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Volumetric Videoとは?-Microsoft, Google, Facebookも積極投資する最新技術をスタートアップの起業家が分かりやすく説明します-

次の起業に向けて絶賛"準備中"の小池浩希です。

事業内容はもちろんVolumetric Videoです!!

この分野に関しては、僕マジでトップレベルに詳しいです(笑)

VV(Volumetric Video)って何??という人に向けて、今回は"入門編"として、簡単に書いていきます。

What is Volumetric Video?

VV(立体動画)とは、Hologram Video(ホログラム動画)とも呼ばれ、映画スターウォーズのレイア姫のホログラムのシーンを例に出される事が多いです。

残念ながら、このプロジェクターを開発する事は、現在の技術では出来ませんが、この"フル3Dホログラム"自体は撮影可能なんです!!

これを、まさに前回のスタートアップで開発していました。

Why Volumetric Video?

Q.映画館で上映している3DとVVは何が違うの?

3D映画を見る時に、3Dメガネを掛けて鑑賞しますよね?

特殊な加工が施されたメガネを着用する事で、右目と左目には違う映像が映し出され、脳が錯覚を起こして浮かんだように見せる技術です。

カメラで撮影した写真、動画はすべて平面なイメージ"2D"です。

VVは対象物を"3Dスキャン"して保存しているので、そのままの形”3D”で再生/復元する事が出来ます。

VVが次世代メディアとして注目を集める理由はここにあります!!

"Text→Picture→Video→3D"

最近よく"5G"って聞きますよね?日本でも今年サービスが開始される予定の次世代モバイル通信システムです。(←LTEの次ですね)

5Gの特徴として、超高速、大容量、超低遅延などがあり、今までは実現出来なかったリアルタイム3Dデータ通信が可能になるのです。

では、今度は"4K"って聞いた事ありませんか?4Kは画面解像度の規格、つまり2Dのデータです。4Kの画像/動画が綺麗な理由は、4Kにはたくさんのデータが記録されているからなんです!!

しかし、4Kに比べて"3D"は比べ物にならない程のデータが多いんです。

ポスターとフィギュアだと、フィギュアの方が断然重たいですよね?

デジタルでも、3Dデータは重たいんです(>_<)

5Gが始まると、そんなホログラム通信が可能になるのです!!

こちらが、前回のスタートアップで作成したデモ動画です。

VVをVRとARでストリーミングしています。

VVはスマホ、パソコンでも鑑賞可能なんです!!VR/ARデバイスを持っていない人でも気軽に楽しめちゃうんですよ!!

How could VV change our world?

VVの活用が期待される領域は多岐に渡りますが、特にエンタメ、通信、医療、教育、広告などへの応用が期待されています。

いくつか具体例をご紹介します。

スポーツ

引用元:Microsoft

スタジアム観戦とテレビ中継を掛け合わせたように表現されています。映像の大きさ、角度、データ表示などの自由度が増しているのが特徴です。試合を1分の1サイズで再生すれば、実際に試合が行われているコートの上に立って、選手と同じ目線に立って試合を観戦できたりもします!!

音楽

引用元:MICHAEL JACKSON (Hologram) - Live At The Billboard Music Awards

ホログラムのマイケルジャクソンが、本物のバックダンサーと共演しています。VVであれば、視聴環境は自由なので、好きな時にいつでもリアルなマイケルに会えます。VRであれば、ライブ会場で、ARであれば、自分の部屋でマイケルが熱唱してくれるんです!!

通信/コミュニケーション

引用元:Kingsman: The Secret Service

オンライン会議や、ビデオチャットなどがよりリアルに変わって行きます。画面越しではなく、同じ部屋での会話を再現できるので、体温のあるコミュニケーションが取れるようになります。SF映画だと、最期のメッセージで使用されるシーンが多いです(:_;)

医療/教育

引用元:Microsoft

VVの最大の特徴が情報伝達にあります。

希少性の高い事象や、再現性の難しい事柄を伝達するのに向いているので、参考書をはじめ、様々なシュミレーション、トレーニングなどでVVが活用されるでしょう。

もちろん、遠隔医療の分野でも注目を集めています!!

建築/製造業

建築、製造などの設計図は、昔は紙の上でデザインされていましたが、パソコンの普及により3Dでのデザインが可能になりました。次第にバーチャル空間を使用して作業を行う事が多くなるでしょう!!

Why Now?

VVは10年程前までは夢物語のテクノロジーでした。世界中の研究所、技術者、クリエーターによって開発、研究が進み、マイクロソフトがSIGGRAPH2015にて発表した論文を機に、世界中から熱視線が集まりました。まさに大VV時代の幕開けとなったのです!!

VVは始まったばかりの技術ですが、現在急成長を遂げています。

市場も、2017年から2018年にかけて、倍以上に成長しました。

解決すべき課題も山積みですが、スタートアップとして参入するには非常に魅力的な市場であり、何より夢のある事業だと思いませんか?

そんな世界を変えていく技術を日本から発信していければと思います。

今後の私とチームの活躍を期待していてください。

Hiroki Koike 2018.3.25