMO」が挙げられます。
 ZOZOTOWNを見ているお客さまの中には、「店舗で接客を受けてから購入したい」「ZOZOTOWNでは売り切れだったので、店舗に買いに行く」という方も多くいらっしゃいます。カタログ的にZOZOTOWNを見てもらった後に、リアル店舗へ送客する──そういった「お客さまが一番買いたい場所で簡単に商品を購入できる」環境が今できつつあるのです。

ビジネスIT https://www.sbbit.jp/article/cont1/93767

今は本当にいろいろな服の買い方ができるようになりましたし、WEARのようにインフルエンサーのコーデを参考にしてその人から商品(古着)を購入するという流れもでき始めています。ECだけで完結するのではなく、店舗と結びつけて送客していくというOMOの流れをZOZOのようなリーディングカンパニーが作っていくというのがいいポイントだなと思いました。

私たちVRCも「実生活の課題を、バーチャルで解決する」というミッションを掲げて自動採寸やバーチャル試着などのソリューションを提供してきました。今後はそれをヘルスケア・フィットネス分野での活用を目指して、ブースに入るだけでサイズ情報や体重、BMIなどもわかり見た目も撮れるスキャナブースの開発などを現在進めています。なので、今回のこのリリースはとても勇気づけられましたし、私たちの進む方向も大きな流れとして間違っていないと感じました。

ZOZOFITなどの手軽に採寸情報が取れるサービスが拡大し、一人一人が自分の体の情報に敏感になり、さらにその身体情報を使ってオーダーメイドした服を購入するようになる未来が、すぐそこまできていることにワクワクします。ZOZOの今後の活動にも注目しつつ、ECと店舗をつなぐ、新たな購入体験を作っていく活動をVRCも後押ししていきたいと思います。


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