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絵の見た目が良くないのは脳がサボるから
自分のかく絵の見た目が良くないのは脳がサボるからだと思っています。
脳は大量のエネルギーを消費する
脳は全重量のたかだか2%を占めるにすぎないにもかかわらず、全エネルギーの18%を消費します。例えば、体重70kgの成人男性の脳が1日に消費するエネルギー量は、グルコースの重量に換算すると約120gです。脳は、大変な「偏食家」であり、「大食漢」でもあると言えるわけです。
ヒトの脳は様々な能力を発揮します。しかし、それを実現するために他の生物とか桁違いのエネルギーを使っています。
ここから想像されるのはエネルギーの利用効率が高い個体が生き残ってきたということです。エネルギーを使った分生き残る確率が高かった。もしくはエネルギーをあまり使わなかったが生き残った。のいずれかです。
生物はスコトーマを発明した
スコトーマとは、心理的盲点を意味し、心理学用語やコーチングの分野でよく用いられます。人は、目に入る情報を全て処理することはできません。
たとえば、街中で自転車を運転する際には、通行人や車の動きを見ながら事故を起こさないように運転することになるでしょう。
このとき、本来視界には入っているはずの街中にある広告や飲食店などは認識できません。
このように、人は無意識のうちに自分にとって重要な情報とそうでない情報をフィルターにかけて取捨選択しています。
意識に上がり思考する。これがエネルギーの大量消費の要因です。私がこう言い切るのはとある経験があるからです。
グラフィックレコーディング(以下、グラレコ)をはじめた頃。2時間もかいていると大変疲れました。お腹が減っているという感覚が現れました。これは意識に上げた上で絵をかいていたのだと思われます。
その後突然、疲れない、お腹がすかないという風になりました。振り返って考えると無意識でかける様になったためと考えています。
つまり、意識に上げる、思考が伴うと多大なエネルギーを消費する。無意識での活動はエネルギーの消費が非常に小さいのです。
認知が歪むのはエネルギー消費を減らすため
視覚野(しかくや、英: visual cortex)という用語は、V1と略される一次視覚野 (または、線条皮質 (striate cortex、有線皮質とも)) 及びV2、V3、V4、V5と略される外線条皮質 (extrastriate cortex、有線外皮質、有線領外皮質とも) を示す。一次視覚野はブロードマンの脳地図における17野と解剖学的に同等である。
脳における視覚野。けっこうな大きさが視覚のために使われている。当然ですがエネルギー消費も大きいはずです。
一方、ここでもヒトの脳は省エネします。それが認知のゆがみを生んでいると思われます。その認知のゆがみが絵を下手にしていると考えています。
エッジ(輪郭)はそもそもない
絵をかく。輪郭線をかきます。しかし、輪郭線は実際にはありません。二つのことなるものが隣接しているところに黒い線がある訳ではありません。色や光の濃淡は異なるかもしれません。しかし、認知上そこに輪郭というものを脳は勝手に生成してしまいます。
だまし絵に騙される
様々なだまし絵があります。あれに騙されるのは認知が歪んでいるということの現れだと思います。ヒトはモノをそのまま見ることができません。
見た目の良い絵をかくコツ
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参考文献
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