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はじめに

企業向けのPCとしてインテル® vPro® プラットフォーム(以下vPro)というPCがあります。
vPro対応のPCはCPUやチップセット等に組み込まれた専用機能を生かしたセキュリティやシステム管理を「支援する」様々な機能を標準搭載しています。

ハードウェアやファームウェアなど設計の要件が厳密に決められていて、それらを満たさないPCはvPro® プラットフォームと呼ばれることはありません。
つまり、同じ世代のvPro対応のPCであればメーカーを問わずに同じ機能を利用出来ます。

vProプラットフォームのPCにはこの様なマークが付いています。

インテル社が「vPro」というブランドを発表したのは2006年(平成18年)の4月、vPro® プラットフォームの製品を世に出したのは2006年10月の事です。

(当時はインテル vPro テクノロジーという微妙(?)な名称でした。)

私自身は10年程前までインテル社の日本法人に在籍していて、vProを立ち上げた当初からこのvPro関連のソフトウェアエンジニアを担当していました。
と言っても開発に携わっていた訳では無く、PCメーカーの実装の支援を行っていた訳でも無く、各ソフトウェアメーカーと協力して機能を活用できるアプリケーションソフトウェアを増やすという「エコシステム作り」を主な目的として活動していました。
当時から日本では国内メーカー製の資産管理アプリケーションが多く、その多くのアプリケーションでvPro、中でも特にインテル® AMTというシステム管理支援機能との連携機能を実装してもらっていました。
vPro® プラットフォームに搭載されている機能はそれらを活用できるソフトウェアがあって初めてその効果が出てきます。

昨年から少し前までのあいだ、インプレスさんのINTERNET Watchにて不定期ながらvPro関連の記事のネタを提供しておりました。

ただ、「記事」という形よりももう少し直接、かつインタラクティブに近い形でできないかと考え、noteに引っ越して来ました(引っ越したのは私だけで、記事自体は続くと思います)。
ここの名称も「匠道場」といった仰々しい名前ではなく「vPro友の会」としてもう少しユルい感じで進めていけたらと思っております。

「vPro」というブランドはあのインテル社にしてはとても息が長く、登場以来15年をはるかに越えて続いています。一方、同じ時期に登場したコンシューマー史上向けの「Viiv」は・・・以下省略
その間にPC自体のアーキテクチャーも大きく変わってしまいましたし、vProプラットフォームでも消えていったり変わってしまった機能も色々有ります。
エンドユーザー向けにはvPro® プラットフォームについてまとまった情報がほとんど無く、インターネットで情報検索を行ってみても、もう使えない/存在しないような古い内容から最新の内容まで色々入り混じったっていて、まさに玉石混淆な状態です。
この「友の会」では少なくとも「現段階ではこうなっています」というのを示し続けていけたらと思います。

今後の内容は以下を予定しています
第2回 現在のインテル® vPro® プラットフォームについて
第3回 セキュリティやシステム管理関連の機能について
第4回 vPro の機能、どうすれば使えるの?
第5回 インテル® AMTのプロビジョニングについて
第6回 インテル® AMTのManual Setup and Configuration (前編)
第7回 インテル® AMTのManual Setup and Configuration (中編)
第8回 インテル® AMTのManual Setup and Configuration (後編)
第9回 インテル® AMTのHost-based setup and configuration
第10回 vPro プラットフォーム向けにインテルから現在一般提供されているツールについて
第11回 インテル® EMAでクライアントPCの管理を行う(構築編)
第12回 インテル® EMAでクライアントPCの管理を行う(設定編)
第13回 インテル® EMAでクライアントPCの管理を行う(クライアントPC接続編)
第14回 インテル® EMAでクライアントPCの管理を行う(Admin Cotrol Mode編)
以後続きます。


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