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グラレコの構成要素―ビジュアルプラクティショナは何を描いているのか

 そもそもグラレコ(グラフィックレコーディング)では何を描いているのでしょうか。そもそもに迫ります。

グラレコの実例

グラレコの例

 「Team WAA! 第63回セッション 「北風」じゃなく「太陽」としてウェルビーイングを実践したい!~財務省退官後も、大学学部長として走り続ける理由~ | Peatix」のイベントで描いたものです。
 ちょっとビジーですね。

グラレコの構成要素

グラレコの構成要素

 とあるイベントで知り合いになった「江戸屋まねき猫」さんが、イベント中で紹介されていた内容を簡単にまとめてみました。

タイトル(ロゴタイプ)もしくはセクション名

 あるカタマリを考えた時にそのタイトル、セクション名を明示します。この例では「江戸屋まねき猫」さんの名前を使っています。
 TeamWAAのグラレコでは、右下にイベントタイトルである「北風じゃなく太陽…」が。保井さんからエピソードがいくつか紹介されています。そのエピソードごとにセクション化。そのセクション名は黒地白文字にしています。

似顔絵

 発言している人については似顔絵を描きます。登壇者が決まっている場合にはイベントの開始前に描いてしまうこともあります。
 イベントのカバー絵の写真はずいぶん前に撮影したもの、季節が異なるものが多いため、実際に登壇された時の様子を変わってしまうことがあります。できるだけ当日の様子を描く様にしたいですね。
 私の場合は手を抜いたものであれば15秒で描きます。似顔絵については記事も書いています。

文字情報(説明、セリフ等)

 書く分量で一番多いのはこれになると思っています。絵だけでは後回される可能性があります。講演者は基本的には口頭で説明します。その内容を記載していくことになりますね。
 どういう情報を拾えば良いのか。これについては正直悩ましいですね。10名のグラフィックレコーダーがいると10通りになります。こちらについても記事があります。

イラスト(マンガ、ポンチ絵、図解等)

 グラレコの醍醐味はイラスト、マンガ、ポンチ絵、図解がシンプルで分かりやすいことですね。

グラフィックレコーディング関係の書籍

 グラフィックレコーディングに関する本の多くで紹介されているのがピクトグラムになります。ピンクとグラムをどの様に書くのか。それが分かりやすいのかに注目が集まっています。
 絵が素敵なことも大事なのですが、メッセージがストレートに伝わることが最も大事だと考えています。きれいな絵をみると思考停止してしまう人が多いのも事実です。後から見た時に内容がすっと入ってくる。そのようなものを書いていきたいと思っています。

まとめ

 まとめます。

  • タイトル、セクション名で何がはじまるか明示します

  • 発言してる人を誰か分かるように似顔絵を描きます

  • 伝えたいメッセージを箇条書き、セリフで書きます

  • イラスト(マンガ、ポンチ絵、図解)はメッセージに合うものを描きます

参考文献

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