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専門職が辞めていく

先日、栄養士との話を挙げました。

そんな話で、施設に新任の栄養士が入ると、大体「栄養士がいる意味とは?」「私って要らなくない?」という疑問が解決できなくて辞めていくという話がありました。
生き残る人は、そのあたりを諦めることができる人という皮肉。

そういえば、看護師がいる施設だと現場の職員とぶつかって辞めていくケースが多いみたいですね。

この2つの職種って、ケア職員を経由して専門職になっていない2つです。心理職も多くが同じ立場だと思います。


マイノリティの居場所

以前のコラムでも書きましたが、専門職の役割は子どもを直接支援しているケア職員を支えることが第1だと思っています。
ただし、専門性を学び、専門的な視点を持って施設に入ってくる専門職は、その視点で施設を見ると「専門職の常識、施設の非常識」が見えてきます。
そして、専門職としての良心として、子どものために、なにかしようとします。

すると、だいたいうまくいきません。
マイノリティはマイノリティなりに声をあげないといけないんですよねぇ。このメンタリティ、本当は社会構造的には良くないことだと感じています。ここから変えていきたいところですが、まぁそれこそ小さな取り組みを積み重ねていかないといけません。
(この辺はどういうふうにやっているのか、教えてほしいです。)


専門性を活かして、働く

そんな違和感を改善に変えていくやり方は以前も書いたと思います。

それに加えて、個別の子どもに関することなら一緒にやっていく中で仕組みをかえていくことが遠回りかもしれないですが、一番の近道だと思います。


その上で、専門性は遍く広めていく方策のほうが良かったりします。そこは個別性ではなく一般的な話として皆に伝えておくくらいのほうがいいです。そこからどこかに派生することを祈って。
誰かに向けてなにかを投げると、概ね敵意ととらえられてしまいますから。
「これが正解だ!」なんて伝え方ではなく、「そうことが〇〇みたいですよ」っていう感じです。
〇〇には、多い、専門性が高い、一般的…など嘘のない、施設にあった言葉を伝えていくと伝わりやすくなります。

それにしても、現場、専門職、管理職などと立場によって意見が違うことは当然のこととして、それぞれの意見をひとつずつ(否定としてではなく)聞けるコミュニケーションが理想だなとは思います。


それではまた木曜日に更新したいと思います。

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