グラレコに関係が深い脳と記憶と身体性の関係
グラフィックレコーディング(以下、グラレコ)を学びたい。その時に大事なのは脳と記憶の理解です。
やみくもに練習しても上達しにくい
グラレコを学ぶ。グラレコに関する書籍が数多く出版されています。それをお手本にしてかいて学ぶ。講座を受講する。そういうことが多いのではないでしょうか。
一方、書籍や講座でも上達スピードが上がらない。そう思っているヒトが多い。これもよくききます。
脳と記憶と身体性を理解する
グラレコの上達を加速したい。私が必要だと思っているのが、脳と記憶と身体性。これらの理解です。
脳は身体制御に必要な情報量しか扱わない
脳には処理能力の限界があります。
ヒトの脳はとにかくサボります。これはほっておくと脳がエネルギーを大量に消費してしまうからです。
脳の処理能力。一度に行う情報量の上限は身体を動かすために必要な分とほぼ同じとのこと。そりゃそうですよね。それ以上の情報処理をしてもムダになるのは明らかだからです。
入力された情報はほとんど捨てられる
かく対象を的確にキャッチする必要があります。
脳の処理能力に比べて、聴覚・視覚・触覚の情報は圧倒的に量が多いのです。そこで登場するのが網様体賦活系(RAS)。大量の入力情報から必要であろう情報だけを選択する機構です。
カクテルパーティ効果をご存知でしょうか。たくさんの人がいる場所で自分の名前を呼ばれる。いろいろな雑音がありますが自分の名前だけはその他の音とは明らかに異なりわかる。そんな経験があると思います。
これからかこうとするもの。それを確実にキャッチする。まずはこの能力が大事だとわかります。
記憶は少なくても3種類あり同時に使える
短期記憶のクセを知り忘れやすいものから順にかいてしまう。これがグラレコのコツです。
エピソード記憶、音韻ループ、視空間スケッチパッド。この3つは一度に同時に働かせることができます。特にあとの2つは容量が限られています。数十秒分の情報しか蓄えることができません。
忘れてしまう前にかく。つまり入力された時系列とは別に忘れやすいものからどんどんかくことをオススメしています。
皆様にとってより良い学びを提供したい
疑問・質問等あれば何なりと。
楽描きが世に浸透するための研究のための原資として大切に使います。皆様からの応援をお待ち申し上げます。