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2023年のおせち in ベルリン(ドイツ)

2022年はようやくコロナが落ち着いてきたと思ったらロシアがウクライナに侵攻し、ますます不穏な情勢が続く一年でした。いつ日常が途切れるかわからない中、目の前の生活のありがたみを益々痛感しながら作るおせちになりました。

ベルリンで毎年数品ずつメニューを入れ替えながらおせちを作って3年目になりますが、結論から言えば、今年が一番評判が良く、味のバランスも取れていました。我が家のおせちとしては一旦完成系かなと思っています。過去のレシピはこの記事には再掲していませんので、ご関心のある方は過去記事(2年分)を是非。

それでは今年のメニューとレシピです!

🎍一の重

左上から時計回りにスパイシー海老、黒豆、伊達巻、栗サツマイモきんとん、土佐煮、マチェスのキヌア漬け、紅白かまぼこ、紅白なます

スパイシー海老

2020年・2021年と同じです。
実は今年は鬼がら焼きにしようかなぁと思っていたんですが、毎年おせちの中でこの海老が最も評判が良く義理の両親が楽しみにしているので、夫に相談したらぜひ残してほしいと言われました。喜んでもらえるのが一番ですね。

黒豆(市販品)

毎年苦戦してきたのが黒豆。今年は市販品に踏み切りました。デュッセルドルフの松竹さんから取り寄せ。結論としては取り寄せて良かったです。新しい食べ物に慎重な義母は手を付けませんでしたが、義父と夫は気に入ったようでほとんど食べてくれました。

伊達巻

2020年・2021年と同じ、パンガシウスを使うドイツ在住の料理人macwatanさんのレシピです。

今年はパンガシウスが20gほど大きかったんですが、えいや!とそのまま使ったら食べ応えがありすぎる伊達巻になりました。皆さんレシピの分量には忠実に。。。

栗サツマイモきんとん

今年の新顔。実は私はあんまりきんとんは好きではないのですが、去年のおせちの味のバランスがあまりにも酸味に偏っていたので、多少は甘みが欲しいなと追加。結果的にこれは大成功!
皮を厚めに剥いたサツマイモとバターナッツかぼちゃ少量を圧力鍋で蒸かし、柔らかくなったらザルで裏ごしし、みりんと砂糖を加えて水分を飛ばしたペーストに、Reweの加熱済みマロンを加えました。みりんと砂糖の分量は下記を参考に。

全くなんの着色をしなくてもサツマイモのオレンジが目にも鮮やか。バターナッツかぼちゃはサツマイモだけで水分が足りないと嫌だなと思って足したんですが、結果的にはあってもなくても良かった気がします。お味の評判は上々。茹でるよりも蒸すほうが味が残って良かったと思います。

土佐煮

2022年と同じ。去年あまり評判がよくなかったので当初は食べやすさを優先してたけのこのバターしょうゆ焼きにしようかなと思ったのですが、やはりおせちに出汁の味のものが一品もないのも…と思い。

今年も冷凍のたけのこしか手に入らなかったので、去年の反省を活かししっかり下茹でしてアクを取った上で煮含めたところ、今年は意外にも義理の両親にも食べてもらえました。出汁の味が駄目だとばかり思っていたんですが、どちらかというと独特のエグみが問題だったようで、しっかり下処理すればOKということを発見。

マチェスのキヌア漬け

2022年と同じ。

紅白かまぼこ

2022年と同じ。HISさんで購入。

紅白なます

2021年、2022年と同じ。
去年はいくらを買わずに後悔したので、今年は入手!ただロシア産のものを買う気にはどうしてもなれなかったのでドイツのものを買いました。Reweで入手。小粒でしたが充分でした。

🗻二の重

左からサーモンのケッパー巻き、れんこんと豆腐のミートローフ、鮭の味噌はさみ焼き、鶏ロール、豆腐春巻き

サーモンのケッパー巻き、れんこんと豆腐のミートローフ、
鮭の味噌はさみ焼き

2021年、2022年と同じ

鶏ロール

今年の新顔。レシピは色々参考にしつつ、タレの配合はこちらを参考にしました。

鶏もも肉がいつでも手軽に手に入る日本と違って最大の課題はもも肉の入手。結局Lidlで入手したパックのOberkeuleを開いて使いました。お肉自体が小ぶりなので必然的に中に巻ける具は人参とインゲンに絞り、小さいものを複数制作。凧糸はないので爪楊枝で。
評判は上々!これまでのお肉メニューで一番評判が良く、全部きれいになくなりました。しっかり甘辛い味は割と受け容れてもらいやすい気がします。

豆腐春巻き

こちらも新顔。おせちに山のものが足りないなと思ったのだけど、牛も豚も鴨も義両親も夫もあまり好みでなく(私は好きなのだけども)、鶏はすでに一品作ったので、苦肉の策でお豆腐にすることに。お豆腐のベジ春巻きは下のレシピを試して以来我が家の大定番で、割と何でも包んでいます。

具は木綿豆腐、コーン、冷凍枝豆。味付けはアジアスーパーで買える五香粉、AJINOMOTOの鶏粉にお塩。小さめの春巻き皮で。お豆腐は我が家はTreibertofuを使っていますが、水切りが必要なので、普通のスーパーで売っている硬めのtofuでもできると思います。
メニューとしてはあんまりおせちらしくはなかったけれども、枝豆が黒豆同様「まめ」、コーンは数の子代わりに子宝と子孫繁栄ということにしたいと思います。結果として美味しく食べてくれたので、それが一番かなと!

🌸その他

飾りいなり

花蓮根

2021年、2022年と同じ

いなり寿司

2022年と同じ

あとは挑戦したかったんですが結局やめたのがラディッシュ花かぶです。新鮮でひび割れていないラディッシュが手に入ったら是非作りたいと思います。

あしらい

今年は笹の葉が手に入らず、代わりにパンダンリーフを買ってあしらいに使ってみました。東南アジア圏では香りづけやデザートによく使われるようです。笹の葉に比べると幅が狭くしっかりしている点が特徴。残った葉はご飯を炊く際に入れても良いようですし、下記も気になります。

また、2022年は日本に久しぶりに一時帰国できたのですが、その際に購入しておせちに役立ったのがフリーズドライのゆず。お雑煮に最後に入れるとしっかりとゆずの香りがしました。色々なメーカーから出ていてお勧め!

以上、全15品でした!

段取りは下記記事に書いたのですが、3年間作ったおかげか今年はだいぶスピードアップし、作業は2日間に分けたものの合計1日ぐらいで作り終えることができました。是非おせち作りの参考になれば、と思います。



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