【数字でみる関市】関市は若者世代の人口流出がどんどん悪化しています。
今回は、数字で関市の課題について見ていきたいと思います。
主に使うのは、RESAS。規模感は自治会レベルではなく、市町村レベルまでしか出せませんが関市全体で数字をみようとすると大変活用できるサイトです。
関市だけではなく、当然、皆さんの自治体も簡単にサイトが調べることができるので、ぜひみてみてくださいね。
今回は、関市の若者の流出について解説します。
まず、関市の「年齢階級別純移動数の時系列分析」を見てみました。
このグラフからわかることは、どの年代が増えているか、減っているかということです。
関市では、15歳から19歳の高校卒業する年代で大きく減ります。また、20歳から34歳の年代も減っています。
つまり、高校卒業時、大学卒業時、結婚子育て期若い時の重要なライフステージすべてで、関市は人口流出しています。
さらに、言えることは、紫色のグラフが直近のデータですが、年々減少する数が増えているのです。
「地方都市みんな同じこといえるでしょ」
これは全国的にもそうなのかと思いきや、近隣の岐阜市や高山市、また関市の類似自治体である福井県鯖江市などを見ると、他市は20代~30代の転入が増えて、改善傾向があるのです。
この3つの自治体と関市が大きく違うのは、「グラフの形」です。
3自治体は傾向としては、同じですが、関市は、ここ20年、悪くなり続けて、グラフの形、つまり、人口の形態も変わってきてしまっているのです。
「関市は家族で住む場所として選ばれていない」と言えるのではないでしょうか。
では、なぜ、そうなのか。
その原因について、以下の6つの仮説をたてました
職場がない
土地が高い
交通の利便性が悪い
教育水準が低い
子育て施策が悪い
まちの魅力がない
○職場がない?
職場がないかどうか検証するために以下の「昼夜人口・夜間人口の地域別構成割合」をグラフをみてください。
「昼夜人口・夜間人口の地域別構成割合」データからは昼夜の方が夜間よりも人口が多いことから、「関市に働きに来ている人は多い」と考えられます。なので、職場がないという理由は言い難いと思います。
○土地が高い?
「土地が高い」については、土地の「取引価格(取引面積1㎡あたり)」のデータから全国・近隣に比べてかなり安く、この説も異なると考えられます。
○交通の利便性が悪い
関市まちづくり通信簿からみると、「関市から転居したい理由」としては圧倒的に「公共交通が不便だから」が挙げられていて、公共交通の不便さは間違いなくあります。
○教育水準が低い?
こちらも、関のまちづくり通信簿からみると、関市内の人はそれほど、教育環境に不満が多くないことがわかります。
○まちの魅力がない
こちらには、まだデータがありませんが、関市まちづくり市民会議の第10期のチーム若者部会においても、「関市にはおしゃれ感がない」、「各務原市や美濃加茂市には、おしゃれな施設があって、そこに行ってからおしゃれなカフェに行くといった遊びプランが考えられるけど、関にはない」等の意見が出ています。
商店街のお店を見ても、年々減少の一途を辿っています。
これらの意見や、自分自身の生活していて、若者の魅力ある場所が少ないというのは、大きな課題の一つだと考えています。
これからことから踏まえると、関市は、子育て世代にえらばれないのは、
交通の利便性が悪いこと、
まちの魅力がないこと
が大きな理由であると考えています。
今後の記事で、これらの検証や、私自身が考える解決策についても書いていこうと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?