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『海外版』遊戯王カード導入編

はじめに

前回までとはテーマが変わり『海外版』遊戯王について記事を書いていきます。日本語版(これ以降は日版と略します)と海外版でどのような違いがあるのか紹介します。

今回はコレクションやレアリティの魅力紹介でなく、『海外版はこういう特徴があるんだ!』と分かるようなイントロダクション回としてお楽しみ下さい。


海外版の歴史

記念すべき日本での遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム(これ以降はOCGと略します)初弾が発売された時期は1999年2月です。

海外版はそれから約3年後の2002年3月に初弾が発売されました。そのボックス名は…

『LEGEND OF BLUE EYES WHITE DRAGON』

遊戯王を代表する人気カード《青眼の白龍》を背景にして、原作主人公である《遊戯》が中心に描かれた青を基調とする非常にカッコいいデザインです。

海外版第一弾のパックデザイン

収録カードは原作を代表する人気モンスターが勢揃いとなっており、初弾に相応く素晴らしい内容となっています。詳細が気になる方は以下のリンクを参考にして下さい。

パッケージイラストの表記を見ると分かりますが、日版との違いとして遊戯王のロゴ下にある文字が『オフィシャルカードゲーム』ではなく『トレーディングカードゲーム』となっています。

そのため、それぞれの略称から

日版を総称して…OCG
海外版を総称して…TCG

と表現することが多いです。

そしてパックに封入されているカード枚数にも日版との違いがあります。1パック当たり日版:5枚、海外版:9枚が基本的な構成となります。

地域と言語

『海外版』といっても、どの地域や言語で発売されているのか分かりにくいですよね。日版を除く初弾の発売された地域は以下の通りです。

  • 北米(英語)

  • ヨーロッパ(英語)

  • オセアニア(英語)

  • イタリア(イタリア語)

  • ドイツ(ドイツ語)

  • フランス(フランス語)

  • スペイン(スペイン語)

  • ポルトガル(ポルトガル語)

  • カナダ(英語)

  • カナダ(フランス語)

  • 韓国(韓国語)

  • アジア(英語)

どの地域で印刷されたカードなのかは、各カードの型番表記で特定することが可能です。

漏れや誤認表記がありましたらすみません。
参考にしたHPは以下のリンクです。詳細知りたい方は是非ともご覧ください。

レイアウト

表面の表記

左図:初版  右図:再販

サンプルのカードとして、日版でのカード名称『アクア・マドール』を用意しました。左図は初版の北米版、右図は再販の韓国版となります。

日版との違いは以下の2点です。

①初版 1st Edition 表記
左図のカードイラスト左下部に注目です。
1st Edition という表記が確認できます。
右図の再販では表記がないことが分かります。

②偽造防止ホログラムの色
左右の両カードイラスト右下角部に注目です。
北米の初版は金色、韓国の再販は銀色で表記されていることが確認できます。

このように、海外版は明確に初版と再販の区別がなされています。コレクターなら『初版』を集めたい気持ちになりますよね!

裏面の表記

左図:日版  右上図:アジア英語  右下図:北米

左図が日版、右図2枚が海外版となります。

日版:オフィシャルカードゲーム
海外版:TRADING CARD GAME
共通して海外版はTCG表記となります。

北米版はロゴ中央に大きく Yu-Gi-Oh! と記載されているのに対して、アジア英語はロゴ上部に小さい表記となります。

パックの表記

アジア英語版 1st Edition

これはアジア英語版のパックとなります。
パッケージ右上に 1st Edition と記載があります。
基本的にこの記載の有無で初版か再販か見分けることができます。

海外版の再販は unlimited を略して『アンリミ』と呼ぶことが多いです。

上記画像のアジア英語版(第2期〜4期頃)は旧アジアと呼ばれ、日本語も混在して記載されているため、海外版感が薄れている印象です。

純正の英語パックとして以下の北米版もご覧ください。こちらはアンリミのパックとなります。

北米版 アンリミ

海外版は初版・再販以外に限定版があります。
表記は『LIMITED EDITION』となります。
サンプルとして、劇場版遊戯王の試写会で配布されたパックに封入されている限定版カードをご覧ください。

LIMITED EDITION

初期キズについて

海外版は日版と比較して、カードやパックの質が落ちるような印象があります。特に有名なところで、『初期キズ』が多いという認識を私自身も持ち合わせています。

擦れ傷
欠けや線傷

特に発売された時期が古いものほど、このような傷がある確率は高いです。未開封パックを開封した直後でも傷ありカードが出ることが多いです。

日本クオリティの日版カード相当で表される『美品』は、海外版でほぼ存在しないと考えた方が良いかもしれません。

それぐらい海外版の美品カードは貴重なものであるということです。

おわりに

今回から『海外版』をテーマにしています。
単純に言語が変わるだけでなく、日版と色々な相違点があるのは興味深いですよね。

次回は英語版に焦点を当てて、日版と比較したカード名称やイラストの変更点について紹介する予定です。

興味のある方は、次回の記事も是非ともご覧ください。お楽しみに!!

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