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人もモノも。それぞれの輝く場所

みなさんこんにちは!

私の実家は油まみれの汚い小さな町工場です。
ステンレスやアルミの加工をしているので材料はふんだんにあります。

自分がほしくて注文して作ってもらったPCスタンドが、なんとこのたび鎌倉の七里ヶ浜にオープンした知り合いのカフェで使われました!

と、書くとまるでそれが採用されたようですが、全然そんなんじゃなくて、単なる自分が使っていた単なる中古品。それを喜んでくれたことを私が喜んでる。 という話です。

実家の工場(こうば)はおじさんばかりだし、デザインとは無縁です。なので要望を伝えても全く私の意志が伝わらず、イケてないスタンドでした。

ところが、そこのカフェで使われた途端に見違えるほど輝いてて嬉しかった。という単純な話をします。


件のスタンドのふるさと。つまりはうちの実家の工場。
こんなところでスタンドは生まれました。

この工場に置いてあったらただのステンレスの一部です。

無造作に置かれたステンレスのなんかの部品。

これは、おにぎり製造マシンの土台になるそうです。

こんな感じでかなり工業用がズラズラ。
一般の人の目に触れることはほぼ無いのです。


それが、
こんなおっしゃれ〜なカフェへお嫁入り!!

パチパチパチ~ ヒュー(*'▽')

うっそ〜ん。
ビフォーアフターがすごい。

バインダーが立てかけてあるスタンドが

それです!!急にセレブ✨

それは、こんなことがきっかけでした。

鎌倉の自宅を改装し、親子でカフェ経営

うちの次女の婿ママ(Nちゃん)から

「お友達がカフェをオープンするの。焼き菓子のいいレシピがあったら教えて欲しいっていうから行ってみない?」

ということで、Nちゃんと2人で鎌倉の七里ガ浜にあるというそのお宅に、行くことになりました。

カフェ経営とか興味あるし、七里ガ浜というちょっとした遠足気分も味わっちゃおう。

ご自宅の1階をカフェに改装していると聞いていましたが、私たちがお邪魔したときは、まだ完成が見えない様子でした。

場所は坂の途中で海が見下ろせる絶好のロケーション!

サザンの歌を口ずさみたくなるようなキラキラした海が広がっています。
稲村ジェーン♫ のあれね。

私と同年代のママと20代のお嬢さんと2人でカフェを始めると聞いていたので、こじんまりしたカフェだと勝手に想像していたのですが、あまりにも本格的、広いテラスもありでそりゃもう大興奮だったわけです。

内装などはすべてお嬢さんがデザインされたようで、シンプルでメタリックでカッコよい今どきの素敵なカフェ。

乳製品アレルギー対応の焼き菓子

そのカフェで出すお菓子のコンセプトは、乳製品アレルギーを持つお嬢さん本人が美味しく食べられるという基準です。

私はずーずぅしくも、最近レシピが安定して美味しく焼けるパンを焼いて持参していきました。ちょうどこのレシピは乳製品も卵も小麦も使わないのでぴったり!

そのパンをめちゃくちゃ気にいってくれて、そのレシピでそのうちパンも焼く!とおっしゃってくれました。はしゃぐ私。

種類は違えど同じようなアレルギーを持つ家族ということで理解しあえるんじゃないかと紹介してもらいましたが、そこのママ(Mさん)と娘ちゃん(Sちゃん)の人柄に魅了され、ファンになってしまいました。

まるでオブジェのように飾ってあるステンレスの物体

初めてお会いしたのに、まるで昔から知っているかのように意気投合しました。そろそろ海に夕日が沈んでいく頃かな、屋上にいってみる?

屋上もあるんですか!?お庭もあって屋上もある。プライベートスペースで見る海は格別でした。

ミーティングもおわり、素敵な夕日も見れたし、では、そろそろ....。

お手洗いをお借りすると、

広々したお手洗いのスペースにステンレスの鉄板?が大事そうに飾ってありました。

うちの実家の工場では、無造作に積まれたただのステンレスの板もおしゃれなおうちに飾ってあると不思議と芸術品のようにも見えてきます。

これってなんだろう?

おしゃれなお嬢さんだから何か特別な仕掛けでもあるのだろうと、気になったので聞いてみました。

えええ、ただの鉄板なの? 

逆に、これを質問してきた人は初めて〜!とMさんたちが大興奮。
私の人生で、いや、うちの実家の長ーい歴史の中でこれだけ面白がってくれる人はリアルに初めてでした。

ここで、実家の話をすると、ステンレス品が大好きだから、これからお願いするかも~!と。こんな思いがけないところで縁が繋がりました。
そして、何より感性が近く盛り上がることほど楽しいことはありません!

いえいえ私の方こそ、すごく嬉しい。

生まれて初めて町工場、メイドインジャパン!「捨てたもんじゃない」と実家の仕事を肯定できたのでした。

ステンレス好きと知り、オープンの日 私が以前作ってもらった実家の工場作のスタンドを見本としてお持ちしたところ、この中古品でも良い!ということでそのまま使われることに。

まるで水を得た魚のような、というのか、なんというか、生き生きとかっこよく堂々と素敵に見えるうちのスタンド↓ インスタデビューを飾りました!

それが冒頭で登場したこのスタンドです。

写真の撮り方も相まってこのカフェにぴったりオシャレに見えるステンレスのスタンド。

自宅にあったときは別にフツーだったスタンド。
実家の工場にあっても、到底オシャレには見えないものが、場所を変えるだけでこうも見えるとは......。

人間とついつい重ね合わせてみてしまう。

生き生きできる活躍できる場所もあるし、目立たずに活躍できない場もある。
こんなふうに自分が輝ける場所が絶対あるはず!

そうだそうだ!自分の場所がきっとある。

良いところにお嫁に行った気分です。

実家が町工場というのがはずかしかった。

実家では例外的にオーダー品を作るぐらいで、普段は機械の部品のようなものを淡々と作っています。

いつも作業着姿の父も、工場という仕事も子供の頃は恥ずかしくて友達に知られたくないと思っていたし、スーツをびしっと着込んで出勤するお父さんがいつも羨ましかった。

しかし、やはり隠せない工場出身のDNAか?キラキラビーズ系よりも血が騒ぐのです。

勝手に試作品

こんな風にステンレスに文字を掘ったりもできるからね~!頼まれてもいないけども、Mさんに写真を送りました。

ちなみに「(E)2102」はお店の名前です。


喜んでる顔が見られるのは、嬉しく楽しいです。

週末の
金土日のみオープン
詳しくはインスタで!!ぜひ足を運んでみてくださいね^^


今日も最後までありがとうございました( ´ ▽ ` )

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