見出し画像

グラレコ等で描くものを極限まで減らしてみた

 グラレコ(グラフィックレコーディング)を学んでいる皆さんに質問です。描くの大変ではないですか。とっても疲れませんか。
 私の場合、ある時期からほとんど疲れない様に書ける様になりました。そのキッカケは何なのか。
 今回はどうやって楽に楽しく書いているのかについてお話いたします。

対象を2つに絞る

描く対象をヒトとモノに絞る

 楽に楽しく書くために図解について極力省力化することを考えました。結論から言うと対象は2つにしぼりました。
 どうしてこの2つの絵だけで良いのか。これは小さい頃のおもちゃに依拠しています。人形と積み木です。実際には積み木には色々なカタチがあります。究極を言えば、立方体、長方体でも「これは●●だ」といえばそのものだと思い込めたと思います。
 もし分かりにくければ何らかのラベルを絵の近くに書けば良いと考えます。真ん中の絵なら「会社」。下の絵なら「建設業A社」「住宅販売会社B社」などです。

関係は3つになる

関係性は3つしかない

 描く対象が2つですから、関係性の組み合わせは3つしかありません。
 関係性の種類は色々あります。この例ではお互いにセリフを言う、何らかのやりとり、関係性にラベルを付ける、などですね。

表情は2軸とトッピングの組み合わせ

表情の基本は2軸

表情の基本は2軸で整理できる

 表情は2軸で整理できると考えています。
 ひとつは眉。この絵では上下で示されています。自己効力感⇔無力感の軸になります。要は自分でコントロールできる、受け身でいるしかないの軸です。
 もうひとつは口。この絵では左右で示されています。こちらは単純に、好ましい⇔避けたいの軸になります。
 喜怒哀楽があるじゃないか。そういう声が聞こえてきそうです。しかしそれは選んでいません。それは何故か。

喜怒哀楽という感情はない

7つの感情回路

 喜怒哀楽という感情はない。7つの感情回路があるだけである。私はこの考えに沿って考えています。
 喜怒哀楽が眉の変化、口の変化にマッピングができません。まず7つの感情回路があると考える。その感情回路が発動した時にヒトがどう反応するのかを考える。すると、眉には意思が。口には好ましいと思っているのかが出ている。これがこの2軸を思いついたキッカケです。

表情のトッピング

表情のトッピング

 2軸だけだと表情に乏しいというのが問題です。これを解消するのが「感情のトッピング」になります。
 まず最初に気づいたのは「涙」。これは強い感情を表します。悲しいがすぎると泣くのは分かりやすいですね。でもゲラゲラ笑いながら泣いちゃうこともありますよね。つまるところ「感情が強い」と涙が出ちゃうのですね。
 その他はマンガ表現ですね。日本人でかつマンガ世代であれば私が説明することもなく理解・活用できるのではないでしょうか。

まとめ

 絵を楽に楽しく描くため描く対象を極限まで減らすことについてまとめます。

  • 描く対象は2つ(ヒトとモノ)、関係性は3つ

  • 表情の基本は2軸(効力感⇔無力感、好ましい⇔避けたい)

  • 表情を豊かにするためにトッピングを使う

楽描きが世に浸透するための研究のための原資として大切に使います。皆様からの応援をお待ち申し上げます。