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トップアスリートのノート術を調べてみて思ったこと

本日は「トップアスリートのノート術を調べてみて思ったこと」についてです。
ちょうど1ヶ月ぐらい前の放送で、中村俊輔のサッカーノートから学ぶ習慣化や目標設定について取り上げました。

その回の放送後に、リスナーさんから「大谷翔平選手も1打席、1登板に対して明確な目的を持って臨んでおり、それが習慣化されている。彼も子供の時からノートを付けていたことで有名ですね」というコメントを頂きました。

このコメントを受けて、調べてみると多くのトップアスリートはノートを付けており、いくつかのパターンかに分類できました。

今回はトップアスリートのノート術について掘り下げてこうとおもいます。

このnoteはVoicyの過去の放送文字に起こしたものです。

まず、ノート術のきっかけになった、中村俊輔選手のサッカーノートに学ぶ習慣化という回をおさらいします。

この放送のきっかけになったのは、DJ Nobbyさん「昨日の経済を毎朝5分で」のモチベーションで仕事をしないという回です。
その放送で、モチベーションは継続と関係なく習慣化および淡々と継続していく力が重要であるということが言われていました。

で、第一線で活躍できるアスリートもこの習慣化や継続していく力があるかなと思ってまとめたのが、中村俊輔選手の回であり、このサッカーノートから習慣化や継続力についてをまとめていきました。

アスリートのノート術を調べると大きく3つに分類されました

そして冒頭に述べたように、リスナーの方からも大谷翔平選手の事例なども頂いたので、ノートを付けているアスリートについて色々と調べてみました。

今回アスリートのノート術を色々と調べて見ると大きく3つに分類されるなと思います。それは「目標管理でノートを使う」「練習や試合で感じたことをひたすらメモして分析する」「最後にアイデアのストックや発明に使うケース」の3つです。

1 目標管理にノートを使う 中村俊輔選手、大谷翔平選手など

まず、目標管理でノートを使うパターンについてです。
ここでは中村俊輔選手のノート術について取り上げます。
まず、1年に1回か2回の周期でノートを買い替えます。

そして、ページの先頭には、半年後ぐらいまでの短期目標、1年先ぐらいのことを書く中期目標、2年後以降のものを書く長期目標が必ず書かれています。

そして、その目標に至るために、何をしないと行けないかという課題を書きます。
このノートは、時間が空いた時や、自分が不安に苛まれたり、迷った時に見返して奮い立たせるなど心の拠り所になっています。
このノートは何度も見返すのでボロボロになるまで、使い倒されるているようです。

そして、この目標管理を図にしてフレームワークにまとめたのが、大谷翔平選手や菊池雄星選手のマンダラチャートです。
このチャートは株式会社クローバ経営研究所・社長の松村寧雄(まつむらやすお)氏が考案したフレームワークのことです。

具体的な方法については、PR Timeが運営するメディア U-NOTEからの記事を抜粋します。

STEP1.9×9のマスを作り、真ん中に「自分の成し遂げたいこと」を書く
STEP2.真ん中から1マス離れた8マスに「成し遂げたいこと」を達成するために必要な「要素」を書く
STEP3.「8つの要素」を得るために必要な「8つの行動目標」を書く。
これをまとめることで、64個のto doリストが出来上がるのです。

大谷翔平選手が高校一年生に立てたマンダラチャートの真ん中には、「ドラ1 8球団」と書かれていました。そしてその周りの8つの要素はこちらです。
「体づくり」「メンタル」「人間性」「運」「変化球」「スピード160km」「キレ」「コントロール」とかかれていました。この8つの要素を達成するための行動を書いて行く感じです。

当チャプターにURLを貼っておきますので、興味ありましたらご確認ください。

さて、このマンダラチャートのフレームワークってちょっと脱線しますが、理にかなっていて、トヨタのなぜを5回繰り返すにも似てるなって思いました。
トヨタの5回のなぜとは、トラブル発生の時に繰り返すフレームワークです。。。。

トラブルが発生した時に、「まず、なぜAというトラブルが発生したのか」「そこからの回答を導き出したあとに」さらになぜを掘り下げていきます。

こうすることで、問題の解像度が鮮明になり、何をすべきかが明確になっていきます。

ちょっと脇道にそれましたが、目標管理型のノート術では、将来的な目標を記入して、そこに至るために何をするべきかや課題をまとめる、それを定期的に見返すということが大事なようです。

2 練習や試合での気付きや対策をメモするためのノート 伊藤美誠選手 丸佳浩選手など

続いて試合や練習での気づきや対策をまとめるためにノートを使うパターンです。
これは、先程の目標管理型よりも試合や練習などの実践に特化したノート術です。このパターンは、卓球の伊藤美誠選手や巨人の丸佳浩選手が該当します。

まず、伊藤美誠選手の場合です。
こちらは、なぜアスリートは「ノート」を書くと良いのか?《7つの効果》 というnoteの記事の抜粋です。

伊藤美誠選手は、中学生の頃から2018年までに80冊のノートを書いてきたそうです。対策ノートには、自分の試合、次に当たる相手の試合を見て気付いたことを書き、練習ノートでは練習時の反省・分析を行い、次の練習に向けて試すことを明確にしてきたと言います。伊藤選手はノートを書くことによって「自分から考えられるようになった。」と述べていました。

続いて丸選手の場合です。こちらはNumber webの「巨人・丸佳浩(まるよしひろ)は“偉大なるメモ魔”。マル秘の丸ノート、実践と効能」からの記事の抜粋です。

試合中の丸の行動を見ていると、打席が終わってベンチに戻ってきたら、すぐさまノートとペンを取り出して、必ず何かをメモしている姿がある。
「その打席で気づいたことを書き留めています。もちろん配球も記録しているんですけど、むしろ大事にしているのは打席での感覚ですね。それをメモで残して、対戦するときに読み返しています」
ルーズリーフのノートは、9分割の配球表とメモ欄で構成されている。
もちろんその投手が持っている球種や状況によってどんなボールを投げてくるかについては、打席ごとにスコアラーから詳細なデータが上がってくる。
何球目にどんな球がどのコースにきたかを書く配球表はそれを追確認するものだ。ただ丸が最も大事にしているのは、自分の感覚で感じとった相手の特長やクセをこと細かく書き残しているメモ欄なのだという。
そこには、投球時のクセ、打席からの見え方や間合いなどの自分なりの感じ方、タイミングを取るときの感覚や球筋の見え方などが、自分の言葉で記録されている。

以上です。
このように伊藤美誠選手、丸選手に共通するのは、監督・コーチやスコアラーの助言やデータはもちろん大事にしていますが、なによりも自分の感覚、言葉を大事にしています。
そしてそのノートの内容はとても細かいということです。

3 アイデアストックや発明ノートとしての用途 羽生結弦選手や早田ひな選手

最後にアイデアストックや発明ノートでのケースです。
これは、フィギアスケートの羽生結弦選手や卓球の早田ひな選手が該当します。

まず羽生結弦選手から。羽生結弦選手は、発明ノートをつけることで、目標や自分の課題を克服したようです。

ここでは、Yahooの記事を抜粋します。

ソチ五輪フィギュアスケート男子で金メダルに輝いた羽生結弦選手の“強さ”を支えたのは「発明ノート」。そんな興味深い記事を朝日新聞が報じた。
発明ノートには、毎日、練習で気になったことや思いついたことを、とにかく書く。スピード、タイミング、感覚、試したいこと、悪かったこと、疑問点……。頭に浮かんだことは、なんでも書く。翌日リンクに立った時、ひらめきを試し、その成果をまた書く。
人に見せるものでもないので、殴り書き。自分のためにとにかく書く。それが、「発明ノート」だ。
羽生選手は同世代の選手よりも、3回転ジャンプを跳べるようになるのが遅く、意外にもジャンプが大の苦手だったそうだ。
ところが、発明ノートを書き続けたら、ジャンプが“強み”となった。いや、「なった」のではない。彼の中にあった強さの種を、発明ノートが開花させたのだ。

続いて早田ひな選手。こちらは、なぜアスリートは「ノート」を書くと良いのか?《7つの効果》 というnoteの記事の抜粋です。

早田ひな選手は、小学1年生の頃からノートを書き続けているそうです。
アイデアの引き出しを増やすために自分の考えをノートに整理していると言います。
ノートには、頭の中にある疑問や悩み(できないこと、わからないこと、迷っていること、技術、メンタル)をただ吐き出すそうで、それらを黒ペンで書いたら、下に赤ペンで自分なりの答えを書くそうです。答えはすぐ見つかる時もあれば、数日たってからわかって書き込むこともあるとのこと。自問自答して、少しずつ自分で考えられるようになってきたそうです。

以上です。このように、羽生選手や早田選手はノートを活用することで、
・自分の頭の中を整理して
・更に、新たな着想を得ています。

今回色々と、調べて3つの形に分類しましたが、色々な発見がありました。
次のチャプターでは、今回調べてみて気づいたことや感じたことについて触れていきます。

学び ノートを使って対話をする

さて、今回は、アスリートの様々なノート術の例をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?

今回は3パターンをに分類して、事例としてアスリートを当てはめましたが、例えば中村俊輔選手の場合は目標を書き込みながらも、そこからは結構自由にカスタマイズしています。
例えば、監督の戦術をメモしたり、試合で感じたこと、歴史上の人物の格言等も書き込んでいました。


ですので、色々な、ノート術とか手帳術の書籍がありますが、こうあるべきだとかこれが正解だということはなく、自分にあったノートのまとめ方で良いんだなって思いました。

ただ、その際に大事にするべき軸はあります。
それは、ノートをつけることが目的でなく、目標を叶えるためのツールと言うか相棒、パートナーにするということです。

各アスリートのノート術で共通していたのは
・問題や課題、願望をノートを活用してアウトプットしている
・そして、冷静に客観視している
・そして何度も見返すことで、行動に継続性を持たせているということ
です。

そうすることで、
・自分の課題と向き合い、夢に近づくことができる、
であるので、トップアスリートは成果を出し続けることができる、第一線で活躍し続けることができるんだろうなと思います。

本日はアスリートのノート回でしたが如何でしたでしょうか?
是非、日常生活や仕事や資格取得等で実践できそうなものがありましたら、取り入れていただけたら嬉しいです。

このnoteはVoicyの過去の放送文字に起こしたものです。
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