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関智一が語る、特撮コレクターの究極の夢!【連載最終回】

クラウドファンディング「『ライオン丸』『タイガーセブン』『ザボーガー』昭和特撮フィルムを後世に残したい!」でデジタル化された、『快傑ライオン丸』(1972)、『風雲ライオン丸』(1973)、『鉄人タイガーセブン』(1973)、『電人ザボーガー』(1974)の4作品の商品を展開する「ピープロアーカイブストア」がオープン!

本企画の応援隊長を務める声優・関智一さんに、ピープロ作品への想いを語っていただきました!

【第二回はコチラ


──今回「ピープロアーカイブストア」で発売となる商品は、写真を活かしたものということで基本的には平面ものが多いんですけど、関さんに実際に触ってもらいたいのがこのマグネットですね。

 ああ、これですね。

──ちょっと立体っぽい加工になっていて、触ると形状がわかるんですよ。

 どうしてマントルゴッドをいきなり渡すんですか(笑)。ああ、ザラザラがわかりやすいですね。確かに面白いですよ。これ、『風雲ライオン丸』を知らない人はこれ1枚だけを見たら呪いの仮面か何かだと思いますよ。ヤバいですよね(笑)。僕は知っているから「あ、マントルゴッドだ」って分かりますけど……。

──タイガーセブンのマグネットは、実はヒゲの部分も立体的になっています。マスクの造形は高山良策さんが担当されましたが、その形状が手で触って味わえます。

 え、本当だ。細かい! これはすごいですね。
このザボーガーのヘリキャットとかも、もう時代の先取りで完全にドローンですよね。良いわ……最高ですね。

──今回の商品ラインナップは、まずは第1弾ということになります。デジタル化された写真を活用する今後のグッズ展開など、関さんとしてはどのようなことを望まれていますか?

 何だろう。やっぱり写真を存分に活かしたもので、みんなに行き届くものっていうのが第一です。でも欲しいものってなっちゃうと、本当にマニアックなものになっちゃいますよね。ヘリキャットやスペシャルカーのプロップを1分の1サイズで再現したものとか、カッコいいかな。ヘリキャットやスペシャルカー、あとシーシャークは、造形を担当したヒルマモデルクラフトさんの資料写真も残っているので、そういうものを出してもらいたいですね。

──ザボーガーのメカを揃えるのは、ファンとしては夢ですね。

 ザボーガーの1分の1サイズの頭で、ちゃんと上も開いて、速射破壊銃も口から出る……みたいなやつとかも欲しいですよね。

──お話をうかがっていると、関さんはやっぱり本物・実物志向ですね。

 そりゃあ、家に欲しいじゃないですか(笑)。飾っておきたいですもん。僕の本当の夢は、ヒーローたちのそういうマスクとかに囲まれて見守られながら死ぬ、という。鉄壁の守りの中(笑)。

──釈迦の「涅槃」みたいな……。

 本当そうなんですよ。埴輪とか、死者と一緒に埋めてもらうものがあるじゃないですか。ああいうノリで、自分の集めたコレクションに囲まれて安置されるというのが、本当は一番の夢です。怖くないじゃないですか。これだけヒーローが守っていてくれていれば。展示がある時は、そこから持って行ってもらって(笑)。

──必要な時はちゃんとお貸しすると(笑)。

 そのままにしちゃうと、やっぱり僕が独り占めしちゃうことになっちゃうので。必要な時は取りに来てもらって展示して、終わったらまた戻してもらう(笑)。ついでに僕のミイラも一緒に展示してもらって、ムー原人の「特撮原人」として(笑)。夢はそんな感じですかね。
あと、本当にこの写真がどうこうじゃなくなりますけど、キャラクターの着ぐるみを忠実に再現して、ピープロのショーとか見たいです。僕らの世代はやっぱりピープロのショーって見たことがないんですよね。

──作品の放送当時や終了直後は、結構頻繁にやっていたそうですね。

 シアターGロッソとかを借りて、夜の時間帯で設定して、大きいお友達を招いてね。それの演出をしたいですし、めっちゃ見たいです。ザボーガーとか、もしくは『快傑』と『風雲』のライオン丸が一緒に立ち回りをしていたらめっちゃ見たくないですか?

──めちゃくちゃ見たいですね。『風雲』の第9話で『快傑』のライオン丸が登場した際も、一緒に並ぶことはなかったですし。

 そうそう! あれは惜しかったですよね。一緒に戦ってほしかった。それをやりたいです。
そういうイベントがあれば、こういうグッズもその場でますます売れると思うんですよね。「ああ、ピープロのヒーローってかっこいいな」と思ってもらえれば、アクリルスタンドとかもどんどん売れていくと思うので。

──今回、お客さんに好きな写真を選んで作れるフォトブックもラインナップにあります。関さんにも写真を選んでいただいた「関智一セレクション」もありますが、それについてもご紹介をお願いします。

 このフォトブックは、僕が今回の企画で一番推している商品ですね。やはりみなさんも写真をご覧になりたいでしょうし、クラウドファンディングに協力してくださった方たちにもいち早く手元に届けられるのがこのフォトブックかな、と。今後も色々と展開があるかもしれないですけど、まず見たい写真を見れる。

「フォトブック 関智一セレクション」はピープロアーカイブストア(Imaging Mall🄬)で販売中!

──既にレタッチも完了している約300枚の候補から選ぶことができます。

 その中から好きな写真で組み合わせて、それを本にしてくださるという。これがやっぱり何よりもすごいことじゃないですか。普通はそんなことできないですもんね。しかも写真をこれだけ大きく見せていただけるっていうのは、ピープロ好きにとってもたまらないと思います。
ちょっと頑張ってお小遣いを貯めれば、その約300枚を全部本にして手元に置くことだって可能なわけじゃないですか。

──1冊40ページですので、全部となると7冊半ほどですね(笑)。

 いや、本当に好きな人だったら絶対そうしちゃうと思うんですよね。僕、関わっていなかったら多分やっちゃってます(笑)。「全部本にしちゃって手元に置こう」みたいな感じになっていたと思うので。
候補の300枚というのは、発掘されてデジタル化できた写真の全貌じゃないんですよね。

──そうですね。デジタル化した約2000枚のうちレタッチまで完了した約300枚が、今回のフォトブックで選ぶことが可能です。

 僕がせっかくこの企画の応援隊長をさせていただくからには……ということで、その職権を濫用してちょっと無理を言いました。「僕が独自に選んだセレクションでもフォトブックを作らせてもらえませんか?」と。そうすればファンのみなさんも僕が応援隊長になったメリットも感じてもらえるかと思いました(笑)。
そういうことで、みなさんに喜んでもらえるような写真を、その約300枚の候補の中に入っていないものも含めて選んで、提案させていただきました。よろしければ是非、その「関智一セレクション」も手に取っていただけたら、と思っております。

──「ピープロアーカイブストア」の応援隊長に就任していただいた関さんから、ピープロファンの方々や今後の展開に期待するみなさんに向けて、最後にメッセージをいただけたらと思います。

 今の世の中だと、ピープロ作品のヒーローたちはあまり多くの人に知ってもらえているとは言えないですよね。このプロジェクトで、まず写真から入っていただくというのはすごく良い機会だと思います。見ていただきさえすれば魅力を感じてもらえるはずです。
見た目や、面白おかしく語られている逸話などに惑わされないでほしいですね。現在は配信で作品も観られるようになっていますので、そこでちょっと触れてみてもらって。一回本編を観ていただくと、すごいシリアスでドラマもしっかりあって、それでいてすごく挑戦的な特撮もあることがわかる。ピープロ特撮は、なにかもう先へ行き過ぎていたんだなって。CGの代わりにアニメを用いて組み合わせていたり、子ども向けと侮れないようなシリアスな展開だったり、そういうものも魅力になっていると思います。
円谷プロ、東映。そしてもう一つ、ピープロ。ますますみんなでピープロを盛り上げて、復活して新作を作り始めるぐらいにまで盛り上がってもらえたら嬉しいな。お好きなかた、「そんなことがあるなら是非協力したい」という業界のかたたちもいっぱいいると思いますので、そのぐらいの勢いでここから発信していってもらいたいですね。
そこもみなさんのお力にかかっていると思いますので、是非今回の写真やグッズをお手元に置いてもらえると嬉しいです。


【ピープロアーカイブストア】
https://valuemall.site/collections/p-proarchivestore
販売期間:2024年4月6日(土)12:00 ~ 2024年5月31日(金)23:59 

【Imaging Mall】
https://imagingmall.com/vp_archive
販売期間:2024年4月6日(土)12:00 ~ 2024年7月7日(日)23:59
  ※Imaging Mallは、DNP大日本印刷の登録商標です。

©ピープロダクション

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