潜在意識に任せる ― 指導者のみなさんへ ― グラレコ道場
グラレコ道場の目的とは
グラレコ道場では、子どもたちが安心安全に、楽しみながら描く能力を身につけることを目指しています。この文書は、指導者の皆さんが子どもたちを効果的に支援するためのガイドです。
子どもたちの描く力を育む
グラフィックレコーディング、通称グラレコは、視覚的な学習と記録の技術です。主要なスキルは「ライブドローイング」、つまりその場で即興で描くことです。このスキルを身につけることで、子どもたちは情報を視覚的に整理し、共有する能力を高めることができます。
潜在意識を活用する
ライブドローイングのコツは、潜在意識（無意識）に任せることができる部分を任せることです。これにより、思考の負担を減らし、よりスムーズに描くことが可能になります。
学びの順序とプロセス
子どもたちがライブドローイングのスキルを獲得するには、一定の順序があります。
速く描く（スピード）
分かりやすく描く
見た目良く描く
多くの人は、見た目が良く描けるようになってから速く描くことを練習すれば良いと考えがちですが、実際にはその逆が効果的です。熟達者の描写を観察すると、手の動きが特別速いわけではなく、取捨選択の能力に優れていることがわかります。
ライブドローイングのプロセス
ライブドローイングを行う際のプロセスは以下の通りです。
大量の知覚
意味の理解
概念化
イメージ化（描く前に描く）
そのまま（見たまま）描く
このプロセスを意識的に行うと、負担が大きく時間がかかりすぎてしまいます。そこで、無意識（潜在意識）に任せられることは任せ、意識的な思考は取捨選択や分かりやすさに集中させます。
潜在意識化のコツ
潜在意識化のコツは、「繰り返す」「成長する」「ひらめく」のループを繰り返すことです。この繰り返しにより、スキルは自然と身につき、無意識のうちに行えるようになります。
指導者のみなさんが子どもに教えるヒント
以上の内容を踏まえ、指導者の皆さんは子どもたちがグラレコのスキルを楽しく、かつ効果的に獲得できるよう支援してください。子どもたち一人一人の成長を見守りながら、彼らの創造性と表現力を育むことが、私たちの目指すところです。
楽描きが世に浸透するための研究のための原資として大切に使います。皆様からの応援をお待ち申し上げます。