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シンガーの底力を上げる、オンラインサロンVox Box

■はじめまして

シンガーのためのオンラインサロンVox Box、運営チーム・中村です。
”メジャー・インディー問わず、確かな学びと豊かな経験を提供する”ことをモットーに、作編曲家・メジャープロデューサーのWatusiを軸にシンガーのためのコンテンツをDMMオンラインサロンのシステムより配信しております。

今の時代、情報はどこからでも無料でとれてしまいますが、Vox Boxでは本質的であることを大切にしています。そしてサロンメンバーには音楽的な発展のチャンスがこの先に繋がっていけるようなセッション体験もご用意しております。

たとえば、メンバー限定のレコーディングセッションが破格で受講でき、メジャーアーティストと同じディレクションまで受けられるASE。毎月3枠のみの解放ですが、募集後1分で埋まることも。レコーディングした音源はWatusiがラフミックスしてお渡し。通常お願いすると何十万とかかることがサロンメンバーは数千円という恐ろしい企画です。

有名アーティストが多数訪れる、Brick wall Studio にてレコーディング


Vox Boxプレゼンツ・スペシャルワークショップも開催。AI技術を使って、かっこいいリズムを可視化したものをWatusiが直接解説。その講義の後に、スペシャルゲスト講師・有坂美香先生から、実際に歌を劇的に変えるボーカルレッスンを実施。1日でリズムをマスターできてしまう!という他に見たことも聞いたこともない豪華なワークショップ。

グルーヴを可視化して解説してます!

さらにはサロンメンバーからプロデュースに選ばれる・・・!ということも実際にもう起こっています。

参加すると学べる・体験できる・チャンスにつながる・・・!プロ志向の方はもちろん、趣味の方もOK!歌が、音楽が好きなすべてのシンガーにとってサードプレイスとなることを願っています♪
https://lounge.dmm.com/detail/6501/

今回の記事では、ここまでのご紹介だけでなくVox Boxで配信している有料Magazine内容をチラ見せ!どうぞお楽しみください!



■ Song Catalog

Song Catalogでは「ボーカリストが死ぬまでに聞くべき洋楽100選!」をWatusiがセレクト、解説付きで紹介します。楽曲解説に関する著書も出版しており、音楽プロデューサーだからこそ歌い手に共通言語として押さえておいてもらいたい音楽をご紹介!

音楽を深く掘って行く時にやっぱり道標になってくれるのはジャンルを知ることかなと思っていて、単にレコードジャケットが並んでいるのを見ていることが好きな事もあり、様々なジャンルの名盤を集めたいわゆる「ディスク・ガイド」ってやつが大好きです(好きすぎて自分でも1冊、しかも自分の持っているレコードだけで作ったディスク・ガイドまで出したことあります※1)。

では改めて今、シンガー的目線で考えるどんなジャンルが(洋楽に)あるんでしょうか?ざっと思いつくだけでも…

Pops / Rock / Folk / Jazz / Blues / Country / R&B / Dance Music / Classic / Latin / Reggae / Chanson …そしてそうそうK-Popも洋楽ですね。

ジャンルの分け方も様々あります。Rockにも
Rock 'n' Roll(ロックンロール)/ Hard Rock / Heavy Metal / Progressive Rock / Blues Rock / Punk Rock / Folk Rock / Alternative Rock / Glam Rock / Psychedelic Rock / Jazz Rock…

なーんてキリなく細分化されていたりします(それぞれ幾つのバンドが思い浮かぶかな?)。更に地域によってBritish Rockとか、または年代によってClassic Rockなんて言い方もありますが、ここでは音楽性の違いにフォーカスして話していきますね。

そのRockの中でシンガーの皆さんに是非とも聞いておいて頂きたい歌手は?記念すべき「Song Catalog」の一人はこの方のこの曲を選びました。

#1 Elvis Presley

その名はエルビス・プレスリー!!!! エルビスはご存知、アメリカを代表するロック歌手(主演映画も沢山!)で全世界でのレコード・カセット・CD等の総売り上げは5億枚以上と言われている超大物。’22年に封切られた映画『エルヴィス』でも知らなかった事実が沢山ありましたが、この42歳の若さで亡くなってしまった天才シンガー、僕は日本ではその魅力の一部しかとり挙げられていないとずっと不満に思っている一人です。

ミシシッピーで生まれメンフィスで育った彼は、黒人音楽であったブルースと白人音楽のカントリーという全く異なる音楽をミックスさせロックンロールを生んだ一人、そうキング・オブ・ロックンロールであり「史上最も成功したソロ・アーティスト」としてギネスに認定されているシンガーなんです。

トラックの運転手をしながら、自費でレコーディングをした18歳のエルビス。その曲はマイナーなラジオ局でかけられるとすぐに5,000件のリクエストが届き、1年後に彼が出演し全米で放送されたTV番組の視聴率は82%に達し、21歳になった時には1250万枚のレコード・セールスと250億(現在価値)の関連売り上げを誇るスーパースターでした。

黒人とその音楽に取り囲まれ育ったエルビスは白人による黒人弾圧にも早くから様々なアクションで怒りを訴え続けていた白人シンガーでもあり、TVでは下半身を写すことを(セクシー過ぎて)禁じられたほどダイナミックなアクションで歌う熱く激しいロック歌手でした。そんな日本では過小評価されている初期エルビスの「聞かずに死ねるか」の1曲がこちら。

Baby, Let's Play House - Elvis Presley
https://www.youtube.com/watch?v=xipoD1O-n9o

コントールされたヒーカップ(声をしゃっくりのようにひっくり返す歌い方)、マンブリング(口ごもってモグモグするような歌い方)、ギャロッピング、スラッピングと、いわゆるロカビリーの特徴的な唱法をこれでも繰り出すエルビス独特の歌唱法のオンパレードの曲です。

この彼の唱法に痺れたジョン・レノン、フレディ・マーキュリー、エリック・カルメンからブルース・スプリングスティーンまで多くのシンガー達が影響を受けました。

エルビスはこうした幼少期に会得したゴスペルやブルースをベースにした唱法に加え、カントリー流に鼻にかけて歌うスタイル、更に中期には自己流のベルカント唱法(オペラの唱法の一つ)など多様な歌い方を学び披露してきたシンガーとして学ぶ事多き天才!700曲以上と言う発表された曲も多くの(歌うシーン付きの)映画もぜひ楽しんでみてください。

※1: Watusi著、ダンス・クラシックス・ディスク・ガイド、2014年発売。
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3111317331/




■The Art of Singing

こちらではWatusiと交流の深いアーティストをお招きし、ここでしか聞けないお話をしていただきました。国民が熱狂した伝説のガールズグループ[SPEED]。最年少メンバーで圧倒的歌唱力に定評のある、島袋 寛子さんのスペシャルインタビュー!

島袋 寛子
1984年4月7日生まれ。沖縄県出身。
1996年“SPEED”のメンバーとして12歳でデビュー、数々のヒットナンバーを生み出す。
1999年にシングル「AS TIME GOES BY」でソロデビュー。
2000年にリリースした「Treasure」で第42回日本レコード大賞優秀作品賞を受賞。
2004年からは「Coco d`Or」の名でジャズプロジェクトをスタートさせ、第46回日本レコード大賞企画賞受賞、第19回日本ゴールドディスク大賞ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー(邦楽部門)を受賞し3枚のアルバムを発表。
2013年には自身のルーツを見つめる楽曲を歌ったアルバム「私のオキナワ」をリリース。
女優としても積極的に活動し、舞台「モーツァルト!」、「ソング・ライターズ」「刀舞鬼」映画「LOVE SESSION」「アンドロメディア」等に出演。
2012年から地元沖縄のFM OKINAWAで「島袋寛子のいいね!OKINAWA」のパーソナリティを務めている。



Watusi(以下、Wa): 改めて今日は色々知ってる事から話した事も無いあれこれをじっくりと聞かせてもらっちゃいますね。まずはhiroちゃんの沖縄での子供時代のお話から聞きたいんだけれど、hiroちゃんの中で最初に音楽っていうものを意識した時の事って覚えてるかな?最初に歌った歌とか、歌いたくなった歌とか。

hiro:自分で勝手に歌ってました。

Wa:え?どんな音楽を?

hiro:自分の中から出てきたメロディを・・・

Wa:あっははは!マジかぁ!いきなり凄いね!

hiro:歌詞もでたらめな日本語で(笑)日本語もちゃんと喋れてないくらい小さい時。

Wa:え?何歳の時なの??

hiro:記憶がある2歳終わりとか?3歳とか? アクターズ(※1)に入る前です。でたらめなやつを、日本語もちゃんと喋れてないやつを鏡の前で。鏡の中の自分を見ながら調子がいいと5分…10分歌って(笑)この曲何分あるんだみたいな感じで!

…………
Wa:でもそんな気持ちで沢山の経験を積み重ねて、あのCoco d'Orの「アルフィー」まで辿り着いたって感じだなぁ。今でも良く聞くよ、あの「アルフィー」。

hiro:あれはねぇ・・・やっぱりいろんな方の「アルフィー」を聞いて、一番最後に作曲した方がピアノでポローンって歌ってるやつを映像で見た時に”あぁ、そういうことなんだなぁ”って思った事が大きくて。

音楽って不思議なんだけど、どれだけ凄い声が出るとか、どれだけの歌いまわしがとか、もちろんそこもあるけれども、作った方のこういう感情っていうかニュアンスっていうの、それを真似するってわけじゃないけど組み取るというか。

あの曲に込めた何かこう、魂みたいなもの。それを見失っちゃいけないなと思ったのが大きくて、そしたらあの「アルフィー」の歌になったんですけど・・・

…………
Wa:ここはちゃんと聞きたい事のひとつだったんだけど、遂にCoco d`Or の3枚目で、あなた。ニューヨークに行くじゃないですか。

hiro:はい、行きますよ。だってCOLDFEETのお二人がいなくて(笑)

Wa:アルバムの話をしているうちにもう3枚目になるし、ジャズやるんだったらやっぱり一度はニューヨークのジャズメン達とやろうって!って話になったんだよね。当時、僕らはジャズ系のミュージシャン達と親しくさせてもらっていたんで、そのうちのひとり、デビッド・マシューズさんにCoco d`Orの為にニューヨークの一流のジャズミュージシャンを集めてください、そしてアレンジもしてくださいってお願いをしたんだよね。

ちょうどマシューズさんが東京に来られた時に、新宿のホテルでみんなでお会いてお願いしますって!ってなって、それからもう何度も選んでいた曲のアレンジのデモのやりとりをして、参加してくれるミュージシャンのセレクトもして、スケジュールを立てて、肝心のニューヨークでのレコーディングになったら「はい、じゃ行ってらっしゃ〜い!」って言ってhiroだけ送り出した(もちろんディレクター、マネージャーは同行しました)。僕ら、COLDFEETはわざと行かなかったのよね・・・今思っても何それ?親かって(笑)

hiro:本当に私、もうどうしよう!って思いながらニューヨークに向かって。その時のレコーディングでね、まず初めてじゃないですか、海外のスタジオに行くって事が。

私がちょっとなんかこう、シャイじゃないけど緊張していて、どうすればいいの?ってなっていても、ミュージシャンの皆さんは私をボスな感じで扱ってくるじゃないですか、私のアルバムだし。向こうの考え方だと、この人のアルバムだから当然この人が全ての主導権を持ってるっていうスタイルなんだなって事も知りましたね。

みなさん、マシューズさんも含めてですけど。ルーさんとか、ワンテイク演奏するとブースの中から「ヒロコ、今のは好きか?どうだ?」って、みんなそうやって聞いてくれるんですよ。ドラマーの方はマチーカさんという方でそのレコーディングの後、バーバラ・ストライザントさんの後ろで叩いてたから、もうびっくりして。やっぱりこんな凄い人だったんだ!と思って。

Wa:もう皆さん、トップ中のトップですよ。

hiro:そんな彼らがね。私が最初どうしたらいいか分からなくなって(笑)ちょっとリラックスしようと思って、スタジオの横の地べたに座ってたりとかしたんですよ。そしたら横に座って来てくれて「ヒロコ大丈夫、好きか?いい感じに演奏出来てるか?」って言って来てくれて。そして「好きか嫌いかをはっきり意思表示してくれ。好きか嫌いかが分かればもうそれで大丈夫だから。」って言ってくれてね。

「自分は好きか嫌いか。」、その事は未だに良く思い出していて。あのセッションでもの凄く学んだ事でした。その後にテンション上げなきゃっていうか。もう緊張してる場合じゃないよっていう気持ちになって。音楽ってやっぱり、みんなのエネルギーが集まって、みたいな事があるから、そこからもう頑張りました。

凄く良い音楽っていうものは、難しい事をしていても全然難しいように聞こえないんだって言う事とか、むしろとってもイージーに聞こえるように演奏してるって言うのがプロなんだって分かったんですよ。

…………
Wa:世界が違うもんね、大変だったね。

hiro:だけど表現者にはそうしたクラっちゃう経験が大事かもしれないけど、歌に関しては・・・最終的にはいつもハッピーでいないとダメ。絶対ダメ!歌いたくないのに歌うと、もう絶対歌えなくなっちゃう、喉が拒否する。

やっぱり心と体は繋がってるんですよね。心を表現するものだから歌って。機能的な事も知っているに越した事は無いけど、それが全てじゃないと、どの先生も言います。まず心を繋げていく。どこかにブロックがかかってる時は、そのブロックが何なのかを見極めることが大切で、それが技術の方なのか、心の部分なのかを。そこを繋ぎ合わせないで歌うと、結局歌えなくなっちゃう。歌にとってそれが一番悲しい事だから。

私は、歌を歌っていきたい方や歌が大好きな方には、やっぱり自分を知る、自分を見る事、そして決して無理をしないって言う事を伝えたいです。歌う事が喜びでなきゃいけないもの。

私はそんな経験も沢山してきたから、、、本当にお手上げでもう歌えなくなるっていう思いもしたし。でもそこでも救いは生まれるんですよ、自分さえ諦めなければ絶対に救われる出会いがある。けれどもどっかおかしいと思ったら、ちゃんと立ち止まって、そのブロックを見つけて無くすって事をしないと・・・って思います。

【以下、サロン内にて/有料記事となります(7日間無料)】
https://lounge.dmm.com/detail/6501/

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