本能的に美しいと感じるカタチ
見た目の良い絵を描きたい。ほとんどの人がそのように思っているのではないでしょうか。しかし描けない。少なくてもそう思い込んでいます。
今回と次回で見た目の良い絵の構成要素について述べていきます。
見た目の良い絵の構成要素は大きく分けると二つある
見た目が良いと感じる絵。大きく分けると2つのものから成り立っていると思います。
①本能的に美しいと感じるカタチ
②見たままのカタチ
この二つです。
今回は前者「①本能的に美しいと感じるカタチ」について考えていきます。
本能的に美しいと感じるカタチ
本能的に美しいカタチ。これは4つのものから構成されていると考えています。
左右対称
生物、特に動物の多くは左右対称です。左右対称なものに対して美しさとともに安心/安全も感じると思います。
繰り返し(フラクタル/チューリングパターン等)
植物は左右対称でないものも多いです。しかし別の安定感を持っています。幹から枝。枝から小枝。この分岐には一定の法則があります。大元から末端までの分岐までの長さと分岐した後の長さの比は一定だったりします。
動物の毛皮には斑点模様があります。一見ランダムに見えます。しかし、これも計算機による計算で似たようなカタチを作り出すことができます。つまりルールがあります。
整列(長さ/向き)
同じ長さ、同じ向き。その繰り返しも美しく見えます。田んぼの稲などがその典型ですね。
比率(黄金比/白銀比)
以下の比率のことをそれぞれ黄金比、白銀比と言います。
黄金比 1 : φ、φ = ( 1 + √5 ) / 2 ≒ 1.6180339887…
白銀比 1 : ( 1 + √2 ) ≒ 2.4142135623…
黄金比は人の容姿の美しさの指標と言われています。この数値はコーカソイド(白人)に多いと言われています。日本人を含むアジア人の場合は白銀比(別名「大和比」)を用いた審美眼が存在しています。
なぜこれらが美しいのか
食べて美味しい。(子孫を残すため)パートナーとしてふさわしい。遠くからでも視覚で把握できる。生存戦略だと思っています。
次回は
続きはこちらになります。
参考文献
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